こんにちは
年末年始をゆっくりと実家で過ごして参りました。
実家の両親も娘の成長を喜んでくれました。この1週間で「ジャンプ」ができるようになったり、喋る内容が増えたりと成長が早いなとびっくりしております。
今日は1つ記事を紹介します。
「メディカルジェット」国内初の実用化 国と北海道、新年度から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170102-00010000-doshin-hok
北海道新聞 1/2(月) 7:00配信
国と道は2017年度から、医師が不足している地域の患者を札幌圏などに運ぶ医療用小型ジェット機「メディカルジェット」を国内で初めて、道内で実用化する方針を固めた。政府が新年度予算案に1億円を計上し、道も新年度の当初予算案か補正予算案に関連経費を盛り込む方向だ。
旭川のドクターヘリ運航再開
すでに実用化されているドクターヘリなどに比べ搬送時間が短縮できるなど利点が多く、広大で離島もある道内の医療過疎対策で効果が期待される。
医療用小型ジェット機を巡っては、道医師会や自治体でつくる北海道航空医療ネットワーク研究会が11~13年度に国の交付金を活用した研究運航を実施し、計85件を搬送した実績がある。道がこの結果も踏まえ、国に実用化を要請してきた経緯があり、国は道内で深刻化する医師不足などの問題の打開に向け、本格導入を決めた。
計画では、民間機関などへの委託事業として実施し、民間機を活用する。拠点空港には丘珠空港か新千歳空港が有力視され、ジェット機が離着陸できる道内主要空港に向かう態勢を整える。各地で急患が発生した時などに出動。機内には酸素供給などの医療設備があり、医師が同乗する。経費は国と道が2分の1ずつ負担し、患者負担はない。
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北海道新聞の記事ですが、広い北海道で札幌に人口が集中しているため、すべての道民に良い医療を提供しようとしても中々難しい状況です。医療を手厚くしようとすれば、生じる可能性が低いながら「起こった時のために」救急対応ができる医師を一定の範囲内に配置する必要があります。
この場合、この配置された医師の技能は低下すると思われますので(経験は減るので当たり前ですね)、「久しぶりに患者が来た」という時には対応が難しくなっているかもしれません
これは本当のところだと思います。
ですので、やるべきことは医師の集中(地方でも良いので、救急対応ができるレベルの医師はある程度の病院に集約)とそこへの搬送能力の向上が重要だろうと思っています。
そういう意味ではこの「医療用ジェット」は良い方法だと思います。
あとは数の問題なのだと思いますが。
戦争の話ですが、一般には「前線に近ければ近いほど応急処置しかできない」のは当たり前です。そこから応急処置をして、後方に下げていく。そこで医療に「制限」(医療の供給と需要のアンバランス)があるために、Triageが行われ、優先順位をつけて後ろに下げていきます。
戦死者の80%は受傷後30分以内に生じると言いますが、ある程度の処置ができて30分以上の搬送に耐えられるならば救命可能なのだろうと思います。
同じように高度な医療ができなくとも「初療」がきちんとできて、速やかな搬送ができるのであれば良いシステムなのではないかと思います。
ふと思いましたので、記事にして紹介しました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。