ログビルダー日記

徳島のログハウス情報

7ラウンド

2006年10月05日 | ミニログハウス
 ミニログハウスも佳境に入る。
7ラウンドで開口部分の上部が来る。手間はかかるが、一度全て刻んでセットして、それから開口部の上端の加工したほうが狂いが出にくい。ここで、ショートピースのログの芯通りが出てないと苦労する事に・・・。開口部の4,5,6ラウンドは最終段までいってからカットすることにする。
 
 開口部の上端の高さだが、ログハウスにはセトリングという厄介な特性がある。丸太は乾燥することにより痩せてくる。丸太を横積みで使うため家自体の高さが下がってくるのである。で、どれくらい下がるのか・・・。丸太の含水率によっても違うので一概には言えないが、多い時は高さの6%ほど下がるといわれている。つまり、3mの壁で18㎝。かなり下がる。
 そこで、問題になるのが建具の取り合い。建具を縮むようにするのは無理だから、ログ本体に建具を固定せず、スライドしながら建具の横をログが滑って下がっていくようにしなければならない。また、建具の上部には、上部丸太が下がってきても、建具自体に干渉しないように、クリアランスを取っておく必要がある。このクリアランスをセトリングスペースという。
 今回は、丸太をずいぶん寝かせていたので、セトリングを4%程でみた。建具の高さが1100㎜なので、セトリングスペースは44㎜ということになる。
 セトリングスペースは上部丸太に固定した幕板で隠しておかねばならない。この幕板をセトリングボードという。
 セトリングスペースは、実際丸太が落ちてくる巾のほかに、セトリングボードを支える桟木を打つスペースも考慮に入れる。で、今回の桟木は30㎜。よって、開口部の高さは1174mmに決定した。

 

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