▽ 呉六名店街(葵区呉服町二丁目のうち旧六丁目街区)

▽スターバックス呉服町通り店閉店告知

▽ 15階建ての※M20ビル(葵区 御幸町20番地に24年3月竣工)

▽ M20ビルの2階部分は飲食店が入っている


呉服町のうち旧六丁目の呉六名店街は,静岡県内で最も地価が高いところです。
(一物4価とか5価と言われる土地の価格ですが、国交省の公示価格、都道府県の地価調査価格、
国税庁の相続税路線価、市町村の固定資産税評価額のいずれもこの地点が最高地点。
このほか実勢価格がありますがそれは一般人には把握困難でしょう)
この商店街でも、もともとは1階が店舗、上階が住居という形態が
多かったのでしょうが
業種が時代に合わなくなったり、後継者がいなかったりで
現在は、ほとんどがテナントを入れる形態になっています。
そのテナントですが、この最も地価の高いこの街区でも
撤退する店舗が目立つようになりました。
(2割程度の店が閉店しているようです)
高い地価が家賃にも反映して借り手が付かないのでしょうか。
25年2月いっぱいでスターバックスも閉店してしまいました。
閉店の理由は定かではありませんが
高い家賃では、もっと単価の高いものを扱わないと割に合わないのかもしれません。
その閉店に呼応するかのように3月から御幸町のM20ビルの2階に
スターバックスが開店していました。
一見、移転したかのようですが、経営者が違うらしく直接は関係ないようです。
(かつては直営だけだったようですが、最近はライセンス契約もかなりあるようです。)
また、徐々に中心市街地が呉服町通りから静岡駅と新静岡駅を結ぶ方面に
移転している象徴的なことのようにも思えます。
※ M20ビル
御幸町(みゆきちょう)9番地、伝馬町(てんまちょう)4番地の
2筆にまたがる土地に建てられた再開発ビルですが、
土地の地番は合筆して御幸町20番地に変更されたようです。
(葵区の中心市街地(いわゆる「おまち」)では、
ブロック状に町名が付けられる住居表示制度とは異なり
江戸期からの街路沿いに町名が付けられているため
今もほとんどが住居表示が未実施で番地表示となっています)
再開発ビルはいくつかの土地の筆を合筆することが多いのですが
最近の再開発ビルは元の地番を生かさず
全く別の地番を割り振ることが多いようです。
(例:呉服町タワー=呉服町一丁目20番地。このビルだけをみれば地番としては覚えやすいのですが
弊害として、地番の並びが大きく壊されてしまっています。)
このM20ビルの名称は御幸町20番地にちなんで付けられたということです。