グラニーのブログ

旅の思い出

マウントクック

2008-08-31 10:04:53 | Weblog
 
この旅のもう一つの目玉は世界遺産マウントクック国立公園だ。標高3754mのマウントクックはサザン・アルプスの主峰で、万年雪を頂く雄大な山だ。周辺には3000mを越す山々が連なり、360もの氷河がある。マオリ語でアオラキ(雲を突き抜ける山)と呼ばれている。一億五千年前までは海底にあったといわれ、造山活動や氷河の侵食などによって現在のような迫力ある景観が出来上がったのだと言う。天気が良ければ、天を突き抜けるピークの威容に感動するだろうとのことだったが、良天にも関わらず、運悪く雲が山頂に掛ってしまって、どうしてもマウントクックが全景を見せてくれなかった。ハーミテージホテルの裏山の展望台まで歩いて行き雲の晴れ間をしばらく待ったが、遂にマウンテンクックの雄大な姿を写真に収めることができなかった。時間制限もあるので下山して、前庭に戻り、どこか良く見える所はないかと散策しながら探したが、結局、雲が次から次へと流れてきて、山が全景を見せることはなかった。できることなら、此処に一泊してゆっくり山と対面し、ハイキングコースを楽しみたかった。

ハーミテージホテル


ハーミテージホテルの案内板


ホテルの裏山に待機していてやっと雲間に山頂が見えたので・・・


ハイキングコースから機会を狙ったのですが雲が邪魔です


帰途バスの中から雲の上に頭を出しているマウントクック見つけて撮影 左上 



ワカナ

2008-08-25 11:20:58 | Weblog
 
ワカナはクイーンズタウンの北東約70kmのところにある、豊かな自然に恵まれた湖畔の街。アクティビティが充実したリゾートタウンで、これと言った名所はないが、湖畔の景色はこのあたり一帯の白眉と言えるほど美しい。ホテルの部屋からの景色もホテルの庭から湖岸に出た景色も眺めているだけで充足感がある。部屋の前に小さな池があって、アヒルが人懐こく歩いて直ぐ近くまでやって来た。
      
ホテルの庭から湖岸に出た景色
      
部屋の前のアヒルの池 樹木の向こうが湖
      
部屋の前までやってきたアヒル

バンジージャンプ
ワイナリーからワカナのホテルに行く途中カワラウ・ブリッジでバンジージャンプを見学した。カワラウ・ブリッジは創設者のA.Jハケットが1988年に造った世界初のバンジー・ブリッジでジャンパーも多いが、見学だけに訪れる人も沢山いる。ジャンバーは飛ぶ前に体重を測り、ロープの長さが調節される。私たちが見学に行った時も、沢山の見学者が居て、ジャンパーが飛ぶと歓声を上げていた。最近は女子も強くなって私たちが見ているときには2人の男子と3人の女子が挑戦した。係りの人に飛び方を教えてもらってきれいなフォームで飛んで行ったのには感心した。
      
飛ぶ前に体重を量り、ロープの長さが調節される
      
飛び方の説明を受けいよいよジャンプです
      
ジャンプしました。女の子のほうがフォームは綺麗でした。
      
下で待機していた船が迎えに来てくれます


アロータウン

2008-08-17 08:09:23 | Weblog

アロータウンはクイーンズタウンから北東へ21kmの所にあるゴールドラッシュの歴史に彩られた町。1862年にアロー川で金が発見されてから急速に発展した。金の発見者は人々が此処に殺到 する前に、104kgと言う莫大な量を掘りあてていたという。最盛期には人口が7000人(現在は1500人前後)を超えたこの町は、ホテル、酒場、ギャンブル場、ダンスホール、ショップ、郵便局、学校、市民ホールまで備えていた。現在はきれいに修復された古い石造りの建物が並ぶバッキンガム・ストリートをそぞろ歩きすると当時にタイムトリップしたような錯覚に陥ってしまいそううだが、道路に駐車している自動車が邪魔だった。今でも川床の砂利を根気よくさらっていると、砂金が見つかるそうだ。




郵便局 かってはニュージーランド銀行として掘り出された金の一時保管所として使われていたが、今は観光案内所の役割をも果たしている。レイクス・ディストリクト博物館の道路を挟んで向かい側に1915年に立てられた。


チャイニーズ・ビレッジ 観光案内所の人に薦められて訪れた場所。ゴールドラッシュの時代、多くの中国人もここに入植してきた。ヨーロッパ人入植者がウエストコーストに流出した後この地域の経済を押し上げるため、安い労働力として歓迎された。しかし、その多くは富を故郷に持ち帰ることを夢見てやってきた若者だったので、此処に骨を埋めたのは100人足らずだったという。バッキンガム・ストリートの西端にその居住区があり、いくつかの家が修復され残っているので見ることができる。



彼らの住んでいた質素な丸太小屋を見ると重労働と差別に耐える生活を送っていたブラジルの入植者のことが頭を掠めた。

アロータウンの散策後、ギブストン・ヴァレーのワイナリーでワインの試飲と昼食だ。食後、ブドウ畑を通ってワインの貯蔵所へ行き、説明と試飲だったが、その量の少なさに皆さん不満だったようだ。オーストラリアのワイナリーとはだいぶ様子が違っていた。


テ・アナウ・ワイルドライフ・センター

2008-08-10 09:58:23 | Weblog

このセンターは、クイナの仲間で飛べない鳥タカヘや、同じくクイナと同種の鳥ウェカ、森林地方に生息するフクロウのモアポークなどの全滅危惧種が人工飼育されている施設である。タカヘはテ・アナウツチボタル洞窟上方にあるマーチソン山脈が住処で、緑と青の色鮮やかなこの鳥は、印象的な赤いクチバシと短く頑丈な足を持っていて、生存するクイナ科の中では最大である。1900年初期、捕食者や外から持ち込まれた動物たちとの生存競争の為、全滅したと思われていたが、ジェフリー・オーベル博士が、タカヘはマーチソン山脈の谷々に生き残っていると確信、数々の探索の後の1948年、ついにタカヘを再発見した。その時点で、タカヘは谷々とその周辺の地域で約250羽生存していた。再発見後は特に大事に保護され、現在保護プログラムには捕食者の抑制や卵の人工孵化、飼育そして1歳になったら雛は自然に戻すことなどが含まれている。このセンターのケージ内には常時数羽のタカヘがいるが、奥の林の中に隠れて見られないこともあると言う。幸いなことに、ケージ越しではあったが写真を撮ることができた。
      
センターの敷地の一角
      
      
タカヘ ネットが無いと好いのですが、紀宮様は見られなかったということですから写真が撮れたことを感謝しなければ・・・
      
タカヘが隠れてしまうセンター内の森 ネットの左端にタカへが見えます
      
タカヘやその他の保護鳥の為の募金を呼びかけているセンター内の掲示板

テ・アナウ  テ・アナウ洞窟

2008-08-03 08:57:13 | Weblog
テ・アナウはニュージーランドで2番目に大きい湖、テ・アナウ湖南岸にあり、雄大な景色が広がるフィヨルドランドの拠点となる街で、ミルフォード・サウンドや数々のトレッキングコースの玄関口である。神秘的な洞窟や珍鳥などを見ることができる。街の名の由来はマオリ語の“テ・アナ・アウ(水がほとばしり出る洞窟)からきていると言う。湖の対岸にあるテ・アナウ洞窟はオーストラリアやニュージーランドでしかみられない土ボタルの生息地として有名だ。私たちも夕食後船で対岸に行き、洞窟入り口にあるキャバーン・ハウスで簡単な映像を交えたガイドの説明を受けた後、少人数のグループになって洞窟に入り、地底の滝や鍾乳石を見学後ボートに乗って先に進み洞窟内で土蛍の幻想的な競演を見学した。以前北島のワイトモで土ボタル見学に参加したことがあるが、今回のほうが、数倍楽しむことができた。ただ残念なことに写真は禁止なのでセンターで頂いたパンフレットと絵葉書を利用させてもらうことにする。
      
湖の対岸にあるテ・アナウ洞窟へ渡るところ
      
土ボタルのライフサークルの簡単な説明後、いよいよ洞窟の探検です

テ・アナウ洞窟
      
テ・アナウ湖の西岸にあり、全長約6.7kmの巨大な洞窟。地底にある石灰岩層の裂け目や小さな穴が大量の地下水の力で広げられたもので、洞窟内にはトンネルバーン(川)が流れている。洞窟内は今も地下水の浸食が進んでいるので洞窟はもっと広くなるだろうと言うことだった。手漕ぎのボートに乗り、ツチボタルが放つ小さな光を見上げながら進んで行くと、洞窟の中で星空を眺めているような不思議な気持ちになる。
         
洞窟の構造がユニークで興味深いが、入り口だけは身をかがめて入らなければならない。
      
水流の轟音の中を歩道に沿っていくと洞窟内の大聖堂として知られている場所に出る。 この写真は流れ落ちてくる滝を見ているのでしょう。
      
歩道の終わりで10人程度乗れるボートに乗って暗黒と静寂に満ちたツチボタルの洞窟に入っていきます。 暗い天井で青く光っているのが見えますか。
      
船に座ってあたりの天井を見るとこのように青い光が見える。 日本の蛍とは異なってこれはツチボタルの幼虫が出している。ツチボタルは空腹時に、より一層明るく輝くそうです。
      
幼虫の釣り糸 幼虫は筒状の空洞の”巣”を作り、細い糸で洞窟の天井に取り付ける。この巣から粘液でできた濃厚なネバネバした20mmから150mmの滴の糸”釣り糸”を最高70連も吊り下げていると言う。また幼虫は明るい光を出し、その光でベタベタした糸の中に昆虫をおびき寄せ捕まえるのだと言う。幼虫は頻繁に釣り糸の手入れをし、ゆっくりとその長さを伸ばしていくそうです。