なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

五子局のテーマ

2007-06-22 18:23:44 | Weblog
 今読んでいる「白江治彦の置碁戦略」で5子局のテーマは「形を整えて打つ」で二つの実戦進行譜が用意されていて、一つのサブテーマみたいなキーワードは「封じ込める」「連絡する」「後手の先手」。
 もう一つの局のキーワードは「全局を見る」「弱い石を攻める」「大場より急場」。
 いつも打っている5子局でこの通り打たれたら白は手も足も出ないのだけれど、「置き碁」で打っているという事は、こういう風に打ってもらわなければいけないいという面もある。
 別に私が困るわけではないのですが・・・
  私と打っている相手が、基本的な打ち方を身につけて白をやっつけてくれる・・・これを相撲とか勝負の世界では「恩返し」と言う。
 稽古で胸を貸した相手が力をつけてくれることですね・・・
  
 ところが
  今日の昼休みで、Fさんとの5子局でこの「置碁戦略」に出て来るように打たれて完敗したのです。
 戦いが好きなFさんが接触戦を仕掛けて来ない
  少々甘い所もあるけれど、がっちり守ってつけ込む隙がない。
 従って白は無理をするわけで・・・弱い石が複数出来て、それがカラミ攻めにあって投了となった。
「どうしたんですか、今日は弱い石が幾つも出来て・・・いつもの白と違いますね」
 (内心)こういうことを言わなければFさんはいい人なのにと思います
 黒が概ね正しく打てば、5子局はこうなるの様に出来ているのですから・・・
  「これだけのハンデをやっと正しく生かしたに過ぎない」と言ってしまえば白けるでしょうね。
 こういう負け方をするために5子局の相手をしているようなものなんだから、こうならないと困るわけです。
 でも相手から露骨にからかうようなことを言われると内心”ムッ”とするのですから・・・お互い人間が出来ていないということですね。

 尤も、常にこうなるかどうかが問題
  3番手直りですから、最低でも3回は続かないといけないということです。
 さあそこが問題です。
  これまでに勝敗で言うと5子でFさんが勝ったのは3回目くらい・・・10回くらいは彼が負けているはず。
 だから確率的にはなんとも言えないのだけれど、何となくコツを掴んだような<厭な><嬉しい>感じがします。

 私としては彼が強くなるのは嬉しいのだけれど、勝つと言いたい放題を言う性格に神経が逆撫でされる感じもないではなくて、複雑な心境ではある。
 ともかく、簡単には土俵を割らないところを見せたいのですが、白としては黒が悪手を打たなければ勝てないのですから、勝って喜びたいというのも変な話です。
 全く私が師匠とは言わないまでも”先輩的”な打ち方というのは「気持ちの持ちようが難しい」
 単なる勝ち負けを争う方が気が楽です。

 早く3子まで来てくれるといいですね、3子なら「勝負」という感じが出てきます