新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医学部増員へ:医療費に関してはどうなるのか?

2008-06-27 23:58:47 | 医療

こんばんは

今日は午前中外来、午後から授業と言う日課でした。

外来は外来で楽しくやっておりましたが、たぶんSPIDDMかな~という人が一名・・・いた他は・・・午前中の外来では取り立てて大きなことはありませんでした

午後の授業も、食事のあとの1時間ほどは眠そうでしたが、ほとんどの人間がそれなりの姿勢で聞いていたので非常に良かったと思います

授業の合間に連絡があり、健康診断の採血でおかしなデータの人が出ているという。健康診断の実施日は一昨日。場所は・・・オホーツク側の某町。

WBC2000、Hb14、Plt8万・・・・微妙な。血液像をチェックしにいくと・・・・ 「リンパ球」ばかり「顆粒球」ないぞ・・・・ 一部、フラワーセルみたいなのと空泡を持った異型リンパ球が混じっているし・・・・。

顆粒球・・・カウントしたら200個くらいしかいないぞ・・・・(汗

 

とりあえず、週明けに入院。週末に熱が出たら、近くの病院に「WBCが少ないと言われています」といって受診しなさい・・・といってあります。

 

僕も流石に実際の患者を診ていないので何もいえませんが・・・・来週頭まで持って欲しいところです。

 

さて、今日はCBの記事からです医学部の定員増が決定されたようですが、さてその先はどうなるのか・・・?

 

医学部定員、過去最大程度に-骨太方針08

6月27日22時58分配信 医療介護CBニュース  

 

政府は6月27日の臨時閣議で、「経済財政改革の基本方針2008」(骨太の方針2008)を決定した。骨太方針06で掲げた歳出削減の堅持を明記する一方、焦点の社会保障では、医師不足の解消や病院勤務医の就労環境改善などの重要課題に対して、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講じるとしている。具体策として、医学部定員の削減を盛り込んだ1997年6月の閣議決定を見直し、早急に過去最大程度にまで増員する方針を示した。  

また、消費税を含む税体系の抜本見直しに取り組み、社会保障を支える安定的な財源を確保する方向性を示したが、具体的な実施時期にまでは踏み込まなかった。  

骨太方針08では、歳出・歳入改革を徹底することで、11年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を確実に達成する方向性を明記。社会保障分野については、サービスの質の維持・向上を図りつつ、徹底した効率化を図る方向性を示した。 

具体的には、昨年策定された「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」に沿って、▽後発医薬品の使用促進 ▽検査などの適正化 ▽不正・不適切な保険請求の是正 ▽レセプトオンライン化など医療IT化の推進 ▽社会保障カード(仮称)の導入 ▽公立病院改革―などに取り組む。  

一方で、産科・小児科をはじめとする医師不足の解消や、病院勤務医の就労環境改善を重点課題に位置付けた上で、これらを実現するため、女性医師の就労支援や関係職種間の役割分担の見直し、メディカルクラークの配置などを推進するとした。また、医学部定員減を決めた97年の閣議決定を見直し、「早急に過去最大程度まで増員する」と明記。さらに、今後必要な医師養成についても検討する方針を示した。  

後期高齢者(長寿)医療制度については、政府・与党協議会の決定に盛り込まれた対策を実施し、低所得者の負担軽減を図る。このほか、介護・福祉サービスを支える人材を確保するため、キャリアアップの仕組みの導入などによる処遇改善を目指す。  

09年度予算については、骨太方針06で示した「5年間の歳出改革の3年目に当たる」とし、最大限の歳出削減を行う方向性も示した。重要課題の実現に必要な政策経費は、「ムダ・ゼロ、政策の棚卸し等を徹底し、一般会計、特別会計の歳出経費の削減を通じて対応する」とした。

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さて、医師不足の解消への動きは歓迎します。 しかし、今現在一般の国々よりも安く押さえられている医療費や教育費と言う、将来への投資・安心への投資をどこまで引き上げられるかがポイントだと思います。

 

m3Blogから撤退してから、あの記事は使っていないのですが・・・今日は少し引用します

m3からです

 

「本当は逆じゃないのか。アジアの人たちが、日本に医療を受けに来たり、日本の医師が他の国から呼ばれて行ったりするくらいのレベルにしないと」  

これはある現役大臣の言葉です。さて、誰でしょうか。  

「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」は6月11日、医学部定員増などを盛り込んだ「決議」をまとめました(『「医学部定員増」を決議、毎年400人増目指す』を参照)。それを踏まえ、6月18日と19日に分けて、関係大臣への申し入れを実施しました。訪問したのは、以下の大臣です。

大田弘子・内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)

舛添要一・厚生労働大臣

額賀福志郎・財務大臣  

 

私が同行したのは、舛添大臣と額賀大臣への申し入れです。舛添大臣とは異なり、普段、なかなかお聞きできない、額賀大臣の医療に対するお考えをお伺いする貴重な機会を得ました。  

同議連の幹事長を務める、民主党の鈴木寛・参議院議員は、「医師は平均でも週70時間も仕事している。週80時間を超える医師も少なくないが、これは過労死の水準。週40時間とし、労働基準法を順守するためには、医師の大幅増が必要」と、「医学部定員増」の必要性を強調されていました。  

同じく民主党の足立信也・参議院議員は消化器外科医。「癌は身近な疾患であり、(生涯でいえば、男性の場合)、国民の2人に1人は罹患する。手術件数は増加を続けているが、外科医の数は減少し、ここままでは外科医不足で、本来なら治せる癌も治せなくなってしまいかねない」と足立氏。「患者がアジアなどに治療に行かざるを得ない事態も」との懸念も呈しました。 

これに対して「逆じゃないのか」と言ったのが、額賀大臣でした。後述するように、大臣は医療界の窮状も理解されていました。あるべき姿として、語ったのが冒頭のコメントです。「レベル」という言葉が、医療の質なのか、量なのか、明言はされなかったのですが、その両方の意味を込めていたと推測されます。  

その後、「そのためにはお金がかかる」と応じた自民党の尾辻秀久・参議院議員。しかし、「お金が全然なくても困るが、お金があれば何でもできるわけではない。戦後、貧しい時代にはハングリー精神で人々は頑張った。豊かになると人間の心理は緩む」と額賀大臣。  

「医療が大変なことは理解している」「昔は医師に対する尊敬の念があったため、医師は苦労しても使命感で仕事をしてきたが、この尊敬の念が薄れつつあるのではないか」「医師を単に増やすだけではなく、医師の偏在の解消も必要」などとコメントしていた額賀大臣ですが、「財布のひも」は簡単には緩まないようです。

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とりあえず、財務大臣に関しては視野が思った以上に狭い方のようなので、あまり期待しないようにしたいと思います。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

さて、それではまた

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