対岸で学生らしき若者たちが、川面を行く稚児さんに声援を送っていてる。
コースも半ばまで来て、追っかけもするのにもハアハアと吐息があがる。
さらに、ヒートテックの下着が汗で肌に張り付き、痛めた肩にカメラバッグのストラップが食い込む。
春の芽吹きを入れてここで一息と、対岸から見守る人と稚児たちが乗る船が重なるのを待った。
対岸の人たちの目線が稚児たちが来るべき方向と、逆のほうを見て歓声を上げている。
アレッ!!とちらっとそちらに目をやると
白無垢姿の花嫁と紋付姿の花婿が乗ったどんこ船が、稚児たちが乗ったどんこ船に迫っている。
お祝い事は川下りではなく、コースを逆方向からまわる川上りになるという。
一応背景を考えて撮る場所を決めているが、花嫁さんはちょっとごちゃごちゃと入りすぎてしまった。
今更場所も変えられず、まぁ、記録写真としては賑やかでいいかと・・・・
柳はいらんかった。