さて、続けます
県別医師数(人口別)では決して少なくはない島根県。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/kekka1-2-4.html
しかし、面積別医師数は圧倒的に少ない県の一つではあります
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpax200701/b0047.html
その島根県の話です。
救急部医師、1人に…松江赤十字病院
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120628-00000301-yomidr-soci
読売新聞(ヨミドクター) 6月28日(木)11時30分配信
松江赤十字病院は27日、救急医療を担当する救急部の医師が、来月1日から1人になると発表した。
これまで2人態勢を続けてきたが、うち女性医師1人が今月末で退職。後任の医師が配属される見通しは立っていないという。秦公平院長は「松江市の医療にとって危機的状況」として、他の病院にも医師の派遣を呼びかけている。
同病院は2004年4月、救命救急センターを開設。センターで救急患者の診療を担当する同部にはピーク時、医師が6人いたが、徐々に減少。女性医師は実家の開業医を継ぐために退職するといい、同部の医師は佐藤真也救急部長1人となる。
同病院は島根大医学部などに医師の派遣を求めたが、今のところ後任は見つかっていない。しばらくは、研修医に加え、他の部の医師1人が応援に入る。
秦院長はこの日、病院で記者会見。今月15日に新病院がオープンし、救急患者を短時間で運べるヘリポートの運用が18日に始まったばかりだが、「何とか重症者は引き受けたいが、人手が足りない場合は転院搬送する可能性もある」と話した。また、医師が乗り込んで車内でも医療行為をする救急車「ドクターカー」も「佐藤部長がいなくなると立ち行かなくなるかも」と述べた。
秦院長は今後、救急部の負担を減らすため、休日・夜間に受診を希望する患者向けに休日診療所の開設などを医師会に要請する。(寺田航)
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笑いごとではないのですが・・・ヘリポートやドクターカーがあっても救急部の医師が1人で何ができるのかと思わず笑ってしまいました(苦笑いですが)
基本的には日本全国、特に人口当たり医師数が少ない埼玉県のような地域(首都圏)と単位面積当たりの医師数が少ない県(島根県や北海道、東北地方など)の両方をカバーするだけの医師が必要だということになります。
人口当たり医師数が不足していることを一気に変えることができないので、運用方法を変えて一極集中+交通網整備という方法をとりたいわけですが(僕だったらとりたいというだけです)…(まぁ、医師の経験なども考えると…いろいろ考えはあるのですが)。
ちなみに47都道府県で人口当たり医師数も面積当たり医師数も十分にあるのは東京都、京都府、大阪府、福岡県くらいなものです。残りは何らかのひずみがある。
(http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpax200701/b0047.htmlより)
もう一つこの後記事を書きますが、医学部新設議論は本当によく考えないといけないと思います。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんばんは、コメントありがとうございます
申し訳ございませんが、僕は佐藤ではありません。人違いです。
また、コメントいただければと存じます
地域医療目指して、佐藤先生頑張って下さいね。
新聞マスコミなど、目にすることがあり、驚きました。いつも応援してます。 後輩 智恵