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会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】ICTネットワークのアナログ版

2016年12月21日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

福島県が主催する「観光地域づくり人材育成講座」の研修を受けて参りました。

テーマは、「企画書作成とプレゼンテーション技術」です。

会津地区からの参加者6名でチームを作り、チームのビジョンや行動の価値観などを共有することからはじめました。

Q1.私たちが創り出す社会的な価値は何か?

チームの出した答え → 地域の豊かさの向上

Q2.このチームの貢献は何か?

チームの出した答え → 地域プロテューススキルとコミュニケーションネットワーク

Q3.私たちは誰か?

チームの出した答え → 触媒

この3つの答えから、チームのビジョンは「地域の豊かさの向上」を理想とし、そのために、「人と人をつなぐ能力を必要な価値観」および「人と人をつなぐことを行動基準」として共有しつつ、私たちのその案内人として、成果は地域の人々が享受することを確認しました。

さあ、この状況のもと、会津を訪れる観光客と会津地域の人々をつなぐプロジェクトを進めます。

会津チームでの議論は、絵に書いた餅ではなく、「実際出来そうだぞ!」という予感を私は感じています。

まず、企画立案者が「つながり」を持ち、それを強固なものに磨き上げ、成果実現へ向けて動く。

ごく当たり前のことなのだけれど、ICT化時代の分散ネットワークのアナログ版を自らが実践しているようです。

昨日は素晴らしい時間を持てました。感謝です。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
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【会津野】映画「この世界の片隅に」

2016年12月20日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、映画「この世界の片隅に」を観てきました。

社会学者宮台真司さんの映画評を聴き、興味を持ったのがきっかけです。

期待通りの素晴らしい映画でした。私がランキングをつけるとしたら、2016年の第1位間違いなしです。

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それにしても泣きました。後半1時間くらいは、ずっと涙を流し、映画館を出てきた時、友人に泣き顔を見られてしまいました。

エンドロールの背景画まで、さまざまなことを考えさせられる映画。

原作まんがも読みたいし、もう一度劇場へも行きたいと思うような映画でした。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】丸山眞男の挫折

2016年12月19日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「私は『丸山眞男』をひっぱたきたいーーー31歳、フリーター。希望は戦争。」

かなり過激な言葉ですが、「若者を見殺しにする国」(赤木智弘著)に出てくる文章です。

昨日の福島民報に、丸山眞男教授(故人)の記事が出ていました。

東大教授として、権威と華麗な文章で若者たちを動員した丸山は、1960年の安保闘争という「祝祭」のとき、「大衆を『啓蒙』の対象としかみなかったこと」で、後に論壇から退却します。退官後、日本思想史研究に回帰し、「歴史意識の古層」を見出す。

会津出身の社会科学学者小室直樹博士(故人)は、古典を読み解き自分のものにし、次なる思考を生み出すことが大事だと言います。

長い人々の営みのなかで、社会状況は変わっても、100年前、200年前と同じようなことを考えることは繰り返される。古典を読み解き、その解決方法を知ることが、知識としての出来事から考えるだけの思考を超えるものがあるのだろう。

このところ、「誰のための自治?」 という疑問を投げかけたけれど、社会では「誰のために仕事をしているの?」というものが、自分のため、家族のためになってしまっているのが現状です。

「次世代のための仕事」、こういう意識を持たないと、丸山眞男のような挫折をいつか迎えるかもしれない。

ただ、丸山眞男はスゴイ仕事をしたことは確かだ。丸山も小室もすでに古典となりつつあるが、読み解きながら、次世代のことを考えたいものだ。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】民泊の動きとITの動き

2016年12月18日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今日は民泊ウォッチャーとしてのエントリーです。

「民泊」は、国家戦略特区の範囲内で、2泊3日以上の利用者を泊めるということが、いまの適法範囲です。

来年1月からはじまる予定の通常国会に、年間営業日数180日以内の「民泊新法」が審議される予定となっていて、これを見据えた来年度予算の概要が報道されるようになってきました。

今朝の日経では、22日に閣議決定する29年度予算案に、観光庁が、民泊をはじめて開設する人向けの相談窓口と、民泊運営上のトラブルを解決するための相談窓口を設置するための予算が計上されることとなると報じています。

年間営業日数の実際の解釈において、不動産業界は「実際にお客さんが泊まった日数」と言い、旅館業界は「予め営業すると決めた日」と言っていますが、具体的にどちらを採用するかは、まだ未知数です。2月頃には、衆議院、参議院で議員の皆さんが質問しつつ明らかになって行くでしょう。

★ ★ ★

IT業界では、民泊アプリを開発し、そのシェア獲得合戦が熾烈に展開されることになりそうです。

そんな背景のなか、先日「Yahoo!トラベル」が、自社でのOTA(自社で宿泊施設と契約しインターネット販売する旅行会社のこと)事業を終了し、一休.comに事業集約すると発表しました。

旅行会社として事業者と契約する業務から、届け出だけで許認可を必要としない一般大衆向けの仕事となる「民泊」へ向け、舵を切ったのだろうと勝手に推測しています。

従来の事業者としての旅館やホテル向けのプランと、民泊のプランを合わせて販売する予約サイトへ変化するか、それともそれぞれ別のものとなるか、こちらは予測が難しいと私は感じていました。

Yahoo!トラベルの動きをみて、別のものとなることがほぼはっきりしたと感じます。

従来の旅行サイトは「現地決済」がフツウで、airbnbなどの民泊サイトは「決済業務を併せ持つ」ものです。

宿としては、お客さんからオカネを受け取る仕事を、自分で行うか、それとも、民泊サイトに委ねて日々の仕事に専念するか? そういう選択が発生します。

Yahoo!トラベルは、決済業務を併せ持ち、民泊サービスの売り方と買い方双方の間を取り持ち、予約と決済を行う業務へと舵を切るのだと思います。

物販においては、メルカリやミンネのようなシェアリングエコノミー型のサイトに従来の事業者も入り込んできています。ですので、従来の旅館・ホテルも民泊サイトに入り込んでくることは容易に推測できます。

OTAは、一休.comのような高級志向を扱うもの、それ以外は民泊サイトが扱うものというような流れが起きるような気がしてきました。

日露首脳会談のとき、孫正義さんがプーチン大統領とハグしている姿をテレビで見ました。もしかして、北方4島にこういう仕事を行う会社とサーバを置いたりして(?!)

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】司法と自治との関係

2016年12月17日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、映画を観てきました。ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」です。

2006年9月、福島県知事であった佐藤栄佐久氏は、実弟の逮捕を受け、道義的責任として知事職を辞職しました。

その後、本人も逮捕され、その背景や裁判の記録、さらに2011年3月の原発事故のことを交え、司法に権力を及ばせた裏の権力を考えさせるような内容の映画でした。

佐藤福島県知事に続き、木村良樹和歌山県知事、安藤忠恕宮崎県知事と、3人続けて官製談合事件で知事が逮捕されたのが2006年という年。

裏に何があるのかは、いまだにわかっていません。

さて、12月12日に【会津野】最高裁判所というものというエントリーを書きました。ここで、「黒い巨塔」(瀬木比呂志著)を読んだ感想を記しました。日本の奥ノ院と呼ばれる最高裁判所が、高等裁判所や地方裁判所に及ぼす影響と、その判断にまつわる裏の勢力からの影響として、政治(立法)と行政からの権力行使と、佐藤氏の事件がダブって見えたのは、言うまでもありません。

他方、最近こんな動画を観ました。

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この動画は、「デモで社会は変わるのか?宮台真司 開沼博 蔭山洋介 磯部涼 ② 」というもので、原発事故後に各地で行われた反原発デモが、社会にどんな影響を与えるかをディスカッションしているものです。

この動画の15分くらいのところから、パネリストの宮台真司氏が「共同体自治」のことを述べます。

ここでは、福島にヒトが住めなくなってしまうような大きな事故を経たのに、変わらない日本の政治と行政の背景として、「共同体自治」が行われていない日本独自のものを、ドイツに対比させて指摘します。

映画での佐藤元知事は、「福島県民の安全のため」という、福島県民の共同体の長としての姿勢を鮮明に表現していますが、日本の三権(司法、立法、行政)は、共同体自治ではなく、天皇に任命されることを正統性とする自治政府をトップとしていますので、そこがかみ合わない点として認識できます。

映画からの帰りの車の中で、日露首脳会談の共同記者会見を聴きました。

「特別な制度」を協議することで合意とのこと。この制度における自治は、いったいどんなものなのか。北方4島の元日本人住民とロシア住民の共同体による自治を模索するとすれば、日本の国土ではないものの、日本人が絡むはじめての共同体自治の例になるかもしれません。

もしそれが成功すれば、福島の自治も共同体のための政治、行政、さらに司法となる道が開けるかもしれません。

いまの自治は、いったい誰のものなのか? そこを突き詰めることが、原発事故後の福島県民のための福島の自治へとつながる一歩になると、今日は思考を進めてみました。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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