駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

夏越しの祓い

2010年06月29日 20時20分20秒 | 街かどのメヌエット


新しい年を迎えてから、もう半年もたってしまいました。
 6月30日は夏越しの祓い(なごしのはらい)ということで、各地の神社で茅の輪くぐりが行われます。

 紺屋町(こうやまち)7番地にある小梳神社(おぐしじんじゃ)でも準備が整って30日を待つばかりになっていました。

この茅の輪くぐりは、伝統行事ながら大正末ごろには途絶えてしまった地域も多かったようですが
10数年前から再び盛んに行われるようになったようです。

これは、1年の折り返し地点である節目に
 何らかの目に見える形での行事が欲しいという潜在的ニーズに
合致したということが
要因のひとつなのでしょう。





 6月30日は和菓子の水無月(みなづき)を食べる日でもあります。

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こ首をかしげる地図(静岡駅前地下道内の掲示など)

2010年06月28日 21時25分20秒 | 街かどのカプリッチョ
静岡駅前の地下道のショーケースに貼られた静岡市をPRするポスターです。
 (いずれもメインの通行箇所ではないところで、スポンサーがつかない場所の活用のようですが・・・)


 
「清水の七夕まつり」と「清水みなと祭り」のポスターです。
 「まつり」と「祭り」が混在していますが特別恣意的なものではないのでしょう。
(笑)
 (政教分離で「祭」の字に神経質になる場合もあるようですが・・・・)




 
こちらは東静岡駅北口のガンダム設置に合わせて行われるホビーフェアー
 


 
よく見ると御親切に静岡空港からのアクセス方法も・・・
 (当然なことながら静岡空港は三大都市圏のどことも結んでいません。)
 そんな遠方からも見に来てくれるのでしょうか(笑)





 
ところで静岡駅前の地下道や駅前広場などに掲示してある地図は
すべてJR線を垂直、又は水平の方向にまっすぐ記載したものが掲示されています。

この杓子定規な記載方法では、ほとんどの掲示場所で視線の方向と合っていません。
よく、小首をかしげて見ている方をみかけます。
 まあ、首の運動にはなるかもしれません。

 

 
この設置場所ならこのような方向にすれば
現場と視線の方向が合っていて見やすいと思うのですが
 この地図の制作者
(発注者)はなにが何でもJR線を縦か横にまっすぐ引かないと
 気がすまないようです。
(笑)


★ 追 記
紺屋町地下街に掲示の地図は
地下街の改装時に見る人の視線に合わせたものに変更されました。
こちらの記事をご覧ください。

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消える そば屋

2010年06月24日 08時08分08秒 | 街かどのカプリッチョ
平坦地がきわめて狭小な静岡市ですが
背後には南アルプスにつながる広大は山間地をかかえています。

そこは、現在は高級茶である「本山茶(ほんやまちゃ)」の栽培が盛んですが
 その昔はそばの栽培が盛んであったということです。

 江戸のそば文化のルーツは駿府だという説もあるようで
 事実、宮ケ崎町には1716年創業の河内庵というそば屋も存在し
店の数もたしかに他都市より多い印象があります。

 そのそば屋ですが
このところ中心市街地の街かどから消えて漸減傾向にあるようです。

昔からそこにあることが当たり前だったものが
気がつくとなくなっているということが多いような気がします。

 中心市街地のそば屋を地図に落としてみました。


・記憶に基づくものですから記載漏れや誤り等があるかもしれません。
・チェーン系列店、立ち食い系は除外してあります。
・スルガ銀行静岡支店横の「更科そば」は閉店、その後を戸隠が店舗を借りて呉服町東店として営業中。
・岩久本店(江川町通り)は、葵タワー内で営業。本店は休業のようです。
 ・は、梅屋町(旧東海道沿い)にあった江戸期創業の岩井屋総本店があった場所。
   静岡には「岩◯」などのが付くそば屋が非常に多いのですが
        そのルーツだということです。


昔からなじんできた店や、身近にあった店が次々に閉店したため
 このままでは街かどからそば屋が消えてしまうのではないかと思っていたのですが
あらためて地図を眺めてみると
店の数から言えば意外と健闘していると言えるのかもしれません。
(とすると、タイトルの「消えるそば屋」は、ちと“おおぎょう”すぎたかもしれません。)

ただ、現在のような減速経済状況下では
ファストフードや牛丼店などと比較すると金額からする満腹度では全く勝ち目はありませんので
売上を伸ばすのは容易ではないでしょう。

今後、場所に恵まれている店、個性的な店、逸品で勝負の店のほか
神妙な顔をして講釈を言って食べるような店(一種のファッションなのか)以外は
苦戦を強いられるのかもしれません。

▽ 街かどのそば屋(上石町通り・両替町一丁目)

▽ 街かどのそば屋(呉服町両替町界通り・呉服町二丁目)

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消える民家

2010年06月22日 11時11分11秒 | 街かどのカプリッチョ
中心市街地の街かどから木造の民家が消えつつあります。
普段は気にしていないことが多く
気がついたときには街かどから消えてしまって
なにがあったのかと改めて考えてみると普通の家があったなと思うことが多いようです。


↓ ここも(人宿町一丁目6番地附近)


↓ ここも(七間町9番地附近)



つい先日まで、普通の木造の民家があったのに
更地になってしまっています。


高い固定資産税を払って住み続けるよりも
土地を高層化して有効利用した方がいいということは分かりますが
実際にはこんな風にコインパーキングになってしまう例が多いようです。(人宿町一丁目4番地附近)



街から居住者がいなくなり
かと言って今の景気ではビルも建たない。
知らぬ間に町がますます無機質化しているようです。



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電線地中化(本通二丁目紺屋町2号線)

2010年06月17日 17時55分00秒 | 街かどのメヌエット

▽ 本通方面を臨む

電線の地中化(無電柱化)についてはこちらで取り上げましたが
本通二丁目紺屋町2号線、昭和町鷹匠町一丁目線の工事は
当初は本年3月末で終わる予定だったようですが
やはり遅れて、最近やっと基本的な工事が終わったようです。

現在は、道路の修復が行われています。
 このうち
本通二丁目紺屋町2号線(ワシントンホテルの横で、矢澤漆器店の蔵がある通り)
本通
(ほんとおり、アクセントは高低低低低)から
人宿町通り(ひとやどちょうどおりまでの2ブロック(1ブロックは1丁≒109m)
工事がほぼ終わり歩道がきれいに修復されています。

なお、この道路は、幅員があまり広くないため
変圧器を歩道上に設置することが困難で
街灯を兼ねたポール上に変圧器が設置されるようです。


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街かどをベロタクシーがゆく

2010年06月15日 12時00分00秒 | 街かどのメヌエット
▽ 葵区紺屋町(こうやまち)6番地附近


静岡市内でも走り始めたというベロタクシー
先日(12日)、初めて乗客を乗せて走っているところを見ました。

このベロタクシー、坂道では電動アシストが働くなど
なかなかのすぐれもののようです。
(静岡では坂道はありませんが・・・)

また、ドライバーの収入は運賃の100%だということが
伝えられていましたが
それではベロタクシーを運営している事業者は
どのように収益を図るのか疑問に思っていました。

実はこのベロタクシーの主な収益は
車体のラッピング広告によるものだそうです。
妙に納得してしまいました。


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丸善が静岡から撤退

2010年06月15日 09時10分11秒 | 街かどのラプソディー

書店の丸善は、新静岡センター建替えのため
昨年3月12日から電々ビル内の仮店舗で営業していました。
(新静岡センター店の開店は97年3月、それより前に松坂屋静岡店内にもありました。)

当然、新静岡センター建替え後にはテナントとして入居することを
前提とした措置だったと思われます。

それがなんと7月末で閉店するということです。
 (静岡から完全に撤退してしまうのかどうか実際のところは分かりませんが・・・)


今回の措置は新静岡センター側の意向というより
多分、京都市の河原町、大阪市の心斎橋など主要店舗の閉鎖にみられるように
丸善の経営上の問題なのでしょう。

丸善は、本以外に扱うものがバラエティー豊かで
 都会的な雰囲気もあったりしたのにちょいと残念な気もします。


▽ 閉店の告知


▽以前から気になっていたのですが
 同じ電々ビルのすみやが撤退したところに出ている看板です。
 (これの意味するところが少しく分かりません。)


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落合恵子さんも見たいと言っていたジャカランダの花

2010年06月14日 14時14分14秒 | 街かどのメヌエット


'10年3月27日の新聞のコラムに
落合恵子さんが今年こそジャカランダの花を見たいと書いていました。

 
 「ジャカランダ、ジャカランダ、ジャカランダ」
 昨日から、おまじないのようにつぶやいている。
 シャワーを浴びながら、コーヒーを入れながら、玄米をとぎながらも、
 「ジャカランダ、ジャカランダ」。
 花木の名前である。十数年前に写真で見てから、ずっと憧れている。
 
そのジャカランダ、今年も葵区伝馬町の宝泰寺で花をつけていました。

昨年のジャカランダの記事はこちらです。

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新静岡再開発(鷹匠第一踏切に通じる道路が仮通路に)

2010年06月14日 12時00分00秒 | 新静岡ターミナル
▽2009年12月2日

▽2010年6月10日


新静岡センターの建替工事のうち、A棟ができる箇所の様子です。
 12月との比較で、最近の地階部分の工事が進捗状況が確認できます。



▽ 附近の地図
  ・ミドリの線が仮通路
 ・工事前はA棟敷地の中央部分がバス通路となっていたが
   完成後は赤線の道路が拡幅されて、そこをバスが通るようになるようです。


数日前から
 鷹匠第一踏切
新静岡駅ホームのすぐ先にある踏切に通じる道路
 (一丁目1番街区と14番街区の間)
今までの直線から、湾曲した仮通路に変更されています。

 この工事は、
新しくできるビルのA棟とB棟を結ぶ地下通路を設けるための工事ということで
 8月上旬までこの仮の道路となるようです。


 ▽鷹匠(たかじょう)第一踏切へ通じる道路(南側から)


▽同(北側から)



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七間町のツバメ

2010年06月13日 06時55分00秒 | 街かどのメヌエット
▽給餌を待つツバクラメの子どもたち


喧騒で人為的な環境しかない七間町(しちけんちょう)
(正確には七間町の隣接町なのですが、
 附近のマンションが七間町を名乗っているので許容範囲かと・・・笑)

普段はカラスがオオデ(大羽か?)を振って闊歩しているのですが
こんな街かどにもツバメがいました。


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もう参院選の準備が・・・・

2010年06月11日 13時33分19秒 | 街かどのメヌエット
▽追手町(おうてまち)の駿府城址石垣修復工事現場前(枠は10人分ある)
 葵区に設置されている掲示板の字や枠の色はグリーンに統一されているようです。(清水区はブルーですが駿河区は赤ではなく黒のようです。)


参院選の投票日は、7月11日になるなることがほぼ確実なようです。
それを受けてか、早くもポスターの掲示板が設置されていました。

但し、投票日の7月11日と書かれた部分には上から白い紙が貼ってあります。


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駿府城址・石垣修復(城代橋西側)

2010年06月11日 06時11分11秒 | 駿府城址
▽ 2010年2月13日


▽ 2010年4月14日


▽ 2010年6月10日


市役所向い側の追手門附近の石垣よりもやや東側(しずおか信用金庫裏)の城代橋西側附近の工事です。
6月10日現在、ほぼ完了といったところまできているようです。

ここは道路側が崩れたもので、他の三箇所に比べれば規模の小さい修復で
当初は3月末で完了するようなことも報道されていたのですが
やはりそれは無理だったようです。



▽ 橙色の線が本来のお堀の位置


ところで、今回くずれたところは、実は江戸期からのお堀の位置ではありません。

かつてここを市内電車が走っていたのですが
その市内電車が開業した際、幅員を確保するため
(御幸通りはまだなかった)
本来の位置
(橙色の線)から数メートルお堀を埋立
現在の位置
(赤色の線)になったのでした。

この道路下には市営の追手町駐輪場
(1982年開設)があるのですが
その工事の際、本来の石垣の遺構が発見されたため
当初、もっとお堀寄りまで作る予定だったのが
その遺構を保存するため、赤色の線の位置から橙色の線の位置まで駐輪場の位置を後退
(写真でいうと左寄りに)させたのでした。

▽ 道路下の駐輪場


▽ 市内電車開業前(1900年ごろ、赤色の線が現在のお堀の位置、×が修復箇所)


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石垣修復と城濠用水

2010年06月10日 10時10分10秒 | 駿府城址




追手町(おうてまち)の市役所向え側、駿府城址石垣の修復工事現場です。
駿府城の石垣についてだけでなく、城濠用水についての説明もあってなかなか興味深いです。



▽まず石垣についての説明です。




▽次に城濠用水についての説明です。





これだけ読めばほとんど理解でき、書き加えるようなこともないようです。

タチアフヒが咲き始めました

2010年06月06日 07時22分18秒 | 街かどのメヌエット
▽駿府城址の一部発掘されている本丸堀(本来の内堀)に咲くタチアオイ
(内堀は明治期に第34連帯を誘致した際、埋め立てられた。)


▽静岡では地面(右側)にもタチアオイが咲いています。


駿府城址に今年もタチアオイの花が咲き始めたようです。

タチアオイは静岡市の花に制定されています。
ほかにタチアオイを市の花としている市には会津若松市があります。

タチアオイが市の花というのは両市の歴史的経緯を考えれば十分納得がいくことでしょう。
但し、徳川家の紋はフタバアオイがモチーフになっていて
このタチアオイとは葉の形が違います。
まあ、葵であるということが重要なのでしょう。(笑)



▽葉の形はフタバアオイとは違います。


▽こちらがフタバアオイです。


▽ついでに、地面に咲く「市の木」ハナミズキです。


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御幸町(みゆきちょう) きのう・きょう  その2

2010年06月04日 06時06分04秒 | 街かどのメヌエット


静岡駅前から伸びる2本の道路の右側が「御幸通り」で
左側は、安西通りまで一直線に伸びる「呉服町通り(本通(ほんとおり)から先は「茶町通り」と名を変える)」です。




静岡駅正面の御幸町10番地の街区には松坂屋があります。
静岡進出は戦前の1932年で、現在の建物は1971年に建て替えられたものです。
その向こう(11番地の街区)はエクセルワードビルで御幸町も国道1号沿いにはビルが並びます。




御幸通りと江川町通りの交わる交差点に建つ電々ビルです。

このビルは、もともとは電話交換機を収容するビルとして計画されたようですが、
路面に何もない無愛想なビルがここに建ってしまうと静岡鉄道のターミナルである鷹匠町(たかじょうまち)
呉服町を結ぶ動線が崩され、街のにぎわいが分断されてしまうとして
静岡市が第三セクターの静岡商業振興ビル(愛称「電々ビルニュータウン」)を設立して1、2階の区分所有権を取得し、
1966年、1・2階に店舗が入居したビルとして開業しました。

その電々ビルニュータウンも核となる店舗もなく単なる個人商店の寄せ集めだったためか、
周辺の商業施設が充実するにしたがいジリ貧状態となり、結局2008年2月第三セクターは解散し閉店しました。
(電々公社の民営化で「電々」という言葉自体、聞く機会が減ってしまった昨今ですが)

現在は、1・2階部分は静岡鉄道が賃借しているようで、
新静岡センター(現在建て替え中)に入居していた一部の店の仮店舗として営業されています。

当然、2011年秋の新静岡センターが再開後は撤退するでしょうから、その後は単なるビルになってしまうのでしょうか。





御幸通りには電々ビル以外は中規模なビルが目立ちます。

平行する「呉服町通り(町名は駅に近い方から紺屋町・呉服町二丁目・呉服町一丁目)」がいわゆる商店街なのに対し
オフィースや証券会社、銀行、旅行会社などの間に商店があるといった風景が今までの御幸通りのイメージでした。





ところが、4~5年前から徐々に飲食店が進出し始め、最近はさらにその傾向が著しく
首都圏の駅前によくあるような雰囲気に変わりつつあるようです。

今まで進出したくてもなかなか適当な物件が確保できなかったのが、
最近の経済状況下で比較的容易になったためなのでしょうか。
こういう傾向を一概に否定するものではありませんが、
従来この種の店が多かった古くからの人宿町や七間町では漸減傾向にあることをみると
駅前ばかりに集中するのは手放しで喜べない気がするのですが・・・・

江戸時代から七間町通りを軸にして発展してきた駿府の「街」が
どこにでもあるような駅前集中型にますます移行しつつあるのも気がかりではあります。


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