黄紙に注意! 鳶ブログ

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全女と共同通信社、そして30万人

2011-01-29 18:37:28 | 女子サッカー
天皇杯・皇后杯(全日本バレーボール選手権) 共同通信社特設コーナー

バレーボールの全日本選手権は共同通信社が特設コーナーを設けているので、男女共に都道府県予選からの記事が全国へ配信される。
特に共催とかではないのだが、この扱いのよさは全国約30,000チームが参加するという日本の団体スポーツでも例を見ない競技者数のためなのかもしれない。

サッカーも男子の天皇杯(全日本選手権)は共同通信社が共催しているので都道府県予選から試合の結果が全国へ配信される。
こちらは共催ということもあるが、伝統の大会ならではの一般の人への浸透度の高さから故なのかもしれない。




さて、どマイナースポーツである女子サッカーにも全日本選手権は存在する。
だが、この大会、都道府県サッカー協会の情報発信力のムラというかレベル差がかなり大きく、さらに全国を9つに割った地域予選レベルになると地域サッカー協会が機能していない為にほぼ絶望的な情報量になってしまう。
ぜめて都道府県サッカー協会あるいは日本サッカー協会が地域サッカー協会の情報発信を代行してくれればまだマシなのだが、現状ではちゃんとしたクラブがその地域に存在しているかどうかが試合予定や結果を知ることができるかどうかの差になっている。

細々とやっていた時代はともかくも、「なでしこビジョン」なんてものを打ち上げちゃっているわけだがら、もうちょっと具体的な工夫をしないと世間から関心を持たれない。

「なでしこビジョン」の「1.サッカーを日本女性のメジャースポーツにする。」の具体的な目標は

2015年(あと5年間・約1800日で女子プレーヤーを30万人にする。)

ちなみに2009年年度現在の女子選手の総登録数は36,683人。〔一般7,005人(19%)、高校生8,388人(23%)、中学生6,585人(18%)、小学生14,705人(40%)〕

2010年度の数字が劇的に変化しているとは考えられづらいので、日本サッカー協会はあと約1,800日で現在の競技登録者数を8.2倍にしようと木論でいるわけだ。
となると残りのノルマは約26万3000人。

今年1年で現在の人数である約36,000人を増やしても(倍増)するペースでは8年かかってしまうわけで、気持ち的には今年1年で約70,000人くらいにしないといけないノルマだ。
JFAはかなりやり手の営業マンを女子部に配置しないと。これから1800日間毎日1日あたり約146人選手登録させていくわけで、選手登録に相当な魅力がないとこのノルマは達成できない。


仮に47都道府県で割ると約5600人。新潟県の女性の推定人口が128万人だから達成されれば人口の約0.5%が女子サッカー選手として日本サッカー協会に選手登録。
新潟県は現在20市(8区)6町4村の30市町村だから、新潟市は8区で計算すると各市町村で約150人(新潟市は約1,200人)のノルマとなる。
となると現在の比率がそのままだとすると新潟県内の女子サッカー人口は
〔一般1,064人、高校生1,288人、中学生1,008人、小学生2,240人〕
という比率にはならないだろうな。
ただ具体的な数字としてはこのくらいの登録数を日本サッカー協会は新潟県サッカー協会に求めているということで、
新潟県には111校の高校があるので新潟県全校に女子サッカー部を作らないと達成されないことになる。
(もちろん1校で100人近くの部員を集められるようなケースがあれば別ではあるが。)
中学生に関しても、新潟県全県の中学校に女子サッカー部を作る働きかけをするか、クラブチームを主要都市に作るかしないと今から5年で1,000人オーバーはかなりキツイ。
たぶん一般の1,000人超えが一番きつくて、これはママさんバレーみたいな層を開拓しないと絶対に達成されない。
まあ、新潟県内の大学・専門学校に女子サッカー部が作れれば見込みが立つかもしれないが。
JAPANサッカーカレッジとかは3軍とか4軍とか作らないといけなくなるかもしれない。

あくまで「なでしこビジョン」の数字を47都道府県で按分した机上の計算であるが、真剣にこの数字を見て、身近に当てはめるとこういうことになる。




で、本題に戻るが、現実は丸っきり一般社会に情報が届いていない。
ぜめて、メジャースポーツのバレーボールやバスケットボールの活動を真似て、情報発信していかないとマイナーはマイナーのままで埋もれていく。

次の全日本女子サッカー選手権は共同通信社に共催してもらって特設コーナーを作ってもらったらどうだろうか。
できれば男子の天皇杯と抱き合わせが良いと思うが。(そのためにも『皇后杯』があるとありがたい)
女子にも『共同通信社杯』がもらえる状況を日本サッカー協会は作り上げるべきだ。
各都道府県予選と各地域予選からしっかりと大会を盛り上げて、女子サッカーを世間にアピールするべきだし、普及目標があるのだから、それなりの仕掛けをしていかないと社会現象クラスのムーブメントは起きない。

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