ログビルダー日記

徳島のログハウス情報

ログハウス的 い、ろ、は

2006年09月12日 | ANA-LOG ログハウス
ログハウス的、い、ろ、は。今日はポスト&ビームについての解説。ポスト&ビーム(以下P&B)とは、読んで字のごとく、ポスト(柱)とビーム(梁)で構成される家の事。いわゆる軸組みの在来工法のこと。一般住宅では角材を使うところを、丸太で作っちゃった家です。
 在来工法の中でも、真壁造りと大壁造りというのがあって、真壁造りとは柱と柱の間に壁を作る方法。大壁造りとは柱を壁の中に隠してしまう方法。今の家のほとんどが大壁造り。真壁造りのP&Bは、どちらかといえば神社仏閣で使われる伝統工法の家作りに近いといえる。さてさて、そのメリット、デメリットは?
 良いところ。なんといっても、設計の自由さ。ハンドカットの場合、壁全体が燃焼部材として考えられる為(丸太は絶対全焼しないんだけど)、法的に建築条件がかなり限られてくる。だから、ログハウスが建たない土地ってのも結構あるわけ。けれど、P&Bはログハウスといっても、法的には一般住宅と同じ扱いだから、壁材に不燃材(漆喰やサイディング)を使えば、普通の家が建つところであれば、どんなところでもログハウスが建てられる。
 間取りのプランニングも、平屋でも2階建てでも自由自在。自分のライフスタイルにマッチしたログハウスの設計が可能になる。それでいて、ANA-LOGのP&Bでは、平均末口径28㎝以上の大径丸太を、柱に梁にたっぷり使用しているため、ログハウスのダイナミックさも十分に味わえるようになっている。新建材は多少使いつつも、断熱材には羊毛の断熱材を使用したり、内壁材は珪藻土や無垢板材を使い、天然素材を意識した家作りをすれば、最高の健康住宅になる。その上、柱や梁は7寸(210㎜)以上の太さがあるわけだから(通常の家では3寸《105mm》か4寸《120mm》)、耐震性能もかなり高い。つまり、安心、安全を形にしたらP&Bログハウスになったといっても過言ではないかも・・・。
 でもでも、やっぱりいい事ばかりなことって早々ない。やっぱりデメリットも一応ある。ハンドカットのところでも書いたけれど、ログハウスの最大の急所は、丸太の乾燥による痩せと割れ。P&Bでも丸太を外部に出している以上は、この問題からは避けられない。割れからの水の引き込みは、加工方法の改良や、板金でずいぶん少なくなったけれど、それでも丸太が痩せた時の隙間等は、のちのちのメンテナンスの対象になる。もちろん、2,3年に一度の木部の再塗装も重要。
 ログハウスと名の付く以上は、定期的なメンテナンスは必要なようです。

 それでも、他のログハウスから見れば、手間はほとんどかからない。一般の在来工法の家と比べても、少しだけ、家をいじる楽しみが増えると思えば気にならない。
 ANA-LOGでも、建築依頼の8割がP&B。家具の納まりや、収納の多さで、女性に人気が高。ログ以外の素材で、さまざまな個性を演出できるログハウス、ポスト&ビーム。新しいログハウスの形が、どんどん生まれてくる。そんな予感をさせてくれるログハウスです。