プレナスなでしこリーグ 第8節 2010年07月04日 12:00K.O
新潟県・新潟市陸上競技場(873人)晴 微風 芝良 主審 千葉恵美
アルビレックス新潟レディース 1-2(0-1、1-1) 岡山湯郷Belle
2分 失点、82分 阪口夢穂、89分 失点
[岡山湯郷Belle]
-------福元-------
-井関-保手濱--津波古-安田-
-----秋葉--中野-----
-保坂----------有町-
-----加戸--中川千----
SUB:GK池ヶ谷、DF武者、MF松田、MF高橋、FW中川理
監督:本田美登里
54分 保手濱→武者
65分 有町→松田
84分 中川千→中川理
[アルビレックス新潟レディース]
-----大石--菅澤-----
-阪口---上尾野辺---小原-
-------川村-------
-山本--笠井--東山--山崎-
-------大友-------
SUB:GK諏訪、DF波佐谷、MF中村早、MF法師人、FW口木
監督:奥山達之
77分 小原→中村早
88分 大石→口木
新潟市にあるスポーツカフェMIRANのケータリング車。新潟市陸に登場。
ミランで出てくるまんまのから揚げ丼。その場で揚げたてが出てきた。
なでしこジャパンユニ展示コーナー。ホーム用(#17上尾野辺めぐみ選手)とアウェー用(#20菅澤優衣香選手)。
なでしこバージョンは袖のところもピンクなんだね。
幻の酒。インターネットの酒屋さん。スワンちゃんに一升瓶を持たしても良かったような。
INAC時代から死闘を演じる保手濱理恵、大原学園から移籍の有町紗央里(福井工大附属高出身)・津波古友美子・中野真奈美・中川千尋。
皆、共に2部時代から戦ってきたライバルである。彼女達の歴史はそのままアルビレディースの歴史でもある。
また、加戸由佳とアルビの小原由梨愛選手・山崎円美選手といった同時期に全日本女子ユース(U-18)選手権で活躍した選手がなでしこリーグで対戦するということも感慨深い。
名将本田美登里監督。なかなか勝たしてくれない。
本日のご挨拶はW杯アジア予選の報告を兼ねて上尾野辺めぐみ選手と菅澤優衣香選手。
ちょっと大会から期間が開いてしまったので、ちょっと情報的には旬が過ぎてしまった感があった。
他会場と同様にこれから始まるU-20女子W杯の壮行として小原由梨愛選手にも挨拶をさせてしまった方が盛り上がったのではないだろうか。
阪口夢穂、新潟初登場!!
両チーム選手・審判団入場。
S級の考えることはわからんな。風なんて気にするほど吹いていないし日差しも強くないのにコートチェンジ。
岡山湯郷Belleが新潟空港から試合後に飛び立てるように設定された定刻12:00キックオフ。
小原由梨愛選手の長い長い夏は始まったばかり。この試合が終ると暫くはドイツに戦場を移す。
この試合、結果から言うと開始直後のCKからの失点と終了直前のカウンターによる失点以外はほぼアルビのワンサイドゲームだった。
だが、サッカーは得点を争うゲームなので勝利を手にしたのは岡山湯郷Belleだった。
大変、アルビは試合運びがへたくそだったということになる。
アルビの試合の入りがかなり悪く、フワッという感じで、自陣へ攻め込まれてしまった。
そこで中野のCKから津波古がファーで受けてシュート。大原学園コンビにまんまとやられてしまう。
その後はアルビがボールを持ってオシャレなパス交換をしながらほぼハーフコートゲーム。
本田美登里監督が打った手は両サイドバックは攻撃参加せずに最終ラインに留まるフラット4。
これだとアルビは手薄な中盤はものの見事にボールを運べるのだけど、サイドの裏へ入り込めない。
前半は中盤の寄せが緩いこともあり、ミドルシュートを多めに狙うようになった。
さらに、岡山湯郷Belleは攻められると中盤の選手がゴール前に移動し人数を多めに固めるのでなかなかシュートコースが空かない。
岡山湯郷Belleというと高い最終ラインを保ったまま、相手の裏を突くという戦法のイメージがあったが、完全に引いたチームになった。
これだと今のアルビの面子だと崩すのは相当苦労する。(ベレーザやレッズだとFWの個人技で切り抜けるのだろうが。)
時折、岡山湯郷は中川千尋や有町の俊足の大原学園コンビがカウンターを仕掛けてきて陣地を挽回する。
「ポゼッションのアルビ 対 カウンターの岡山」という初めて経験する試合になった。
前半終了。
後半開始。
後半もアルビがガンガンにパスを通して、もし華麗なるパスを争う競技だったら高得点を連発している技のオンパレードだった。
何度も岡山湯郷Belleゴールを脅かすもなかなかシュートが決まらない。
岡山湯郷Belleの選手達が積極的に攻めてはこない。守備の意識が徹底されていて簡単に相手選手を釣り出すことができない。
そうこうしているうちに岡山湯郷Belleは疲労してきた選手をフレッシュな選手に代え、最後のカウンター勝負にかける。
アルビはラッキーな形で阪口夢穂選手のゴールが認められるが、この日は良いシュートは撃つのだけどGK福元と相手選手が連動してシュートコースを消されてしまってキャッチされたりして決まらない。
奥山監督のイライラ感が選手に伝わっているのがわかり、選手もあせりを感じているはじめた頃、川村優理選手が異議で黄紙。
この日の千葉恵美主審なので過去のデータからしてある程度ぶれるのはしょうがないこと。それをいちいちカリカリしたのでは味方の心理状態を悪くするだけである。
ホームということもあり、勝ちにいっている(当然、ずうっと押しているのだから)アルビは試合終了間際まで総攻撃。
そこをカウンターを受けて、一旦はシュートを跳ね返すも、中野に左足で引っ掛けられてそのままゴール。
そのままアディショナルタイムが経過し試合終了。
大原学園勢の気持ちが最後の最後で優った感じの試合だった。
岡山湯郷Belleはトーナメントに強いのがちょっとだけ分かったような気がした。
頑張れ、奥山達之監督。次こそS級監督を打ち破れ!!
試合終了後、ほとんどお客さんが帰ってがらがらのメインスタンドに向かって挨拶をするU-20日本女子代表の菅澤優衣香選手と小原由梨愛選手。
敗戦後でもあり、ほとんど罰ゲーム状態だった。
サッカーは勝敗が付くスポーツなので、こういうことは試合前に済ませておくべきだと思う。
これは選手に対する配慮が足りない気がした。
本日のサイン会メンバー。かなり豪華だ。
さて来週からカップ戦。初戦が最大の山場。ここ暫く勝ちのない東京電力戦。
ホームなんで内容も重要なんだが、ここを勝たないと浦和に必ず勝たなくではいけなくなるので、この日の岡山湯郷Belleのような泥臭さも見せてほしいと思う。