こんにちは
12月に入り忘年会ラッシュになっております。それとは別に昨日はJALSG(日本成人白血病研究グループ:厚生労働省白血病班会議)の会に顔を出させていただき、研究室に帰った後23時ころまで実験していました。今朝から先程まで実験をしていましたが、いいのか悪いのか…というような実験結果です(笑
とりあえず、明日の計画はストップし、事務作業をやろうと思っています。
そういえば先週、造血幹細胞移植認定医試験の書類審査が通過したというような連絡が来ました。とりあえず、良かったということにして・・・試験前にはもう一回移植のことを勉強しなおそう。それまでに研究が終わっていますように(笑
さて、今日は実験室で見て気になった記事をひとつ。
医師不足深刻化でも、大学医学部が定員増に必死の抵抗…「医師不足利権」の病理
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151208-00010000-bjournal-soci&p=1
Business Journal 12月8日(火)6時0分
医師不足の日本で、医師を派遣する権限は絶大だ。そこに利権が発生する。利権にたかるのは、大学幹部や県庁の役人だけではない。医局を仕切る医学部の教授なら、誰もが利権のお裾分けに預かっている。
大学教授たちがたかる相手は主に民間病院だ。都内の病院経営者は「外科医などを常勤で派遣してもらえば、億単位の売り上げが期待できる。教授に数百万円戻しても十分に元はとれる」と言い切る。
医師派遣には金がつきまとう。この状況は以前から変わらない。ただ、従来は「袖の下」と見なされていた。ところが、近年の特徴は、公然と行われるようになったことだ。きっかけは「寄付講座」だ。国のお墨付きのもと、役所までが正々堂々と寄付金という「袖の下」を送るようになった。
この結果、最近は大学以外の医療機関までもが「医師派遣ビジネス」に乗り出している。その一例が千葉県の「医師不足病院医師派遣促進事業」だ。
この事業では、医療機関が医師1人を千葉県内の自治体病院に派遣すると、医師への給与とは別に月額125万円が派遣元の医療機関に支払われる。3分の2は千葉県、残りは派遣先の自治体病院が負担する。つまり、医師を1名派遣すれば年間1500万円を受け取ることになる。「医師の技量は問われないから、問題のある医師を送ればいい(千葉県の病院勤務医)」ことになる。
千葉県の亀田総合病院関係者は、「幹部は損税の穴を埋めるため、医師派遣を推し進めている」と打ち明ける。地域医療の雄である亀田総合病院といえども、経営が悪化すれば医師派遣ビジネスに手を染めざるを得ない。
このように医師不足はさまざまな利権を産み出している。メディアが「医師不足」「医療崩壊」を報じれば報じるほど、利権が拡大する。
●多くの利権
もちろん、厚労省も黙ってみているわけではない。自らの権限を強め、利権に食い込もうとしている。厚労省は14年度から地域医療支援センター運営事業を開始した。その目的について「都道府県が責任を持って医師の地域偏在の解消に取組むコントロールタワーの確立」を挙げている。
具体的には、この組織が「公的補助金決定にも参画」し、「優先的に支援すべき医療機関を判断」するらしい。これでは、まるで「社会主義」だ。官僚が強大な権限を握る。その結果、多くの利権が生まれる。
(中略)
●「医学部新設は絶対に認めず」
救急車のたらい回しが頻発しようが、入院できない患者がいくらいようが、厚労官僚や医学部教授にとって医師不足の現状がもっとも好ましい。何もしなくても金とポストを得ることができるからだ。できるだけ、医師不足の状況を維持したい。こうなると、彼らの敵は、医師が増えることだ。医師を増やそうとする動きには、一致団結して抵抗する。
例えば08年、舛添要一厚労大臣(当時)が医学部定員を増やそうとしたときには、文科省医学教育課長に出向中だった医系技官は、東京大学などの医学部長に「医師はなるべく増やさない方向で頼みます」と電話し回った。
この時は結局、舛添氏に押しきられ、その後の民主党政権もこの路線を踏襲したが、12年に自民党が政権に復帰以降、医学部定員増員を骨抜きにした。09年度には医学部定員が、693名も増員されたのに、14年度の増員はわずかに20名だ。08年当時、定員を5割増やすことが目標とされたが、結局2割の増員で打ち止めにした。
(以下、略)
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全部が全部その通りというわけではないと思いますが、医師不足に対する一部の医師の認識は当たっていると思います。
たまたま、飲み屋さんで医師らしい二人の方がしゃべっているのが耳に入ってきたことがあります。
「医師が増えたら食いあぶれる医師が増える。歯科医師の二の舞になるかなこのままのほうがよい」
という結論でした。
まぁ、その考え方は理解ができたのでそのままにしていましたが、たぶんそう考えている医師もある程度いるのだろうと思っています。
僕は医師数を増やすほうがよいと考えていますが、あまりにも教官数が少ないので医学部新設よりは学部の人数を増やすことと、教官数を増やすことから開始するほうがよいかと思っています
成田の医学部も教官を増やして軌道に乗るまでが大変だと思いますので(汗
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。