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会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】人工知能に負けないヒトの優位性はなにか

2016年11月11日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日は岩手県花巻市まで高校駅伝の応援に行ってまいりました。一関市から北は一面真っ白。雪のなかでも力強く走る高校生たちの姿をみて、元気をいただいてきました。

さて、まず、9月10日のエントリー【会津野】文学は人工知能ができない領域だをご覧ください。

アメリカ大統領選挙の話題でもちきりの間に、ひっそりと人工知能「東ロボくん」 東大を断念というニュースがありました。


(以下、NHKのニュースサイトからの引用)

東ロボくんの東大合格を阻んだのは、人間のように問題文の意味を理解する難しさです。東ロボくんは、蓄積した知識や論理を扱う問題が多い「世界史」や「数学」といった科目は得意です。

一方、人間では当たり前の常識や問題文に書かれていないことを推測し、人間のように意味を理解することができません。例えば、センター試験模試の英語の問題で2人の会話のやり取りを読み、空欄部分について与えられた単語を並べ替えて会話を成立させる問題です。

「こんなに暑いのに歩いたの!」という問いかけに対し、「はい。とてものどが乾いた。だから」に続く文章を6つの単語で作ります。この時、東ロボくんは6つの単語の並び替えをインターネット上の文章で学習し、候補として、「冷たいものが飲みたい」、「寒いので何か飲みたい」という2つの文章を作りました。

通常、人間であれば「暑いのだから冷たいものが飲みたいだろう」と状況を理解し、当然、「冷たいものが飲みたい」と解答します。しかし、暑いとは何か、暑いと何が飲みたいのか、という知識は教科書に記載されていません。

このため東ロボくんは、「寒いので何か飲みたい」といった間違った解答を選んでしまうのです。


以前読んだ「『みんなの意見』は案外正しい」(ジェームズ・スロヴィッキー著)では、統計的にみんなが言うことは"案外正しい"ということを示していましたが、東ロボ君も統計学の手法を用いたものの、文章読解についてはお手上げで、もうこの手法で文章読解することは断念するというものです。

人工知能の分野は、ヒトの脳がどのようなプロセスで判断を行うかという"論理的解釈"の分野が一度行き詰まり、次なる手法としてデータをたくさん集め、統計的に判断するという方法へと進歩してきました。

この断念のニュースは、この統計的手法での行き詰まりを見せたものと捉えられます。

東ロボ研究を行う新井紀子教授が言うように、教科書にのっていない知識をどう解釈するかに問題があるため、知のデータをいくら集めてもデータとして存在しない「暗黙知」という壁が立ちはばかったというわけです。

最先端の研究者が断念したので、現在の技術では「暗黙知」を解決する手法がないということ。

この分野は、いっけん関係ないと思われることでも、人生経験で得たさまざまな知の経験を結びつけつつ「暗黙知」を生成してゆくヒトの脳にはかなわない。

さまざまなことを経験し、ヒトしかできない文章解釈の洗練させてゆくことが、人工知能時代のヒトとしての優位性であると実感させられるニュースでした。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】オフシーズンに入ってきました

2016年11月09日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝は、雪まじりの雨が降っています。秋から冬への変化の時のようです。

会津野は開所してまもなく20年になります。当初から使っていた食堂のカーペットがだいぶ汚れてきました。

そこで昨日はDIYを実施。まず、食堂横の談話室部分のカーペットをフローリングに張替えました。

近頃はこういう建材がホームセンターでフツウに売られていますので、材料入手が容易になりましたね。スクリュー釘と釘締めも手に入れ、約4時間くらいの作業でした。

今期は11月18日から冬期休館に入りますが、休館期間中に食堂部分も張替えを行います。

久々に大工仕事をしたら少し腰が痛くなってしまいました。温泉にでも行ってあたたまってきましょうか。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】ビニールハウスとロケットストーブ

2016年11月08日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日から、会津美里町自然エネルギー研究会の会員である白井さんの協力をいただき、ビニールハウスを作成しました。

目的は、このハウス内に、昨年度開発した「いろり型ロケットストーブ」を置き、お茶を呑める体験スペースを作ることです。

ただ、まだロケットストーブの煙突を作成する作業と、照明用の風力発電装置を設置する作業などが残っていて、お披露目は今月末頃になりそうです。

順番が逆だろうと言われそうですが、まずお茶受となる「いちご」の苗を植えてみました。

昨日はお天気もよく、ハウスの中は汗ばむ陽気。ちなみに写真右上が「いろり型ロケットストーブ」です。

真冬に、いちごをつまみながらお茶が呑めると良いなぁなどと、妄想しながら。。。。。

今日は、燃料とする柿の枝などを集める仕事をします。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】書籍「危機の構造」

2016年11月07日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

いま「危機の構造」(小室直樹著)を読んでいます。

【会津野】小室直樹の世界で紹介した、会津出身の小室直樹博士の初期の著作です。

昭和51年(1976年)10月の出版なので、もう40年も前のものです。石油ショック(昭和48年)や田中角栄の起訴(昭和51年8月)が起きた社会的な背景を軸に、日本社会とはどんな構造なのかを考察しています。そして、その構造が引き起こす危機とはどんなものかを論じている、そんな書籍です。

社会学者の宮台真司さんがよくおっしゃる「共同体」という概念が、もっともポイントなのかと感じながら読んでいます。

しかし、この共同体というもの、学校や会社など自分で選んで入るものでも、入る前から「どのような共同体なのか」という本質はなかなか見えないもの。ただ、一員となると、盲目的にその共同体を守る一員となり、他の共同体の利益は考えなくなる。これが、日本の共同体たるもの。

官庁の共同体なら省益、民間会社の共同体なら利益追求と内部留保、学校なら学閥生成と他者排除、地域共同体なら地域エゴ、というようなことにつながる基本的構造が見えてきました。

著者は昭和50年台に、太平洋戦争を経ても日本人の共同体構造は変わらなかったと言っています。平成23年の3.11が起きたとき、私は日本人が変化するかと思いましたが、実際はなかなか変化しないと感じます。

しかし、どの共同体も社会変化とともに、うまくまわらないところだらけ。古き悪き共同体はさっさと見限り、新時代の共同体へ変化しなければならないとつくづく思うものの、日本をとりまく空気に抗うことは、とても苦しいし疲れます。

危機が起きるたびに、切り捨てられるどうしようもないところと、新たに発生や変化する部分をよく認識しながら、その部分へ進んでいく生き方が好ましいのかななどと思いました。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】「はじめての文学」(村上龍著、重松清著)

2016年11月06日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、仙台まで出掛けてきました。杜の都は、街路樹が紅葉しとても明るい雰囲気。木陰で読書する人々がいたりと、なんだかとても良い感じでした。

「はじめての文学」のうち、村上龍さんと重松清さんの短篇集を読みました。

 

村上龍さんのものは、すでに読んだことのある「希望の国のエクソダス」の3章分が載っておりましたが、それが一番良かったですね。

重松清さんのものは、ヒトの心の内面を文章で表現するところに、素晴らしさを感じました。重松さんの文章は、何度読んでもよいもので、どんどんと読書を進めたくなる魅力があります。

今朝は、読書の秋もだんだんと冬へと近づきつつあるような陽気を迎えています。

いままで蓄積した知を吐き出す季節となってきたので、執筆をはじめようかと思う今日この頃です。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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