黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

ロンドン五輪 アジア最終予選④北朝鮮戦

2011-09-09 00:00:04 | 女子サッカー
アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選

日本女子代表 1-0(0-0、1-1) 北朝鮮女子代表
【日本】83分 オウンゴール
【豪州】90+2分 キム・チョラン

日本 スタメン〕
GK 1 海堀 あゆみ(INAC)
DF 2 近賀 ゆかり(INAC)
DF 3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ) 
DF 4 熊谷 紗希(FFCフランクフルト/ドイツ)
DF 15 鮫島 彩(ボストン・ブレーカーズ/アメリカ)
MF 11 大野 忍(INAC)
MF 6 阪口 夢穂(アルビレックス新潟レディース)
MF 10 澤 穂希(INAC)
MF 8 宮間 あや(岡山湯郷Belle)
FW 9 川澄 菜穂美(INAC)
FW17 永里 優季(1. FFCトリビューネ・ポツダム/ドイツ)

53分 MF 11 大野 忍→FW 7 安藤 梢(FCR2001デュイスブルク/ドイツ)


北朝鮮 スタメン〕
GK 1 チョ・ユンミ
DF 3 キム・ナムヒ
DF15 ユ・ジョンヒ
DF 2 ペク・ソルヒ
DF 6 ユン・ソンミ
MF16 キム・ミョングム
MF17 チョン・ミョンファ
MF 8 チョ・ユンミ
MF 7 リ・エギョン
FW20 チェ・ミギョン
FW11 ラ・ウンシム

38分 MF 17 チョン・ミョンファ→DF 4 キム・チョラン
56分 FW 20 チェ・ミギョン→FW 10 キム・ヨンエ
70分 MF 17 チョン・ミョンファ→FW 9 キム・スギョン


負けなくてよかった。勝ち点1を拾えた試合。W杯前だったらアジアだと普通に落としていたような気がする。試合が上手くなったんだな。
佐々木監督はサイドバックの2人(近賀と鮫島)を4戦連続で先発で使ってきた。
また、SHの宮間も4試合目の出場、ベテラン大野も3試合目だが体力的にはきつそう。
結果、サイドバックの2人の出足がもうちょっとのところで追いつかず、さりとてサイドハーフの2人も戻れず、北朝鮮にサイドを自由に使われることになった。
もともと北朝鮮は強いパスで両サイドに大きく展開するサッカーが得意。なのでサイドをどんどん疲れると日本は防戦一方になる。
また、ボランチの澤と阪口が疲労で動きが鈍い上に執拗なマークをされてサイドとの連動が上手く機能しない。
そんな試合なので当然、前半から北朝鮮ペース。まあ、いつものようにやられる。
北朝鮮もヨーロッパ型の大きな選手に出足を止めれられるとタジタジなのに、スペースを与えられると手に負えない。
5選手が出場停止になったが、主にDFの選手だったので、ラインを上げらて攻撃し続けるとそんなにメンバーが落ちたようには感じない。ちょっと雑なところは北朝鮮らしくないなとは思ったが。
でも、何とか前半を凌ぎきった日本は勝ち点1が見えてくる。
後半、上手く永里優季に繋いでシュートが相手のDFに当たってゴールイン。まあ、前を向いていたからこそ取れた点かな。
その後も少し日本の流れになってきたが、やっぱりにDF陣の足が動かない。このままだと攣りそうな気配。
澤も阪口夢穂選手もスタミナ的に判断力を失いかけている。
アルビレックス新潟の感覚だともう残り10分くらいだと阪口夢穂選手は交代でお疲れっての流れなんだけど代える気配なし。
まあ、そもそもアルビでは守備の要ボランチなんかしないけどね。攻撃要員だから。
矢野を両サイドバック、特に近賀と代える
疲労の目立つ宮間を田中に代えて田中あるいは上尾野辺めぐみ選手を中に1枚追加して安藤を左SHにする
なんてことをしてくるかなと思ったけど別にベンチの動きは無し。
中盤の澤・阪口のところにもう一枚いれてセカンドボールを取るという選択肢は無かったようだ。
ベンチのサインは残り5分の段階でコーナーでキープ。まあ、そうだろうね。みんな動けないもんね。
最後、余計なCKを与えてしまったのが痛かった。足の筋力が限界なのでクリアボールが大きく弾き返せない。
近賀のクリアミスとそのあとのマークのヅレのダブルエラーで失点。寄せ切れなかったね。

まあ、日本の報道では最後アディショナルタイム残り1分で失点なので勝利でいなくて残念という表現だけと、試合全体を見ればこのコンディションで良くぞ勝ち点1を取ったねって試合。
普通に負け試合なのだが、一瞬のラッシュで1点取れたことが大きかった。

男子の五輪予選みたいに1戦1戦の期間が開けばその都度メンバーを召集して色々と入れ替えていくことができるけど、セントラル方式の大会ではそういうわけにもいかない。
高瀬のバックアッパーである菅澤選手は歯がゆい思いをしていたんだろうけど、リーグ戦と全日本女子選手権でしか実力を示せないので9月からの数ヶ月間の結果は凄く大事になると思う。
逆にアルビレックス新潟レディースから今回のメンバーに選ばれた阪口・上尾野辺両選手は追い上げられるわけで、こちらも怪我をせずに、かつ、代表とチームで結果を出さないと五輪本番は無いかなとも思う。

とにかも4戦で3勝1分という結果はこれまでの五輪予選では一番の好成績なのでしっかりと結果は出している印象だ。
(連戦による疲労もあって内容はともかくも。それはどの国も同様に)






韓国女子代表 3-0 タイ女子代表

オーストラリア女子代表 1-0 中国女子代表


オーストラリアが中国(「鉄の薔薇」)に勝利したことで日本のロンドン五輪出場が決定した。(4回目の五輪出場)
五輪に出場できないと日本の女子サッカー界は2000年シドニー大会の後みたいに暗黒時代に突入してしまうのでまずは回避できたよかった。
(ちなみにその時のFW11番が今TVの解説をしている大竹七未で、彼女の口から出る「五輪の出場権を逃すのは大変」というのは逃した一番の当事者だから実に説得力がある。)


第4節終了時点

1.日本____10_+5
2.北朝鮮__ 8_+2
3.豪州____ 6_+3
4.中国____ 5_+1
5.韓国____ 4_+1
6.タイ____ 0_-12

最終戦の中国戦は日本の出場権には関係が無いので、黄紙を貰っている澤と熊谷はもしもの時があるので欠場した方が良いのではないかと思う。
できるなら、怪我の心配もあるので阪口夢穂選手も外してもらいたいところなのだが。疲労骨折にでもなったら大変だ。
その分、今大会出場機会が少なかった選手が頑張れば良いわけで、公式戦を使った強化試合としては悪くはない。

まあ、FIFAランキングの関係であって、それがロンドン五輪のポットに影響を与えるので、できれば勝ちたいところ。
中国って今大会、ゴールの匂いが全くしないんだけど、失点は少ない。
高さもあって、しっかりやっているようで信じられないくらいの凡ミスもする意外と隙のあるチーム。
もはや「鉄の薔薇」というイメージは薄れている感じがする。
昔は中国と台湾、そしてタイがアジアのリーダーだったらしい。いつの昔だって言われそうでもあるが。

北米予選でアメリカが勝利した場合、
第1ポットは今のFIFAランキングだと「アメリカ/ブラジル/イングランド(開催国)」
日本は第2ポットになると思われる。勝利の関係でFIFAランキングが3位に上がると第1ポットになるのだけど。
まあ、たぶんそんなに急には変われないので、開催国イングランドの山に入るのではないかなとは思う。
五輪はグループリーグ3位まで決勝トーナメント進出の可能性があるので、あんまり気にする必要はないという人もいるのだが、できればアメリカ・ブラジル・フランスとは対戦を避けたいところではある。




日本女子代表(なでしこジャパン)
ロンドン五輪予選参加国対戦成績(佐々木則夫監督就任以降)

対韓国(3勝1分1敗)
○2-1 2008東アジア選手権
●1-3 2008アジアカップ  
○2-1 2010東アジア選手権
△1-1 2011親善試合
○2-1 2011ロンドン五輪予選

対中国(5勝1敗)
○3-0 2008東アジア選手権
●1-3 2008アジアカップ準決勝
○2-0 2008北京五輪準々決勝
○2-0 2010東アジア選手権
○2-0 2010アジアカップ3位決定戦
○1-0 2010アジア大会準決勝

対豪州(4勝1敗)
○3-1 2008アジアカップ  
○3-0 2008アジアカップ3位決定戦
○3-0 2008親善試合  
●0-1 2010アジアカップ準決勝
○1-0 2011ロンドン五輪予選

対北朝鮮(3勝2分)
○3-2 2008東アジア選手権
○2-1 2010アジアカップ
△0-0 2010アジア大会
○1-0 2010アジア大会決勝
△1-1 2011ロンドン五輪予選

対タイ(3勝)
○4-0 2010アジアカップ
○4-0 2010アジア大会
○3-0 2011ロンドン五輪予選

24戦 18勝3分3敗

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