こんばんは
今日は朝からいくつか実験をしていました。FACSだとか蛍光顕微鏡だとか・・いろいろ使っておりましたが、いずれも成功だと思います。
FACSに関しては今までと変化なし。導入効率は・・・何回やっても通常量ならこれが精一杯です。
実験の途中、高校の友人から電話があり「今日、飲めませんか?」とのこと。早速、夜飲みに行ったら・・とんでもない話だったので、流石に怒りました。
そんな事をやっていたら、「他の人の時間」を奪ってしまう。金は返そうと思えば返せるけど、時間は返せないんだぞ・・・って。 結局、今まで飲んでいましたけど。
さて、今日の記事です。
Yahooの記事に「すかいらーく」の過労死承認の記事がありました。結局残業時間などが虚偽申告されているという実態がわかったわけで・・。 僕はこの点に関しては「残業の虚偽申告」「企業モラル」「厚労省の問題」もありますが、結局そうしないと成り立たない「日本の業務効率の悪さ」を突っ込みたいところです。
すかいらーく「店長」が過労死=残業「月200時間」-春日部労基署が労災認定
7月17日15時19分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000095-jij-soci
外食大手「すかいらーく」(本部東京都武蔵野市)店長として勤務していた昨年10月に脳出血で死亡した埼玉県加須市の前沢隆之さん=当時(32)=に対し、春日部労働基準監督署が労災認定したことが17日、分かった。 前沢さんは高校生だった
1991年10月、すかいらーくでアルバイトを開始。2006年3月に栗橋店の店長に就任した。 しかし、正規雇用ではなく、1年ごとに契約更新を繰り返す「契約店長」。店の営業時間(午前8時―翌朝5時)のうち別のアルバイトに仕事を任せられるのは閉店前の2、3時間だけで、自分は午前7時から翌日午前2~3時に帰宅する生活を1年半強いられた。
残業は、会社のタイムカードには月約39時間と記録されていたが、遺族側の計算では死亡前3カ月平均で月200時間を超えた。認定は6月13日付。 厚生労働省で記者会見した母笑美子さん(59)は「一応名前は店長だが、上司が健康管理などの心配りをしなかったこと、ほかの誰も声を掛けて助けてくれなかったことが悔しい」。妹美保さん(30)は「同じように悩んでいる人がいたら、誰でもいいから助けを求めてほしい」と涙を流し訴えた。
同社をめぐっては、04年8月にも店長だった中島富雄さん=同(48)=が過労死。妻晴香さん(52)は「(会社側は)2度と起こさないとあれほど約束したのに、またこういうことが起きて驚いたし悔しい」と話した。 すかいらーくの話 内容が分からないのでコメントできない。
---------------------------------
残業に関して「月39時間」と「月200時間以上」ではまったく状況が異なります。しかも、これで残業代は払われていないわけです。
本来なら残業代は払われなくてはならないのでしょうけど、残業代を払っていたら「経営が成り立たない」のかもしれません。
いずれにせよ、企業モラルか厚労省の指導か、そうでなくては労働効率の問題です。 似たような話は、先日佐賀の方でもありましたね。他に滋賀とか山梨とか・・・。 ---------------------------------
佐賀県立病院好生館(佐賀市、樗木(おおてき)等館長)が長年にわたり、ほぼ全職員に当たる 約500人の勤務記録を改ざんし、正当な時間外手当を支払っていなかったことが分かった。
残っている記録から改ざんは2003年度には行われており、06年度までの4年間の不払い総額は 5億円を超えるとみられる。病院は1年前に佐賀労働基準監督署から是正勧告を受けたが、 不払い額算定が難航しているとして未払い分を支給していない。支給する日から2年より前の分は 労働基準法の時効を適用して支払わない方針にしており、算定の遅れで支給対象期間が 短くなる恐れも出ている。
勧告は昨年5月28日付で行われ、▽06年度以前の時間外手当を正当に支払っていない ▽非常勤嘱託職員の医師(研修医)の労働時間を把握していない――と指摘したうえで、 時間外手当の不足額を確認して支払うよう指導した。
病院によると、人件費を予算内に収めるため、職員に報告させた時間外手当の支給対象時間を 事務局がコンピューターで賃金台帳に入力する際、時間を減らし、支給額を少なくしていた。時間を減らす割合は、2、3か月ごとに変えていた。改ざんが始まった時期は不明という。
病院が研修医を除く職員の06年度の時間外手当を試算したところ、本来は約4億1000万円なのに、 実際は66%の約2億7000万円しか支払っておらず、約1億4000万円が未払いだった。 病院では03~06年度の未払い額ははっきりしないとしているが、年間約1億4000万円をベースにすると、 4年間では5億6000万円に上る。 研修医以外には07年4月以降、研修医には同年11月以降、適切な時間外手当を支払っているとしている。 中島博文事務長は読売新聞の取材に対し、「改ざんは、担当者が代わるごとに引き継がれ、 かなり以前から慣例的に行われていた。予算の枠内に人件費を収めなければという風潮があり、断ち切れなかった」と話している。
-----------------------------
日本の労働って、基本的に「賃金を安く」というスタンスで利益を得ている様な気がしますね。他にもやりようはありそうですが・・・。 そういう多くの問題を含有している今の日本ですが、このような動きもあります。
勤務医も名ばかり管理職 手当・シフト…改善模索2008年7月16日
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200807160041.html
肩書だけあって残業代が支払われない「名ばかり管理職」が、勤務医の世界でも問題になっている。医師不足で労働環境が過酷になり、「ただ働き」の実態が深刻化。労働基準監督署も是正に乗り出した。当面の対策として報酬増を打ち出した病院もあるが、抜本解決にはほど遠い。
◇
「4人の医師で24時間体制を組まねばならず、年に100回近い当直をこなしている」。超党派の国会議員連盟が4月に東京で開いたシンポジウム。青森県立中央病院の新生児集中治療管理部長、網塚貴介医師(48)が新生児医療体制の厳しさを訴えた。
医師不足にあえぐ小児科医の中でも、新生児を専門に診療する医師は一握りしかいない。一方で、未熟児は年々増加。労働基準法通りに働いていては対処できない。
医師の間では「労基法は残業代に上限を設けるための存在。医師を守るものではない」と言われる。自らを「名ばかり管理職」と呼ぶ網塚医師は「国は一刻も早く事実を直視すべきだ」と強調した。
労基法が定める「管理監督者」は、自分で自由に出退勤が可能▽人事権を持つなど経営と一体化した立場▽肩書にふさわしい待遇と報酬――の3要件が必要。通常は組織のごく一部にしか当てはまらないが、病院の場合、医師が看護師らに現場で指示することが多いなどとして、慣例的に管理職扱いにしている例が目立つ。常勤医の7割が管理職という病院もある。
大津労働基準監督署は4月、管理職への時間外労働の賃金が支払われていないのは労基法違反として、滋賀県立成人病センターに是正勧告を出した。同センターでは医師77人中、院長から部長まで29人が管理職。部長も残業が多いのに、緊急時の手当は安く、通常業務の残業代もない。時間外手当が出る非管理職の年収が管理職を上回る「逆転現象」が起きていた。
県は、同病院など県立3病院について管理職の範囲を見直し、医師らに06年度以降の不足額を支払う方針。担当者は「救急など不採算部門を背負い、経営が厳しい。そもそも診療報酬が低すぎるのが問題」と嘆く。
関西の労働局幹部は「名ばかり管理職が病院にあふれているとは聞いているが、是正指導には限界がある」と明かす。
◇
管理職の待遇改善に取り組む病院も出始めた。
神戸市の救急医療の中核を担う市立中央市民病院は昨年4月、管理職から「医長」のポストを外した。常勤医師127人のうち医長は4割を超す51人。管理職の割合は6割前後から2割以下に減った。
「36時間連続勤務になる」と医師の不満が強かった宿当直も見直した。午後5時半から午前0時までの時間外手当を新設。救急対応などで寝られない午前0時から翌朝までを通常勤務とする代わりに、翌日の勤務は免除とし、働かざるを得ない場合は時間外手当を全額払うことにした。
この結果、年間1億円以上の支出増となったが、担当者は「医師に病院を去られると失うものが大きい。医師不足が解消し、法律に基づいた労働時間が保証されるまでは、報酬での対応が不可欠だ」。
滋賀県長浜市の市立長浜病院も、診療科部長まで含めていた管理職の範囲を院長や副院長ら4人に限定。当直日の報酬体系も見直した。
医療行政と労働行政をつかさどる厚生労働省の方針はまとまっていない。
医療政策を担当する同省医政局は「医療秘書など医師を支える人材を強化することで激務の緩和をはかりたい。過重労働を報酬で解決することは考えていない」との立場。一方、全国の労基署を統括する同省労働基準局の担当者は「一般企業の名ばかり管理職問題と違い、医師不足が最大の原因。医療行政を変えない限り解決は難しい」と話す。(龍沢正之、重政紀元)
----------------------------------
医師もそうだと思いますが、全ての職業で多くの問題点を抱えています。
正直に書けば、これは厚労省の無策が引き起こしていると思います。
本来であれば「業務効率」を上げるための方策をとるべきであったのに、日本人の勤勉さにかまけて、対策を採らなかった。
その上、諸外国に言われて「妙なゆとり政策」をとっている。
本来は効率化をはかる政策をする方が先の様な気がします
日本人の勤勉さは世界に誇ってよいものだとは思います。
だからこそ、医療の世界も他の世界も「残業代は極力少なく」というやり方がまかり通るのだと思っています。
しかし、それに頼っていては「日本人」は幸せな生活を遅れない様な気がするのです。
国の無策が「国民の幸せ」を奪っているように思います。
国、特に厚生労働省はこの当たりをよく考えて、医療も含め様々な分野の政策を作成して欲しいと思います
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
もう一つくらい記事を書きます