グラニーのブログ

旅の思い出

 インドの世界遺産を巡る旅 クトゥブ・ミナール・コンプレックス

2010-04-25 08:45:48 | Weblog
 
クトゥブ・ミナール
クトゥブ・ミナールはインドでもっとも高い塔。1199年に北インドを征服したクトゥブッディーン・アイバクが勝利を記念して建設させた塔だ。アイバクは僅か4年間の在位で死去したので、塔は後継者によって完成された。後の補修工事の時に5階部分は増設された。この塔はこの北にあるモスクのミナレットの役割も果たしている。それぞれの階にはバルコニーが付いており、3階までは赤砂岩、4~5階は砂岩と大理石造り。かっては階上から眺望も楽しめたとのことだが、安全上の理由で現在は立ち入り禁止。
      

造りかけで放置されたアラーイーの塔
クトゥブ・ミナールの北、入り口から延びる小道の向こうに、柵に囲まれた円柱の基部がある。奴隷王朝を倒したヒルジー朝2代皇帝が、クトゥブ・ミナールと同じデザインで2倍の高さの塔を建てようとした。しかし工事途中で皇帝が死去してしまったので、その後放置されたままになっているのだそうです。
      

クッワト・ウル・イスラム・モスク
異教美術が混合した印度最初のモスク。アイバクがデリー侵攻に成功した直後の1192~1198にかけて建造された。クトゥブ・ミナールの北西にある。ヒンドゥ寺院やジャイナ寺院を取り壊してその上に建設されたため、建設資材には両寺院の残骸が多く利用されている。モスクはメッカのある西の方角を向いて建っていて、正面の北側にはスクリーンが建っている。
モスクの屋根が丸くなく、三角になっている。ガイドさんによると当時はインドでは丸いドームの屋根を造る技術がなかったからだそうです。
      

チャンドラヴァルマンの鉄柱
4世紀に造られた鉄柱だが、純度が98%で、風雨に晒されながら侵食も見られず、石造建築に囲まれて黒く光っている。もともとは、ヴィシュヌ神を守る寺院の前に建てられたものだが、グブタ朝のチャンドラグブタ王を偲ぶための記念碑として現在の場所に運ばれ、建て直されたと言われている。
      




インド世界遺産を巡る旅  タージ・マハル

2010-04-18 08:01:43 | Weblog
 
シャー・ジャハーンの最愛の妻が眠る霊廟で、インドでもっとも人気のある観光地。ムガル朝のシャー・ジャハーン帝が、1631年に他界してしまった最愛の妻、ムムターズ・マハルのために築いた霊廟である。シャー・ジャハーン帝はこの霊廟をこれまでにない美しい建造物にしたいと考えて、ジャイプール近郊のマクラナから白大理石、バクダットから紅瑪瑙、チベットとペルシャからトルコ石、ロシアからマナカイト、エジプトから金と世界各国から最高の資材を取り寄せた。また、トルコや欧州から優秀な技術者も呼び寄せ設計や指導にあたらせ、1631から1653年の22年かけ、2万人もの労働力を費やして完成したと云う。正門をくぐるとその先にムガル式庭園があり、イスラム教聖典《コーラ》の天国の川を表す十字に延びた水路がある。その向こうに4本のミナレット(尖塔)に囲まれてタージ・マハルが建っている。赤砂岩と白大理石の2重の基壇の上に建てられていて、直径18m、高さ26mの大ドームとそれを囲む4つの小さいドームがある。霊廟の内外の壁一面にコーラの文字模様やチューリップ、ユリなどの花が刻まれ、窓には透かし彫りのスクリーンがはめ込まれている。霊廟内には八角形の墓室があり、中央にムムターズ・マハルとシャー・ジャハーンの棺が並んでいる。(写真可)ただしこれはレプリカで、本物は地下にある。廟の東には迎賓館、西にはモスクがあり、両方とも赤砂岩造り。

      
タージ・マハルへの入り口        門を入ると右手に見える迎賓館

      
朝靄っているタージ・マハル       靄が切れてきたタージ・マハル

      
壁の装飾 花の宝石が太陽に輝いて美しい 透かし彫りのスクリーがはめ込まれている窓

      
太陽に照らされて美しい姿のタージ・マハル  水に映った姿も素敵だ

      
ミナレット         目線を変えれば違った美しさがみられるタージ・マハル



インド 世界遺産を巡る旅 アンベール城

2010-04-11 07:36:03 | Weblog
 
アンベール城はジャイプールの中心地から北東に約13kmの所にある。象のタクシーで有名だが、残念なことに、私たちはジープに分乗していった。アンベールはジャイプールに遷都するまで都が置かれていた村で、村を見下ろす小高い丘に上に要塞と宮殿が建っている。城まで登る坂道を、徒歩または象、乗合ジープで登ると城の敷地にでる。城内には沢山の建物があり、天井に無数の小さい鏡をはめ込んだ鏡の間や王の寝室、象の頭を持つガネーシャ神が描かれた美しい門ガネーシャポールなど見るところが多い。

      
アンベール城 村を見下ろす小高い丘の上に要塞と宮殿が建っている ジープから撮影
お城まで乗ったジープ 象のタクシーに乗りたかった

      
お城まで登る坂道 と 階段の上の入り口

       
城門

      
城門内の様子と建物

      
城からの撮影 山の上に見える建物は兵舎 

      
獅子門から中庭にはいると見えてくる門ガネーシャポール 宮殿の公的私的空間の境界線の役割を果たしている 
門の上部に描かれているガネーシャ神

      
鏡の間の天井 無数の小さな鏡がはめ込まれており、幻想的な空間を演出している  
冬の間 この上の階に夏の間がある


      
ソハグ・マンディールの屋上からの眺望 山の上に兵舎 炊き出しに使った大なべ 女性たちの部屋




インド世界遺産を巡る旅 ファティープル・シークリー

2010-04-04 07:06:41 | Weblog
 
ムガール朝の首都があったアグラへ行く途中、ムガール帝国第3代皇帝アクバルによって建設された世界遺産のファティープル・シークリーに立ち寄った。アクバル帝は後継ぎがなく困っていたが、この地にすむイスラム教の聖者が王子の誕生を予言し、その翌年王子が誕生したので、記念としてここに新しく都を造り、アーグラから遷都した。だが、水不足と猛暑のため、わずか14年しか使用されずアーグラに戻ってしまったので廃墟になってしまったという。また、皇帝の最初の奥さんがヒンズー教で、次の奥さんが仏教、三番目の奥さんがイスラム教だとかで、此処の建物も、ヒンズー、仏教、イスラムの3様式が調和良く配置されている。

       
ファティープル・シークリーにいく途中に見かけた煉瓦焼き ファティープルへの参道

       
ファティープルへ行くバスに乗る人たち  有名なお坊さんの墓 
                         沢山の参拝者が何時もあるとのこと

       
ファティープルの入口           入口から入ってすぐの庭 

       
王妃の部屋がある宮殿入口         夏の宮殿なので透かし彫りがある

       
イスラム教の奥さんの部屋         イスラムの彫刻 

       
ヒンズー、イスラム、仏教の模様が一つの建物の中で見られる

       
王妃が人間チェスをさせて見ていた台とチェスマス