黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

プレナスなでしこリーグ2010 アルビレディース的総括

2010-11-03 06:19:22 | アルビレディース
アウェー 勝ち点19(6勝1分2敗/勝率.667)
[得点17失点7得失点差+10/平均得点1.8平均失点0.7]
01 04/04 13:00 ④INAC 5○1 三木
03 04/18 13:00 ①ベレーザ 0△0 稲城
05 04/29 12:00 ⑩伊賀FC 2○1 上野
07 06/27 11:30 ⑧福岡AN 2○0 小郡
09 08/29 13:00 ⑦ジェフL 2○1 東総
11 09/12 13:30 ③東京電力 2○0 Jヴ
13 09/25 11:30 ②浦和レL 0●3 駒場
15 10/11 13:00 ⑨AS狭山 4○0 川越
17 10/24 12:00 ⑤岡山湯郷 0●1 美作


ホーム  勝ち点9(3勝6敗/勝率.333)
[得点19失点17得失点差+2/平均得点2.1平均失点1.8]
02 04/11 13:00 ③東京電力 1●2 新潟市陸
04 04/25 14:00 ②浦和レL 1●2 東北電ス
06 05/05 12:00 ⑨AS狭山 8○0 東北電フ
08 07/04 12:00 ⑤岡山湯郷 1●2 新潟市陸
10 09/04 13:00 ④INAC 0●4 胎内
12 09/18 15:00 ①ベレーザ 1●4 新潟市陸
14 10/03 12:00 ⑩伊賀FC 4○0 紫雲寺
16 10/16 14:00 ⑧福岡AN 2○1 新潟市陸
18 10/31 13:00 ⑦ジェフL 1●2 東北電フ

「プレナスなでしこリーグ2010」
【最終順位】
優勝 日テレ・ベレーザ 勝ち点49 16勝 1分 1敗 得点48 失点14 得失点差+34 勝率.889
2位 浦和レッドダイヤモンズレディース 勝ち点43 14勝 1分 3敗 得点45 失点11 得失点差+34 勝率.778
3位 東京電力女子サッカー部マリーゼ 勝ち点34 11勝 1分 6敗 得点35 失点20 得失点差+15 勝率.611
4位 INAC神戸レオネッサ 勝ち点34 11勝 1分 6敗 得点32 失点21 得失点差+11 勝率.611
5位 岡山湯郷Belle 勝ち点29 9勝 2分 7敗 得点32 失点30 得失点差+ 2 勝率.500
6位 アルビレックス新潟レディース 勝ち点28 9勝 1分 8敗 得点36 失点24 得失点差+12 勝率.500
7位 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 勝ち点25 8勝 1分 9敗 得点30 失点36 得失点差- 6 勝率.444
8位 福岡J・アンクラス 勝ち点 8 2勝 2分 14敗 得点15 失点41 得失点差-26 勝率.111
9位 ASエルフェン狭山FC 勝ち点 7 2勝 1分 15敗 得点 9 失点56 得失点差-47 勝率.111
10位 伊賀フットボールクラブくノ一 勝ち点 6 1勝 3分 14敗 得点10 失点39 得失点差-29 勝率.056



今年はアウェーとホームがまるで別人のような結果となった。本当は逆の方がクラブ的には旨味があったのだが、どうもそう上手くはいかないらしい。ホームでは下位3チームにしか勝てなかった。
アウェーで勝ち星あるいは引き分けで勝ち点を取っていたので、全体としては勝ち試合の確率は5割ちょうどなのだが、連敗が後半戦の2回しかない(第12節ホームベレーザ戦・第13節アウェー浦和戦と第17節アウェー岡山戦・第18節ホームジュフ戦)

今年の最終結果だけも見ると前半戦の貯金が効いていたかなと。
カップ戦予選対浦和戦でFW大石沙弥香の怪我で離脱が大きな影響を及ぼしたと思われる。
後半戦は試合をおう毎に怪我人が増え、最終戦は開幕戦と半分くらい入れ替わっていた。
奥山監督は相当やりくりが大変だったようだが、チャンスを貰った選手が頑張った面もあるし、勝率が後半戦に入って下がったということはまだまだ力不足だった選手がいたということでもある。

まあ、なでしこリーグは例年前半戦は各チームまだチーム戦術等が浸透しておらず、アルビもそこそこやれるのだが、後半戦になるとチームが固まって、上位にせよ下位にせよ勝つのがかなり難しくなる。
一般的に団体球技の場合、女子の方が男子よりもチーム作りに時間がかかるといわれているが、サッカーなんてその最たるものだろう。
一番手堅いのはベレーザのようにメニーナの時代からずっと同じことをし続け、主軸の選手を入れ替えないでやることなんだろうと思う。
まあ、アルビはその点では大幅に遅れをとっていて、おそらくまだ5年くらいは新潟県生まれの選手がアルビで主戦で試合に出ることはないだろう。

今年のなでしこリーグはベレーザ・浦和の上位2チームと下位の3チーム、そして中位の5チームと、勝率を見ると一目瞭然だがはっきりと分かれた。
アルビが6位に留まったのは、上位2チームに勝てなかったこともあるが、やはり中位グループの岡山湯郷に2敗したことが大きい。
中位グループのチームには1勝1敗だったのだが、岡山湯郷には勝てなかった。それも試合内容的には圧倒的にアルビが優位に試合を進めていたのにだ。2試合共に。

下位からきっちりと勝ち星を取りこぼさなかったこともこの順位で留まったことの大きな原因。

一番改善されたのは組織的な守備で、なでしこリーグで上位に行くには、最低限できないとダメなチームとしての約束事は入った感がある。

よく男子と女子が試合をして女子が大敗するってことを指摘する人がいるが、もちろん男性と女性の体力面の違いも原因の一つではあるが、それ以上に女子サッカーの場合はチームとしての守備の形が構築されていないチームが多いから大差になると思う。
アルビレディースは男子の高校生や大学生と試合をすることが多いが、守備が整備されてからはそうそう失点をすることが少なくなった。(瞬発力の差や体格差を利用したゴールはあるとしても)
奥山監督の指導によるものだし、理解力のある選手だけが試合に出られたということになる。

今年はボールと人が動くサッカーで攻撃を組み立てていて、はまった時は面白いほど強かったのが、センターラインを固められると崩すのに一苦労だった。
ホームで勝てなかった原因は多々考えられるが、先制点を奪われてしまう形が多かったので、先に決める決定力を上げないと観客も増えないと思う。
結局のところ、現在のアルビは菅澤優衣香選手がゴールを決めないと勝てないし、上尾野辺めぐみの出来・不出来で試合内容が決まってしまう傾向がある。
これに大石沙弥香選手の決定力が加わることでもうちょっと上の順位に到達できるだろう。

今年後半、ゲームの質を上げてくれたのは阪口夢穂選手だ。
この選手のおかげでアルビのサッカーの幅が広がった。
慣れないFWで使っていたのでなかなかゴールは奪えなかったのだが、勝てないなりに最後まで試合を観る人を引き付けてくれたのは彼女のおかけである。


なでしこリーグを盛り上げる為には上位2チームの勝率をあと1割くらいは下げないといけないのだが、それには組織的な守備の構築と同様に攻撃のバリエーションを増やさないといけない。
練習時間が限られているクラブチームでこれをやるのはかなり厳しいのだが、そこが指導者やクラブの腕の見せ所だろう。

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