黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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再挑戦、大学女子サッカー

2011-05-27 06:58:47 | 女子サッカー
元INAC監督の田渕径二監督率いる姫路日ノ本短大
田渕径二監督の現在の肩書きはスポーツマネージメントを専門分野とする准教授だそうだ。
今春より関西学生女子サッカーリーグ2部Aに参戦し圧倒的な強さを見せる。
元々附属高校は高校サッカー界では日本一も経験した名門校である。



その姫路日ノ本短大サッカー部の記事が2011年5月25日付の読売新聞夕刊に掲載されていた。
参戦初年度の姫路日ノ本短大サッカー部の部員は現在11人。
短大だから部員数はこんなもんではなかろうか。武蔵丘短大とかも2学年しかないから短大という仕組みは部員数が限られる。

この記事では一度は引退しながら復活を期す選手を取り上げている。
その中の1人が日体大OGで卒業後東京電力に入社しサラリーマン選手だった藤本まどか。
日体大では中心選手として活躍したものの、東京電力では故障がちで試合出場の無いまま退社。
一般の会社で販売員をしたいたそうだが、田渕径二監督に声をかけられて復帰を決めたそうだ。
現在、チームでは主将を務めている。
相変わらず、田渕径二監督のスカウト能力というか、チーム立ち上げ能力は高いなと感心する。

元日ノ本学園高校の卒業生で昨年の高校女子サッカー選手権の優勝メンバーの1人である中島千尋らも加わり、たった11人とは言え秋季リーグでは関西1部昇格の可能性が高い。
(第1節 25-0 vs和歌山大、第2節 14-1 vs関学大、第3節 4-0 vs京都文教大)

関西学生女子サッカーリーグ秋季リーグで3位以内に入れば藤本まどかにとっては2校目のインカレになるのだろうか?
今年は厳しいかもしれないが、来年以降は附属高校からの進学者も含めて相当なメンバーが集まってくるだろうから、インカレ出場の可能性はかなり高いのではないだろうか。
(関西全体のレベルが上がって、そのうちに関西3.5/北信越0.5のプレーオフになったりして。)

結局、高校を卒業したらサッカーを続けられる社会人の受け皿は少なくなって、大学・短大がその代わりになってきたことを証明した事例ではあるけれど、まあ、それでもこの年齢で活動できるだけラッキーだったのではないだろうか。
たぶん、卒業したら本当に引退するのだろうけど。

そのまま東京電力に残っていたら当然原子力発電所の事故の当事者になったわけで、こういうチャンスは巡ってこなかったのだから人生とはつくづくタイミングというのが重要なんだなと再認識させられる。


関西女子サッカーリーグは元TASAKIコーチの河村監督の姫路獨協大とか、元アルビレディース関東の牛浜監督の京都文教大とか、日本女子サッカーリーグに縁のある人が監督になって新興勢力として実力を伸ばしているので、あと2~3年したら勢力図がかなり変わるかもしれないね。
武庫川女子大とかも健康・スポーツ学部を今春誕生させて強化しているし。
普通に3部制とかにした方が良い感じもするけれど、強豪チームが新規参入してきているので、それを考えると今のシステムの方が過渡期としては向いているのかな。

JFAアカデミー福島出身者なんかがトップリーグであるなでしこリーグではなく、関西や関東の大学サッカー部へ流れて、大学卒業と共に引退していくのは致し方ない時代なのかな。

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