脊振山は、福岡県と佐賀県にまたがる、標高1055mの山である。
古くは山岳信仰が盛んで、多くの修行僧が暮らす、広域にわたる一大修験場であった。
いまでは、脊振千坊といわれるまでの威容を誇った霊場も、当時の痕跡をわずかばかり残すだけになっている。
佐賀県側の南斜面には、栄西が中国よりお茶を持ち帰り
日本で最初に、茶の栽培を始めたといわれている霊仙寺跡がある。
跡地には、お茶の原木もあり往時をしのばせる。
この近くに、サザンカの自生北限の地があり2000本を超える
サザンカが白い花を咲かせている。
なかには、幹回りが1mあり、樹齢も100年を超える巨木もあるという。
今季訪ねた時は、坂本峠から下る林道が通行止めになっていた。
これまで、何度も訪れた経験から、坂本峠からさほどの道のりではないと、思い込んでしまった
頭の中の林道マップを頼りに
あのカーブあのカーブの先と、ついつい意地になって山道を下った
しかし、まるで雪が降ったように山を覆う白いサザンカの花の姿は、いつまでたっても現れない
引き返すことも勇気だとかなんとかつぶやいて
やっと自分を納得させ、今度は、だらだらと登る4kmの林道を引き返した
ふと道端のアザミの花に目をやると、優雅な巣姿の彼女にバッタリと会った。
ともってまわって、彼女の正体は・・・・・・・ニコッと