こんばんは
今日は非常に疲れました。外来に全身状態が悪い人が2人も来ると(ついでに状態は悪くなくても、病状がいきなり悪化した人もいたり)それだけで時間がとられてしまいます。
まぁ、それはしょうがないと思うのですが・・・うち1人の患者さん・・・・某病院の対応には僕も腹が立ちました。
某病院から他の診療科に紹介されてきて、その診療科の先生もご立腹されていたのですが、ショック状態の乳酸アシドーシスの患者を外来に送ってきたという。しかもHb4台。
正直・・・
「これは向こうの病院に任せていたら週末で亡くなるな。こっちでとったからといって、もうどうにもならないかもしれないが」
と思い、患者さんの受け入れを決定しました。まぁ、ベッド数が100%を超えているので、上に相談したというところですけど(汗
大学病院なので、そういう患者さんを診る場所ではないとも言われるのですが、まったく勝算がないわけではなく「2つのかけ」に勝てば逆転の可能性もあると思っています。
ちなみに乳酸アシドーシスを合併した「血液疾患」というのでpubmedいろいろ出てきますが、対象疾患での死亡率は70%となっておりました。普通にやってもそのような状況かもしれませんが、それでも0ではないというところに期待をしたい・・・ところです。
乳酸アシドーシスがショック状態によるものであればまだ逃げれるかもしれませんが(ショックの原因を解除できれば)・・・多分原疾患だろうなぁ(たまたま同様の症例がもうお一人いまして、乳酸アシドーシスの原因が不明だったので論文で調べた後でした。)
家族に厳しく、ただもっともよい展開も説明したうえで治療をどうするのか決めてもらいたいと説明して帰ってきました。正直・・・今週末どころか今日も危ないと思っていますが、今すぐ治療をするよりも・・・少し全身状態を改善しないと勝負にもならないと思っています。診断もついていないですし・・・(汗
ということで、今日一日終わってしまいました。
明日はヤンセンファーマなどが主催している骨髄腫の研究会に参加する予定です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
原疾患は、血液疾患とすると、悪性リンパ腫とか、ALLとかMMとかいろいろ考えられます。輸血+CHDFほか諸々の治療でどのくらい粘れるか、ですが無茶苦茶厳しいですね。DICも併発してるでしょうし。
結論はいかがでしたでしょうか?
こんばんは、コメントありがとうございます。
重度の貧血、ショックに加えて肝不全もありました。肝不全の原因が血液疾患によるものなのか、他によるのかはわかりませんが。
さすがにあまりにも状態が悪くステロイドで反応を見ようと(抗癌剤投与はもう無理、ステロイドで腫瘍が縮小して全身状態が改善すれば動けるかなと・・・)思いましたが、翌日にはさらに状態が悪化したため家族の方も、これ以上の治療は希望しないといわれて、緩和ケアの方針となりました。
厳しい状況でした。
また、コメントいただければと存じます