グラニーのブログ

旅の思い出

アルベロベッロ

2008-01-06 08:06:57 | Weblog
 
アルベロベッロ
イタリア語で『すばらしい木』の意味を持つアルベロベッロは標高415mの丘の上にある。
緑の木々が茂るこの町にはトゥルッリと呼ばれるとんがり帽子のような円錐形の白い屋根の民家が続く。人口はやく1万人の小さい村。前夜宿泊した旅館の敷地にも観光客用に数軒建てられていた。それは御伽噺に出てくるような、今にも小人たちが出てきそうな感じだったが、、実際に生活しているトゥルッリも家並みを歩けば、気分はまるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのようで、本当に素晴らしかった。トゥルッリの屋根には魚や鳥の絵、ラテン文字などが描かれているものがあり、これらには宗教的意味があるといわれる。1996年に世界遺産に登録された。トゥルッリはイタリア語で「部屋ひとつ屋根ひとつ」意味するトゥルッロの複数形がトゥルッリである。語源はラテン語の「トゥルッラ」だと言われている。トゥルッリの基本的な特徴は単純で、円錐形の屋根に白い壁、ひと部屋に屋根はひとつである。このいくつかの集合体が一軒のトゥルッリとなる。建物の構造は、壁は石を積み、石灰で塗り固め(毎年塗り替えているそうです)、屋根は平らな石を円錐形に積み重ねただけ。部屋に間切りは無くカーテンなどで仕切られてる。白壁は外気の気温を遮り、室内を明るくする効果がある。外壁と内壁の二重構造の壁は厚さ80cm~2mと分厚い。壁と壁の間に雨水道と呼ばれるものが設けられていて、屋根を伝って落ちる雨水はこの雨水道を通って床下の貯水槽に集められる。
トゥルッリの起源は16世紀半ばまで遡る。造られた理由は諸説あるようだが、家に課せられる税を逃れる為に、屋根を壊して「家ではない」と主張できるようにしたと言う説が有力。ガイドさんの話では当時のスペイン総督が本国のスペインに税を納めたくないので、調査員が来たとき、屋根を壊して、家ではないと言って納得させ、調査員が帰ってしまうと、また屋根を組み立てたと言うことだった。【写真は円錐形の屋根に白い壁のトウルッリの集落】  
   
メルヘンへの世界に迷い込んだかのような錯覚を抱かせる家並み

   
一軒の家の前で祖父と孫がのんびりと仲良く遊んでいた

   
トウルッリの屋根に文字が見えます。探してください







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