新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで「大名古屋らくご祭2019」初日「食うねるところ住むところ」春風亭昇太さんと柳家喬太郎さん…

2020-06-20 06:45:29 | お笑い
「落語」はオモシロイ…
「落語」はオモシロイ…
「落語」はオモシロイ…


もちろん…どの「落語」の噺もオモシロイと言う訳でもなく
同じ「噺」でも、噺家さんによって
オモシロさは全然違ってくるのだけど…


当然、面白くないと
お金を払って観に行ったのに
気が付けば、魔人「睡魔人」??に襲われて


夢の中に無理無理連れて行かれて
(お金を払っている以上、私は必死に、起きていようと抵抗するものの)
何をしゃべっていたのか記憶にない…
なんてことも、実は何度かあるんだけど


2019年冬に観に行った
「大名古屋らくご祭2019」初日

日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで行われた



「食うねるところ住むところ」






春風亭昇太さん、柳家喬太郎さん、三遊亭白鳥さん、林家彦いちさん

この4人の「噺」がどの噺家さんもめちゃめちゃ面白くって
笑って笑って
ストレス発散には最高だったので…
半年前のことですけど
その時のことをだらだらと






内容は…
ネタバレ…にもなってしまうので
その「噺」を一から聞きたい方は
これから先は…読み進めないように…笑





前半は
柳家喬太郎さん、春風亭昇太さんが古典落語


休憩挟んで

後半は
林家彦いちさん、三遊亭白鳥さんが創作落語
を披露したこの公演


今までだと
4組も出演されると1組くらいは
オモシロくない「噺」なんぞ、あるものだけど
この公演は
4組ともめちゃめちゃオモシロかった


笑い過ぎて、笑い過ぎて
今でも印象に残ってる「落語会」でした…


噺に入るまでに
まずは、4人でフリートーク
春風亭昇太さんの着物がめちゃめちゃ派手で
当然イジラレル!
昇太さん「何で買っちゃったのかなあ…」


4人のフリートークは
何気に春風亭昇太さんが進行をとってる感じ

さすが「笑点」の司会者…笑


毎年名古屋の「大名古屋らくご祭2019」初日
オープニングで我々が呼ばれているのは
照明や音響の具合をみている…なんて笑わせながら

「残り少なくなりまして…」と話題を替えて語りだせば
「人生が??」とツッコミが入る!
さすが、噺家さん!!

柳家喬太郎さんが師匠と歩いてたら
喬太郎さんが師匠みたいだと

その点、三遊亭白鳥さん、林家彦いちさんの師匠はご高齢で…と振れば
「ボケているのかボケたのかわからない」なんていった爆笑の返しを

春風亭昇太さんが語る

年末は大掃除と忘年会と
その忘年会で、家の師匠ともう一人、他の仲のいい師匠とが
必ず、くだらない喧嘩をするらしい

たとえば、「芸術会にでろ!」「でません!」
「僕がやってもお客さんはきません!」「俺が前できいてやる!」
そんなことがきっかけ…
で、年を越して、正月になると、必ず、「悪かったな」なんて仲直りしてると…

これをきっかけに
師匠との忘年会の話

べろべろに呑んだり
年末は忙しいから…あるいは
師匠がご高齢だからやらなかったり…
やらないので、正月に、実家に帰る!と言えば
「サラリーマンかよ!」とツッコミが入ったり


ここで春風亭昇太さんから
〆の言葉

「1年もそろそろ終わって、年末年始も忙しいという話をしました…何をいいたかったというと今日、疲れてると…笑」


今回のタイトル
「食うねるところ住むところ」の内容の噺をすること
さらには、出番順を紹介して4人が退場



まずは
柳家喬太郎さん

マクラでは
毎年、この4人で年末に名古屋にくるのが恒例だと
この4人だから、この会が終わると
呑んで、楽しかったねー、なんてやって帰ると思われがちだけど
誰も泊まりませんと…笑

夜の仕事でも泊まるなんていうことはないと
みんな早く帰りたいから、出番のトップは羨ましがられると…

さて話題をかえて
年末は繁華街はせわしないと…
池袋に住んでいるそうで、雑居ビルがいっぱいあって、いかがわしい街
でも、馴れてしまうと住みやすいと…

で、散歩してたら、普段は目に入らない雑居ビルが目に留まったと…
ふと気が付くと、知らない雑居ビルなのに、エレベーターに入ってて
知らない雑居ビルなのに、エレベーターのスイッチを押していて
当然どこにいきたい訳でもないのに、上っていく…当然、エレベーターの扉が開く
そこには、モノがいっぱい並べられ、人もひしめきあっていたと…
DVDがいっぱい、どうしてか女性の裸体のDVDばかり…
小さん全集や志ん朝全集を探してみたもののみつからない…
せっかく来たので、用はないけど、買ってみようかなと
いかがわしいものなので、いけないと思いながらも
気が付けば、5枚くらい手にしていたと
返さなくちゃいけないと思ったけれど
どこに返せばよいかわからないから、そのまま受付へと
買うのに、店員から
「名前とか、電話番号とか、住所をかいていただけますか」って
手続きですからと…
そういわれれば…書く…
で、メモを渡されたそうで
なんでも、すぐに見ずに、このビルから1キロくらい離れたところで、メモみていただけますかと…

で…
そのメモをみたら
「個人情報いただきます」って書かれていて
真っ青になった瞬間

目が醒めた…笑…と…


この話を春風亭昇太さんに話をしたら

個人情報盗られたら、絶対ダメじゃないか!と怒られ
「夢でみたんだよ!」といっても
「関係ないね!」
「夢の話…」「関係ないね!」


と言い張る春風亭昇太さんと今日帰ると
大爆笑のマクラから

夢繋がりで

「夢の酒」


気持ちよく昼寝をしてた大黒屋の若旦那
そこを、妻の「お花」に起こされる

「今起こしたのは、お前か?惜 しいことをしたな」と若旦那

若旦那は寝ていたときニコニコしてたらしく
「教えて、どんな夢、あなたが夢見てたところを私はみてたんだから」
と夢の話を聞きたがる「お花」

で、夢を語る若旦那…

向島を歩いていたら雨が本降りになったと
生憎、傘をもっていなかったと…
その中、一軒だけ、軒のある家があったんで、 雨宿りをしてたところ
二号さんの家か、その家の格子が開いて
「大黒屋の若旦那じゃあございませんか、お風邪をめします、おあがりを」との声がかかったとか

あがらしてもらうと
奥から姿を現したのは「お清」という
世の中にこんないい女がいるんだと思ったくらいのいい女…


上がったら、酒肴の支度がしてあって
下戸なのに…
親父は飲むけれど俺は下戸だって 言ったんだけど
「本当は召し上がるんでしょ」って勧めてくるから
駆けつけ3杯呑んで、気がつけば五、六本も空けたようで
五、 六合、いや、二合徳利で飲み過ぎて、頭が痛くなったと

「お清」が蒲団を敷いてくれたんで、蒲団に入っで、ちょいと寝たところ
頭痛は、良くなってきたところに
今度は、逆に「お清」が頭が痛くなってきたと…
でも「お清」は「あなたが蒲団を出ることはなくってよ」と、帯を解いたと…
蒲団の裾にすーと入 って来たところで…お前が起こしたんだよ…と


この話を聞いて

「ウァー! クヤシイッー!!」絶叫して泣き叫ぶ
悔しがる「お花」

その声を聞いて駆けつけたのが大黒屋の旦那様である「父親」

心配して
せがれののふとどきは、親の責任だ、 話してごらん…と
 
若旦那にお前、下戸じゃないか、飲めんのかいとツッコまれながら
「えっ、 うん、お花、お前が怒るのはもっともだ」と頷きながらも

それは、今、昼寝をしてたときにみた夢の話



そう聞いて大黒屋の旦那様一言

「二人共、死んじまえ!」…笑

「お花」のいうには
日頃から若旦那はそういうことを思っているから、そんな夢を見るんだと… 

「お花」は
父親に向かって、向島へ行って下さいと!
なんでも
淡島様に願をかけて、上の句を詠みあげて寝れば、人の夢の中に入れると申しますからと 

「じゃあ、今夜、寝る時にやってみよう」と答えると
「お花」は 「今から!!!」 

すぐさま蒲団を敷いて、父親を寝かせ
「淡島様、上の句を詠みますか ら、向島のお宅にお導きを…叶えば下の句を奉納致します…」と

 「われ頼む  人の頼みの なごめずば(世に淡島の 神といはれじ)」


な、なんと 

大黒屋の旦那様は夢の中へ

大黒屋の旦那様は、若旦那がいたあの部屋へ…
不思議なことがあるもんだと
目の前には「お清」
膳の支度を…とその前にお酒を…
では燗をつけてもらって…と大黒屋の旦那様

「お花」が言うには

ちょうど、火を落としたところなので、先に「お冷や」を一杯だけと

いやいや冷やはいけない、悪酔いをして死んだばあさんを泣かしたもので…
お燗を…と


それに対して
「お花」は

じゃあ、ちょいとおまちを…
燗は時間がかかるので…と
そうこうしてるうちに
このタイミングで、「お花」に起こされてしまった大黒屋の旦那様

サゲは
「それにしても惜しいことをした… 冷やでも、よかった…」


いやあ、面白かった

「夢」っていいよね!!
楽しい思いしてもお金遣わずに過ごせるんだから…


ただ、こないだは
新型コロナウイルスに襲われた悪夢をみたけど…笑



お時間あればぜひ…


「…恐怖の…恐怖の…新型コロナウイルス…の夢をみた…」


https://blog.goo.ne.jp/amigo-yumedream/e/8fc889d18bc7101e10d1c4686977d6fd



続いては

春風亭昇太さん



私もいい歳になってきた
こないだで60歳、もう死んでもいい歳…なんていった切り口から
物事に対する感動が薄れてきたと
若い頃は何かと感動していたけれど、今となっては感動することが恥ずかしいと…
知らないことはたくさんあるのに、知っているように演じている自分がいると…
こういう人のために池上彰さんはいるんだなって
今更恥ずかしくってきけないこともある…けど
あの人がいってくれると、あー、なるほどと思えると…
昔は町にああいう人がいたけど、今はいないからTVという世界で
池上彰さんが教えてくれると

2019年もいろんなことがあったと…
妻帯者になったし…笑
「らくご芸術協会」の会長にも…これ、よくおめでとうと言われるけど
なりたくてなったのではないと

もともとの会長は歌丸師匠
副会長は小遊三さん…
副会長の小遊三さんがなってくれればいいのに…
小遊三さんは、ああみえて、人望のある人だそうで
で、何度お願いしても、若い人がやった方がいいと…
それって、僕のことで
小遊三師匠になってもらって、文化勲章をもらってほしいんですって言ったら
小遊三師匠「俺がそんなもん、欲しい訳ないじゃん!」と
なんでも、体調、具合がよくないからできないと言われると
ひきさがることができなくなって…

それから数か月後
コンペで優勝していた…笑…小遊三師匠をおみかけしたと…

マクラはさらに続いて
定年退職後の話…
一生懸命仕事をされていた方が、退職後には何をしていいかわからなくなると
そういう人が陥りやすいのがカメラ
若い頃買えなかったカメラ、高機能のカメラが買える!
でも、せっかく買ったのに家族は誰も被写体になってくれないから
「植物」を撮る!で、大きくプリントして、何かの展示会に発表して、友達が遊びに来て
写真を見て「きれいですね」なんて言おうものなら、もう大変
写真を次々に持ってこられて「花、花、花ー」!!…笑


若い頃は、廻りはみんな人生の先輩だから、廻りを吸収する
歳をとると、そんな気持ちになれないから隠居をすると


「茶の湯」




もういかにも…古典落語…って感じで
間の抜けた…登場人物のやりとりに…
発想に…笑える!笑える!!!

旦那が根岸の里に茶室付きの家を買って隠居した…

「根岸の里」と言えば、昔から文豪なんぞも多く住んでいるい素晴らしい街だったけど
今は三平さんが住んでいて、そうでもないと笑わせて
寂しいところではなく、閑静な「根岸の里」に茶室付きの家
せっかくのこの暇をもてあます機会に…何かをしようと…
お気に入りの定吉を連れて隠居生活

「茶の湯」でもはじめようと


茶の湯のことを何も知らない二人
でも「お菓子がつくからやりましょう」と定吉

お気に入りの定吉を連れて
茶の湯を始めるが…

作法をまったく知らない二人…
旦那さん、知ったかぶりをしつつ

「忘れてしまってることもある」と

定吉が
「若い頃やっていることは忘れてしまわないというけど…」


それに対して
旦那さん
「ごくごく若い頃、赤ん坊のときにやっていたんだ??」


あるものを取り出し
これは竹でできている…足がたくさん生えているな
これを「たけくらべ」というんだ…

と頓珍漢なことを述べて知ったかぶりをする旦那さん


中に入れる粉だけがわからないと…
で定吉が買ってきたのは
抹茶ではなく青きな粉
さっそく茶の湯を始めるも
泡立たちが悪いと…
更にむくの皮を放り込んで…
青きな粉と椋の皮で大変なまずさ
それを無理して飲んで
二人して
「風流だなぁ」と…強がっている…笑


当然のことながら
三日も経つとお腹をこわして腹が下って仕方がない…


まずい!!不味そうに食べる!!

その演技は迫真に迫ってる!
さすが、春風亭昇太さん!!


定吉はたまらないので
三軒長屋の豆腐屋、仕事師の頭、手習いの先生を呼ぶことを提案
招待を受けるも
このお三方
飲み方を知らないと言えず、三人で行けばなんとかなるだろうと…いやいや行くことに…
案の定、大変なまずさで、一回行くと誰も行かなくなる
不味いのなんの、でも…最後に本物の旨い薩摩のイモ羊羹で口直し…

お菓子は本物なので、それを目当てに何人か行く者がいたけど…

何かとお金のかかる羊羹代…


こりゃたまらんと…旦那がイモをすり潰して蒸して黒砂糖で練って、お猪口に灯し
油を塗ったお菓子を利久饅頭と称して羊羹に代えた…
これを出し始めると誰一人来る者がいなくなった…

ある時、昔の友達が茶の湯を知らないので教えてもらいたいとやって来た
不味いお茶の後で、お菓子が欲しいと二つ頬張ったらこれが更に不味い…

どこかに捨てるところはないかと探し…

廊下から隣の菜畑に投げたら



ここでのサゲの百姓の一言が笑いに拍車をかける!!
いやあ…笑った!笑った!!!

マクラも最高
さらに…この噺の
不味いものを食べた時の
迫真の演技!!いやあ最高でした!!


私も知ったかぶりには気をつけよう!

ではでは
休憩挟んで2部へと続く!!