黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

インカレ雑感

2010-01-09 06:03:19 | 女子サッカー
今年の神大は矢野喬子らがいた時代ですらできなかった決勝進出をした。
中盤を省略して蹴っていくサッカーはこのメンバーなら正解だと思う。

早大は怪我人が多かった。
早大のやろうとするサッカーは最後まで分からなかった。

今年は日体大の不振が全てだった。
今後、あの大量の部員がもっと上手くなっていかないとこのままこの状態は続くのではないだろうか?

関東学園大学は関カレの時よりも繋ぐサッカーが徹底されていた。
ちょっと個人技が追いつかないところもあるが大学らしくないある意味なでしこリーグみたいなサッカーをしていた。大学サッカーではちょっと異色。

吉備国際大学を準決勝で見れなかったのは残念。

今年の大体大女子サッカー部
春の関西学生リーグ戦 実質2位
全日本女子サッカー選手権大阪予選決勝 大阪桐蔭に敗れ準優勝
全日本女子サッカー選手権大会関西予選 日ノ本学園に完敗、本大会出場はならず
秋の関西学生リーグ戦 1位

そんな年だったのだが、最後はインカレ3位。
大体大は試合勘というか、競り合いに弱い。
普段、関東の大学が行なっている関東女子サッカーリーグ程度のレベルの公式戦をもうちょっとこなさないと関西学生リーグのレベルだけだと不足だ。
関西には自分より強い色々なタイプのサッカーを行なう対戦相手が少ないので上位を狙うにはハンディキャップだ。
吉備国際大学や日ノ本学園高校、あるいはINACアマチュアあたりと定期戦を組むなどしたら如何だろうか?
あるいはトップレベルの高校のように関東や新潟のなでしこリーグのチームと出稽古をするのが良いと思うぞ。



高校サッカーと違って、大学サッカーは地域間格差が未だに大きい。
そもそも女性の大学進学率が引く地域に女子サッカー部は成立できないし、指導者も練習環境も無い中で同好会すらも誕生するわけがない。
高校サッカーは高体連に加盟し、いよいよインターハイも見えてきたが、大学サッカーはそれに比べて全国的な広がりはまだまだ。
なので予選リーグは今年の北海道のように30点以上もの大差になる試合が発生してしまう。(個人的な意見としては、しばらくは北海道は東日本プレーオフと一体化して地域予選を組んだ方が良いのではないだろうか。ここまで差が着き過ぎるとレベルが違いすぎて地域の普及には繋がらないと思うのだけど。)

日本の半分以上の府県では大学に女子サッカー部が存在しないので、ぜひ、まずはJリーグと大学がタイアップして空白区を埋めていってもらいたいな。コーチの派遣でかなり変わると思うのだけど。



なでしこリーグと大学サッカーはやっている選手の競技に対する取り組む考え方や生活スタイルが全然違うので一概に比較はできない。(大学生は勉強が優先であるのは当然だし。)
競技としての差は色々あるのかもしれないが、個人的に一番差を感じるのは「スピード感」。
DFをぶち抜く時のギアチェンジの速さや単純な短距離走などなど全てスピードに関することが違うと思う。(もちろんボールを扱う技術も差があるのだが。)
それは今年も強く感じた。
この先なでしこリーグに入る選手がいるとしたらまずはそこで苦しむのではないだろうか。




さて、6~7月のユニバアーシアード2009ベオグラード大会のメンバーを準決勝進出というフェルターを掛けて見ると

《決勝進出者》
DF 島田知佳(早稲田大学・4年/日テレ・メニーナ)
MF 小野瞳(早稲田大学・3年/聖和学園高校)
MF 高畑志帆(早稲田大学・2年/藤枝順心高校)
MF 臼井理恵(早稲田大学・2年/吉祥女子中高)
FW 小山季絵(早稲田大学・3年/日ノ本学園高校)
FW 大滝麻未(早稲田大学・2年/横須賀シーガルス)
FW 長田いづみ(神奈川大学・2年/桐陽高校)

《準決勝敗退》
DF 北原佳奈(関東学園大学・3年/藤枝順心高校)
MF 山内典子(大阪体育大学・4年/日ノ本学園高校)

《グループリーグ敗退》
MF 筏井りさ(筑波大学・3年/鳳凰高校)
GK 菅原未紗(吉備国際大学・3年/聖和学園高校)
DF 磯金みどり(吉備国際大学・3年/鳳凰高校)
MF 高橋悠(吉備国際大学・4年/鳳凰高校)
FW 中出ひかり(吉備国際大学・3年/伊賀FCフロイライン)
DF 田子亜貴(日本体育大学・3年/常盤木学園高校)
MF 井手上麻子(日本体育大学・4年/神村学園高等部)
DF 高橋奈々(武蔵丘短期大学・2年/湘南学院高校)

まあ今年は選手的な個々の能力を考えれば早大が圧倒的に有利な状況ではあった。たぶん来年はもっとだと思う。推薦入試の威力かな。




ちなみに男子と女子の決勝が国立霞ヶ丘競技場で一緒になってからなのだが、インカレ決勝と言えば「サンバ」のリズムが頭の中で鳴り出す。これはもう条件反射なんだろうか。来年も期待しているのだが。

インカレは引退試合みたいなものなので、試合内容よりもそういう感情が先に出てしまうのはしょうがないよね。
特に今年は強く寂しさを感じながら観戦した。

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