Aloha Spirit

古代ポノの教え、太古ハワイ・ムーの記憶、大自然からのメッセージ

オーロラとニーキヤの伝説

2015-03-17 16:10:54 | 旅行
アロハ ウハネ

今年も雪の女王に呼ばれてラップランドの森に来ています。昨日夜到着して、仮眠してから夜中晴天だったので、湖まで歩いて見ました。撮影出来る程ではなかったのですが、満天の星空にところどころに光の柱が次々と立ち、光のダンスがとても幻想的で異次元の世界に惹き込まれるようでした。

北欧フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの北端地域に住む先住民サーッミ人たちは、年間百夜、グオヴサハサテュつまりオーロラを見る事ができます。サーッミ人たちは、オーロラが魂を持ち、生きていて、人間のやっている事を聞いていて理解していると信じていました。またサーッミ人たちもオーロラの声が聞こえ、オーロラが早く動いている間は、物事の決断をしてはいけないと信じていました。オーロラを指で指してもいけないと云われていて、もしもオーロラをバカにしたら、罰があたるとも信じられていました。攻撃されるかもしれないと恐れられていました。

昔昔の事、トナカイ飼いの兄弟に本当に起こった事。ある時、弟がオーロラに向かって騒いで馬鹿にしたようにふざけてみたのです。すると、その弟はオーロラによって殺されてしまいました。スコルト・サーッミの人々は、戦争で死んだ霊たちがオーロラになって現われると信じていました。

太古の昔、月マヌーがいました。そのマヌーの娘ニーキヤの物語があります。彼女の顔はまん丸で、クラウドベリーのように真っ赤で、髪の毛は銀色に美しく輝いていました。その美しさの噂は、太陽のBeaivvas(ベアイヴァス)にまで届きます。彼女が動くとキラキラと輝き、うっとりする程美しいといううわさでした。太陽 ベアイヴァスは、早速息子のPeivalke(ピーヴァルケ)を月の国に向かわせ、月の娘の迎えに行かせました。ピーヴァルケは、美しい娘のニーキヤを一目みた瞬間から惚れ込んでしまいました。「美しい姫君、私の金のブーツを履いてみませんか?」と彼は云いました。ニーキヤは顔を赤らめました。そしてブーツを履いてみようと思い、足を入れてみました。すると燃えるような痛みが足に走ったのです!「痛い!なぜこのブーツは私の足を燃やすのでしょうか?」

ニーキヤは、逃げて夜がくるのを隠れて待っていました。月のマヌーが夜空を旅してやってきて、ニーキヤを小さな島に連れていきます。そこでニーキヤは、ゴアティーというテント小屋の中でゆっくりと休みました。しかし真夜中になると、ゴアティーに男の子たちがやって来ました。オーロラに導かれて、男の子たちと一緒に名高いナイナスも現れました。ナイナスは銀色に光輝いて、その体の中に目が存在していました。そして云いました。「ここに潜むあなた。姿を現しなさい。もしもあなたが年老いたものなら、私の母に違いありません。もしもあなたが私よりも少し年上なら私の姉に違いありません。もしもあなたが私よりも年下ならば、私の妻になるものでありましょう!」

私です!朝一番の煌く星が家の中を照らし通り過ぎて行く時にニーキヤが姿を初めて見せて、ナイナスは彼女を抱きしめました。

ナイナスは、月マヌーの娘にすぐに求婚します。そしてニーキヤもそれを受け入れました。しかし太陽が山の後ろから燃えるような姿で現れ始めました。ナイナスは、一緒に来た男の子たちとオーロラの元に戻って空を飛び回り遊びにいかなければいけません。でもニーキヤは、ナイナスにここに一緒にいてほしいと思いました。そこでトナカイの毛皮のブランケットに天の河や星々の刺繍をほどこして作りゴアティーの天井にかけました。するとその星々がまるで天空に輝くようにキラキラとするのです。これを見ればナイナスが朝起きても上に星が見えれば、天空に帰らなくてもここにいる事が出来るようになると考えたのです。

ある日ニーキヤは、朝早く起きてゴアティーの外に出ていきましたが、扉をしっかり締めるのを忘れていました。すると太陽のベアイヴァスの強い黄金の眼差しが扉の隙間からゴアティーの中に指して来ました。大熊座が月を空から引きずり降ろそうとしています。ナイナスは、朝が来た事に気がついて、急いで家に帰らなければいけないと男の子たちを起こします。しかし太陽のベアイヴァスが待ち構えていました。ナイナスたちを地面に押さえ込んでしまいます。

それを見たニーキヤは、一生懸命にナイナスの上にかぶさり、ベアイヴァスからの攻撃を防いでナイナスが逃げるチャンスを作ろうとします。ベアイヴァスは、ニーキヤの髪の毛をつかんで彼女をつかまえてしまいました。ベアイヴァスは、息子のピーヴァルケを呼びました。でもニーキヤは、ピーヴァルクが嫌いで泣きながら叫びます。「私を殺したければ殺せばいいわ。私は絶対にピーヴァルケの妻になりません!」

ベアイヴァスは怒って、ニーキヤを母のマヌーのところに無理矢理送り飛ばします。ニーキヤは、それ以降はずっと母の元で暮すことになりました。天空の星々とオーロラを毎日眺めナイナスから一時も目を放すことはなかったそうです。

「Sami Mythic Texts and Stories SLIDE」(サーッミの人々の神話伝説より)

この神話を読んだせいでしょうか、ずっと夜空を見ていると本当に星たちが形を成して色々な動物のような顔が現れて語りかけてくるようで、ちょっと怖いくらいでした。

明後日からは、ノルウェーの森の北端の小さな島に移動して、ファンタジー・アドベンチャーの旅を続けます。良い写真が撮れたらアップしたいと思っています




aloha&pono

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