黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

アマチアの海外挑戦

2010-02-18 23:00:00 | 女子サッカー
女子サッカーでも海外リーグへの移籍が進んでいる。
JFAも特別指定選手制度を制定してそんな選手達を後押ししている。
ただしこの制度を利用できる選手は限られる。
女子サッカー選手の場合は現地でプロ契約を結ばない限り、就業ビザを貰えないのでお金を稼ぐことはできない。だから日本にいる間にある程度稼いで貯金をしなければならないということになる。
今オフ、東京電力の2選手が海外移籍をするが、プロ契約をする丸山はともかく、プロ契約のトライアウトをした宮崎の場合は合格すれば生活できるが、アマチアチームとのアマチア契約だった場合は自腹での海外移籍となる。
東京電力のようになでしこリーグの試合に出ながら貯金ができる環境は日本ではかなり珍しくて、大抵は貯金どころか毎日の生活を送るのも苦しい選手が多い。というのも練習時間や遠征で正社員で雇ってもらうにはかなり事業者の理解が必要だからだ。
自宅から通う選手はまだ最低限の生活が保証されているが、新潟のように自宅外が前提の生活を送るならそれなりの理解がある事業者の下で仕事をするしかない。
そういった事業者は少ないのだが、ありがたいことに新潟には理解していただける方々がいて何とかなっているところがある。



先日、なでしこリーグへ進まないで地元の企業に就職し、地元のクラブチームでトレーニングをしている選手のことを知った。たぶんなでしこリーグに進めばレギュラーも可能な選手だ。
この選手の夢は海外リーグでサッカーをすることだそうで、その為にはお金が必要で、なでしこリーグでプレーすると仕事が限られて貯金ができないので地元のクラブチームでスキルを維持しながら海外挑戦の軍資金を蓄えているそうだ。

たぶん、ドイツでもスウェーデンでもスペインでもイタリアでもオーストリアでもイングランドでも海外リーグへ行く日本人選手はこの先増えてくると思う。2部や3部だったら日本のトップレベルの高校や大学の選手だったら入団可能だろう。海外留学と思えば良いのだろうか。基本的に自腹だ。
ただその為の資金稼ぎの時間が優先されて、日本のトップリーグには参戦できない事態が増えてきたら、本末転倒だし悲しい現実だと思う。
一番は収入が確保できることが良いのだが、それには多くの人の理解が必要だ。
なでしこリーグの選手はほとんどがアマチアだが、ドイツみたいに少額でも出場給あるいは勝利給が貰える仕組みにはならないものかな。JFLみたいな制度を敷けないかな。


アマチアはアマチアなりの問題が山積みだ。

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