黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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チャレンジリーグ、お断り申し上げます

2011-09-13 17:13:52 | 女子サッカー
東京在住の方に教えられた東京新聞掲載記事を確認。
今年創部20周年を迎える早稲田大学ア式蹴球部女子の話題。
大学の女子サッカー部だと創部20年と言うと長い部類に入るのだけど、男子は1924年(大正13年)年創部だからそう古い感じはしない。
2000年代後半からスポーツ科学部の推薦入学を強化するなどして、2009年と2010年にインカレ連覇をした。

その大学女子サッカー界の強豪である早稲田大学ア式蹴球部女子に対し、日本サッカー協会から日本女子サッカーリーグのチャレンジリーグ参入へのお声がけがあったそうな。
今年から日本女子サッカーリーグも法人化して一人立ちしているのだが、入会に対しては日本サッカー協会の主導で参入チームのチョイスをするらしい。
早稲田大学ア式蹴球部女子では検討の結果、部活動費の関係で丁重にお断りしたとのこと。
まあ、現在の日本体育大学の様子とかから判断すれば、部員数30名程度のチームでインカレとチャレンジリーグの掛け持ちは中途半端になることは目に見えている。
自分達の都合で日程などが調整できる東伏見グラウンドを使いながらの関東女子サッカーリーグのレベルがチャレンジリーグと比べても遜色ないので敢えて数々の縛りのあるようなチャレンジリーグへ参入するメリットを感じなかったというのも本心としてあったのではないだろうか。
高いお金を出す割りにデメリットの多さとメリットが少なさという費用対効果の考え方が働いたのではないかな。

個人的には大学の部活動は大学リーグやインカレに集中して活動して(日本女子サッカーリーグには参加しないで)、もし個人として才能がある人は「女子特別指定選手」としてなでしこリーグのチームに練習参加・試合出場を果たせば良いのだと思うが。
アメリカもそうだが、別にリーグが綺麗な階層にならなくても、それぞれに特色を持ったリーグが存在すれば良いと思うだが。
学生時代に留学したければ短期留学とかをすれば良いし、チームで海外遠征したければすれば良い。
日程的に、さらに金銭的に、拘束されてしまうと、せっかくオリジナリティを持って活動してきたそれぞれの学校の味が薄れてしまう。

どうしてももっと高いレベルがプレーしたければ、体育会を辞めて(大学は続けて)なでしこリーグのチームに入団すれば良い。かつての後藤史のように。

チャレンジリーグ云々のことはともかく、早稲田大学ア式蹴球部女子にとっては東京電力サッカー部が廃部状態になってしまったので卒業後にサッカーを続けられないということの方が痛いという感じかな。
さすがにJクラブ傘下のチームもこの人達に東京電力並の待遇を保証することはできないし。
サッカーとかに関係なく、スポーツ科学部とかも関係なく、大学生全体がマメに企業回りして就職活動しないと職にありつけない状況だしね。
4年生になれば部活動の中心になるのだけど、就職活動もあって時間的な拘束もされて試合どころではなくなるのも確か。しょうがないけど。

ユニバーシアードに参加した各大学の選手の中には行く前に就職内定を貰っていた人もいるけど、早稲田大学ア式蹴球部女子の場合はどうだったんだろう。
17時まで仕事して、その後は残業無で練習、毎週末は遠征なんてことを許してくれる一般企業が少しでもあれば良いのだけど。
(北海道で会社勤めしているOGの島田知佳も、公式戦に出場するのはかなり厳しそうだしね。)

アマチアスポーツ界、それも女子サッカーで、せめて28歳くらいまで社会人として活動できる世界(卒業後6年くらい)が成立すれば、アメフトみたいに学生よりも社会人の方が強くなってくるんだけどな。

サッカーに限定する必要はないけれど、大学の部活動と卒業後のスポーツライフをテーマにした論文でもスポーツ科学部の学生はまとめないかな。アンケートとかも取りやすいだろうし。
問題の解決にはならないとは思うが、現状分析はできそうな気がする。

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