瑞龍寺は、富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院で、山号は高岡山。本尊は釈迦如来,開基は前田利常、開山は広山恕陽。仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として、1997年に国宝に指定されている。
加賀2代藩主前田利長が織田信長・信忠らの追善のため、金沢に創建した宝円寺(後に法円寺と改称)が瑞龍寺の前身。44歳の若さで家督を異母兄弟の利常に譲り、隠居した利長は金沢から富山に移転するが、富山城の炎上を機に高岡に移り高山城を築いた。法円寺は利長死去の前年に高岡に移された。利長の死後、3代目の利常が法円寺を利長の菩提寺とし、利長の法名瑞龍院に因んで寺名を瑞龍院と改めた(後に更に瑞稜寺と改称)。
伽藍は、中国の寺院建築を模して建立されており、総門・山門・仏殿・法堂を一直線に配列し、左右に禅堂と大庫裏を置き、四周を回廊で結んでいて、厳粛且つ整然とした伽藍構成になっている。

バス停から瑞龍寺に向かう参道と参道の途中にあった前田利家の像

瑞龍寺に到着 ・ 総門をくぐると左手に瑞龍寺法堂の鬼瓦

総門(重要文化財)
正面三間の医薬門形式で正保年間に建立

山門(国宝)
正保二年に建立、万治年間に場所を変えて建て直す。延享三年火災で焼失、
現在の建物は文政三年に竣工、当時としては珍しい和算により設計されている。

楼上の影向閣には釈迦如来、十六羅漢が祀られている



山門の左右には金剛力士像

山門を通してみる仏殿

仏殿(国宝)
総桧造り、屋根は鉛板で葺かれている。

仏殿内部
ご本尊として、中国明代の釈迦・文殊・普賢の三尊が祀られている。

天女

右前方から大庫裏(重要文化財)、鐘楼、大茶堂(重要文化財

法堂(国宝)
境内第一の大建築、総桧造りで構造は方丈建築に書斎建築を加味したもの。

法堂内部
中央奥の内陣には二代藩主前田利長の位牌が安置されている。
また正面内陣の欄間には高岡という地名の由来になった法王が刻まれている。

石廟
法堂から撮影したので3つしか見えませんが5つある。
右から前田利長公、利家公、織田信長公の分骨廟

回廊
回廊を右に曲がるとなでぼとけがあり、自分の悪いとこを擦るとよくなると言われている。

なでぼとけ
更に回廊を進んで行くと大庫裏に・・・

かまど

食事場所

韋駄天尊像
大庫裏から更に回廊を進み右に曲がると山門に出た。法堂から反対方向の回廊を進むと到達する禅堂が山門から見えたが、時間がないので外観のみ撮影した。

禅堂(重要文化財)
座禅修行をする建物だが、座禅だけではなく食事、睡眠をとる生活空間