黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

2011全女 3回戦 鳳凰高校戦

2011-12-18 23:14:27 | アルビレディース
2011全日本女子サッカー選手権 3回戦 2011年12月18日 11:00K.O
岡山県・美作ラグビーサッカー場(300人)晴 風弱し 芝良 主審 吉澤久恵

アルビレックス新潟レディース 7-0(4-0、3-0) 鳳凰高校

5分 山本亜里奈、15分 菅澤優衣香、17分 OWN GOAL、33分 菅澤優衣香、51分 上辻佑実、82分 菅澤優衣香、90分 上辻佑実



[鳳凰高校]

-------内藤-------↓
-坂崎--倉薗--平川--假屋-
-----松本--甲斐-----
-高橋----------山本-
-----工藤--仲地-----

SUB:DF高山、MF島村、FW武田、FW植木

監督:嶋田正照

46分 仲地→武田
81分 工藤→植木



[アルビレックス新潟レディース]

-------菅澤-------
-上辻---上尾野辺---佐伯-
-----阪口--川村-----
-山本--東山--中村楓-口木-
-------大友-------↑

SUB:GK諏訪、MF斎藤、MF児玉、FW大石、FW平井

監督:奥山達之

HT後 大友→諏訪
59分 佐伯→平井
71分 東山→児玉


岡山県は「晴れの国」と呼ばれるけれど、アルビレックス新潟レディースと岡山湯郷Belleが対戦する時は、何かの修行か?と思えるくらいいつも過酷な気象状況の美作ラグビーサッカー場。
さて、今回は九州チャンピオンの鳳凰高校との対戦。見事に晴れ。風もあまり強くなく、穏かなサッカー日寄りだ。

鳳凰高校からアルビレックス新潟レディースにはもう引退してしまったけれど福田友恵さん(GKをやっていた)や今でもチャレンジリーグのバニーズ京都で現役を続けている柳村彩乃さんの2人が過去に入団してきた。東日本へ来た時にはアルビレッジで練習とかもしていた深い関係のある高校だ。
神村学園高等部出身の口木未来選手は鹿児島県の指導者とは顔見知りで、試合後も言葉を交わしていた。

さて、試合の方は久々の試合で入りの5分が心配ではあったのだけど、早々とCKから山本選手の先制点が決まり試合の流れを完全に掴む。
相手は高校生なので、正直やりにくいとは思ったけど、容赦なく厳しくいったアルビの選手達。もし相手の様子に合わせていたらもっと差し込まれたかもしれない。まあ、こういう時の佐伯選手の気迫というか、相手選手に対する圧力というか、そういうものは半端無いわけで、ゴリゴリゴリゴリとドリブルを仕掛けてはぶっ飛ばしていた。福岡県は北九州市出身佐伯選手が「九州No.1」なんて称号を持つチームに燃えないほずはない。

鳳凰高校は作戦だったのだろうけど、あまりボールホルダーへのチェックをせずにゾーンを押さえていたのだが、両サイドにボールが抜けると2人掛かりでないと止まらないので、どうしてもスペースが空く。そこへ楔が入って、縦に横にとパスが通され、最後にシュートとなって、文字通り大人と子供の試合になった。
鳳凰高校にとって、この感覚は財産になるんじゃないかな。視界の裏を相手選手に押さえられて、ボールが見てたと思ったら消え、視線をそちらにすると、また、別のところへボールが。90分間、ずっと籠の鳥をやっていたわけで、たぶん、身体以上に頭が疲れたんじゃないだろうか。

右SBに入った口木未来選手がビシッと高速クロスがずれず、菅澤選手のポストは1cmもずれないでボールを収められるので、まるで高性能の産業用ロボットを見ているようだった。
まあ、菅澤選手は相手DFをかわしてGKと1対1になったシーンがかなりあったので、実は3点という結果はちょっと不満だ。
この次から対戦する相手だったら、そういうシュートを決めないと勝てなくなる。
アルビは菅澤選手が決めるか決めないかで、勝敗が変わるのだから。

この試合は、これまでリーグ戦全試合先発フル出場していた北原選手に代わり、CBに中村楓選手が入った。
上手いね。実に上手い。堅いし、賢いし、よくサッカーを知っている。
ボールを持ったら、そのままグランダーのパスで前線にボールが供給できるのがまた良い。常に狙っているし。ベースはボランチなんだよな。
アルビの男子で例えるなら菊地直哉選手かな。サッカーのスタイル的には。
普段はとても静かな人で、良いとこのお嬢さんタイプなんで、絶対にサッカーやっている感じなんてしないんだけど、正真正銘のサッカーの申し子だな、この選手は。実際、サッカー界のサラブレッドではあるのだけど。
将来、中村楓選手が大学を卒業して、そのまま新潟に残ってくれたら、この選手がアルビレックス新潟レディースを引っ張っていくんだろうなと感じた。
北原選手と中村楓選手のCB争いは特徴が違うだけに見ている方は楽しいが、やっている方は大変なんだろうな。

この試合、後半にGK諏訪選手が入ったが無難に試合をこなす。公式戦に出なくとも良い準備をしていたんだね。

全員が良いかといえば、そうでもなく、ダメだったこともある。

東山選手を温存するために、川村選手をCBに回したのだが、これが誤算。安定感がない。バタバタしている。
あれだけボランチで落ち着いてやっているのに、どうしっちゃったのかと思うくらいダメな川村選手だった。
久々のスタメンの中村楓選手がDFリーダーとなって川村選手をフォローした形になった。
次があるのなら、もうちょっと練習しないと大量失点に繋がってしまうのではないだろうか。
東山選手の偉大さが逆によく分かった選手交代だった。

さらに、一番がっかりだったのが、平井咲奈選手。せっかく本来のFWで出場させてもらったのに悉くチャンスを生かせず。
タイプ的にゴリゴリ行く方ではなく、使ってもらうタイプなので、この試合みたいにポンポン良いパスが出れば、それはゴール前でチャンスを生まれるんだけど、シュートが入らない。
アルビの男子で例えるなら川又堅碁選手かな。サッカーのスタイル的には。
こんなことなら3バックにでもして、右SBの口木未来選手を上げて3トップにしておいた方が良かったんじゃないだろうか。
FWなんだから出場したら結果を出さないと、平井咲奈選手の次のチャンスがどんどん少なくなってしまう。
後半戦はずっとそうだけど、この選手にとっては正面場なんじゃないかな。
きっかけさえあればブレークすると思うんだけど、それには出場しないとダメなんで、もうちょっと確実性を上げないと、大卒なんだから年齢的にもまずいことになる。
とにかくゴールを、結果出さないと。FWらしい選手なんですごい期待している。
でもそろっとFWで結果を出せないと、またDFコンバートとかになっちゃうぞ。そうなったらなでしこリーグでは厳しいと思う。



〔準々決勝〕 2011/12/23(金)

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(埼玉県熊谷市)
11:00 アルビレックス新潟レディース(なでしこ/新潟) - 浦和レッズレディース(なでしこ/埼玉)
14:00 伊賀FCくノ一(なでしこ/三重) - 日テレ・ベレーザ(なでしこ/東京)

三木総合防災公園陸上競技場(兵庫県三木市)
11:00 INAC(なでしこ/兵庫) - ASエルフェン狭山FC(なでしこ/埼玉)
14:00 ジェフ千葉レディース(なでしこ/千葉) - 岡山湯郷Belle(なでしこ/岡山)


さあ、せっかく掴んだ浦和レッズレディースとの対戦機会。
ぜひ、今度こそ勝ちにいくメンバーで戦ってもらいたい。
そしてアルビレックス新潟レディースとしては初の国立の舞台に立とう!
(たぶん、GK大友選手とかが案内してくれると思うぞ)

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