今日の昼休みは昨日に続いてKさんとの対局。
Kさんはサッサと5つ置きました。
「5子は厳しいです。Fさん、私は今日は首を洗ってきましたよ」
「そんなことを言っても、勝てないですからね」
「でもこの間は4子で私がやられています」
「あれ1局はね。後は全部負けている」
「さては5つで白をノックアウトして良い気持ちになろうという魂胆ですね」
「そうね、5つで勝ち癖をつけようという思っていますよ」
ということは、5子が丁度良い手合い割りということではなくて、Fさんにとっては”楽な手合い割”で勢いをつけると聞こえないでもない。
マアFさんにしてみれば、私ごときに5つも置くなんて悔しいから、そのくらいの事を言っておきたいだろうという気持ちはわかる。
但し私も人間が出来ていないから、多少気持ちが逆撫でされたようなところもある。
Fさんは摂りあえず5子でということです。
私は腹黒い?ところがあるから「参ったな、今日のところは思いっきりやられ役になりますか」などと口ではにこやかに応対しています。
腹の中は違うのです『Fさん!思惑と違って案外5子も楽ではないですよ』と思っている。
相手の勢いをつけるためのヤラレ役など金輪際願い下げだと思っているのです。
勿論インチキ臭い手や破目手はやる気はありません。
基本的にはFさんに動揺を誘ったり、弱いところをチクチク突くだけだとは思うのですが・・・
これまでの向う4子局で私の方がかなりの勝率ですが、これは正直言って私は勝ちに行っていません。(そういう気分)
接触戦・捻り合いとかあるのだけれど、ヨセの具合やコウ立ての具合などを考えた(私らレベルですが)緻密な総力戦を戦ったという実感はない。
つまり”勝った”というより、相手が負けてるのだと思っています。
だから5子局は私は苦手だし苦しいに違いないが、手合い割としてはそれが底かどうか分からないと思っているのです。
ただ、いくらかでも指導碁的な内容で打つのならこの辺が良いところかも知れないとは思っています・・・あまり苦しいと白の打ち方を見た黒さんが勉強にならないでしょうから。
さて一方でFさんは『5子なら負けるはずがないと思っている』らしい『生意気な白め』とかなり積極的にやってくる・・・この姿勢は悪くはない。
『白は序盤にかなり無理をしているはずだから、早いうちに叩いてしまおう』という方針と見える。
それは彼の”捻り合い好き”とマッチしているのでしょうが、ドッコイこちらも捻り合いなら3度の飯より好き!、何と言ってもかのK畑師範の弟子です。
そういえば昔「天下五目」という5子の置き碁必勝法みたいな本がありました。
その本のノウハウに従えばプロを相手に5子も置けばめったに負けるものではない・・・という観点から書かれていた。
結論から言うと、本の効能書きどおりには事は運びません。
方針というか考え方は良いと思うのですが、それを理解し消化して自分のエネルギーに出来る人はやはりそれなりに強いわけです。
Fさんにもその種の本を読んできた匂いがする・・・但しまだ自分のものになっていないと思われます。
私が感じたのは黒の考え方の前提部分「白は無理をしているはず」の”はず”ですね。
事実白は薄い=弱いのですが、その分軽く打っているつもり・・・だから「白の弱点」を的確に攻めないと、空振りになったり思わぬ逆襲を誘うのです。
だから攻めるのは良いのですが、闇雲に攻めるのでは攻めになっていないこともあって効果は上がらない・・・
白の内心でのキャッチフレーズはキャシアス・クレイ=モハメド・アリ>>>”蝶のように舞い蜂のように刺す”
(そのように打てれば良いなと思っています)
Fさんは刀折れ矢尽きて投了
嫌味ではなく「5子なら負けない」という根拠のない思い込みは早く捨てた方が良いですね(凄くイヤミです)
もう一つFさんに勘違いがあるのではないかと思ったのですが、これはもしかしたら私のほうにも勘違いがあるかも知れない、強い人が見たら”両方ともおかしい”言うかも知れません。
さて例によって言葉で盤上を解説すると・・・6手だけですが
(5子局で棋譜とは反対に白の側から見て話します)
白1:右下隅星に下辺の方から小ケイマかかり
黒2:右辺星
白3:左下隅星に下辺の方から小ケイマかかり
黒4:左辺星
白5:下辺中央の星
黒6:上辺星
さてココで形勢は?
Fさんはココで嬉しそうに「この構えになれば黒が楽勝」のような意味のことを言ったのです。(早くも勝利宣言!!)
マア白5で上辺の星に割り打ちして、黒が下辺星ならボウシをで、黒の動きを誘って天元を弱くするというのもあったかも知れないけれど、しかしFさんが大喜びするほどに大差だろうか?
私はもしそうならば、元の手合いが違うのではないだろうかと思っている・・・加えて下辺の白に黒は手を出し憎いだろうが、中央から上辺の黒は構えは景気が良いけれど、地に甘いのではないかと思っている(かなり本気で)。
繰り返しになるけれど、これで黒楽勝なら元々5子ではないはず!
強い人が見たらどう見えるのだろう?
なんだか落語の親子喧嘩みたい・・・酔っ払いの親子喧嘩、酔っ払ったオヤジが道楽息子にお説教!
「テメーみたいなろくでもない息子にこの家はやらねー」
「こっちだってこんなグルグル回る家なんか欲しくネエやい」
傍から見たらそんなもんだろうな。
Kさんはサッサと5つ置きました。
「5子は厳しいです。Fさん、私は今日は首を洗ってきましたよ」
「そんなことを言っても、勝てないですからね」
「でもこの間は4子で私がやられています」
「あれ1局はね。後は全部負けている」
「さては5つで白をノックアウトして良い気持ちになろうという魂胆ですね」
「そうね、5つで勝ち癖をつけようという思っていますよ」
ということは、5子が丁度良い手合い割りということではなくて、Fさんにとっては”楽な手合い割”で勢いをつけると聞こえないでもない。
マアFさんにしてみれば、私ごときに5つも置くなんて悔しいから、そのくらいの事を言っておきたいだろうという気持ちはわかる。
但し私も人間が出来ていないから、多少気持ちが逆撫でされたようなところもある。
Fさんは摂りあえず5子でということです。
私は腹黒い?ところがあるから「参ったな、今日のところは思いっきりやられ役になりますか」などと口ではにこやかに応対しています。
腹の中は違うのです『Fさん!思惑と違って案外5子も楽ではないですよ』と思っている。
相手の勢いをつけるためのヤラレ役など金輪際願い下げだと思っているのです。
勿論インチキ臭い手や破目手はやる気はありません。
基本的にはFさんに動揺を誘ったり、弱いところをチクチク突くだけだとは思うのですが・・・
これまでの向う4子局で私の方がかなりの勝率ですが、これは正直言って私は勝ちに行っていません。(そういう気分)
接触戦・捻り合いとかあるのだけれど、ヨセの具合やコウ立ての具合などを考えた(私らレベルですが)緻密な総力戦を戦ったという実感はない。
つまり”勝った”というより、相手が負けてるのだと思っています。
だから5子局は私は苦手だし苦しいに違いないが、手合い割としてはそれが底かどうか分からないと思っているのです。
ただ、いくらかでも指導碁的な内容で打つのならこの辺が良いところかも知れないとは思っています・・・あまり苦しいと白の打ち方を見た黒さんが勉強にならないでしょうから。
さて一方でFさんは『5子なら負けるはずがないと思っている』らしい『生意気な白め』とかなり積極的にやってくる・・・この姿勢は悪くはない。
『白は序盤にかなり無理をしているはずだから、早いうちに叩いてしまおう』という方針と見える。
それは彼の”捻り合い好き”とマッチしているのでしょうが、ドッコイこちらも捻り合いなら3度の飯より好き!、何と言ってもかのK畑師範の弟子です。
そういえば昔「天下五目」という5子の置き碁必勝法みたいな本がありました。
その本のノウハウに従えばプロを相手に5子も置けばめったに負けるものではない・・・という観点から書かれていた。
結論から言うと、本の効能書きどおりには事は運びません。
方針というか考え方は良いと思うのですが、それを理解し消化して自分のエネルギーに出来る人はやはりそれなりに強いわけです。
Fさんにもその種の本を読んできた匂いがする・・・但しまだ自分のものになっていないと思われます。
私が感じたのは黒の考え方の前提部分「白は無理をしているはず」の”はず”ですね。
事実白は薄い=弱いのですが、その分軽く打っているつもり・・・だから「白の弱点」を的確に攻めないと、空振りになったり思わぬ逆襲を誘うのです。
だから攻めるのは良いのですが、闇雲に攻めるのでは攻めになっていないこともあって効果は上がらない・・・
白の内心でのキャッチフレーズはキャシアス・クレイ=モハメド・アリ>>>”蝶のように舞い蜂のように刺す”
(そのように打てれば良いなと思っています)
Fさんは刀折れ矢尽きて投了
嫌味ではなく「5子なら負けない」という根拠のない思い込みは早く捨てた方が良いですね(凄くイヤミです)
もう一つFさんに勘違いがあるのではないかと思ったのですが、これはもしかしたら私のほうにも勘違いがあるかも知れない、強い人が見たら”両方ともおかしい”言うかも知れません。
さて例によって言葉で盤上を解説すると・・・6手だけですが
(5子局で棋譜とは反対に白の側から見て話します)
白1:右下隅星に下辺の方から小ケイマかかり
黒2:右辺星
白3:左下隅星に下辺の方から小ケイマかかり
黒4:左辺星
白5:下辺中央の星
黒6:上辺星
さてココで形勢は?
Fさんはココで嬉しそうに「この構えになれば黒が楽勝」のような意味のことを言ったのです。(早くも勝利宣言!!)
マア白5で上辺の星に割り打ちして、黒が下辺星ならボウシをで、黒の動きを誘って天元を弱くするというのもあったかも知れないけれど、しかしFさんが大喜びするほどに大差だろうか?
私はもしそうならば、元の手合いが違うのではないだろうかと思っている・・・加えて下辺の白に黒は手を出し憎いだろうが、中央から上辺の黒は構えは景気が良いけれど、地に甘いのではないかと思っている(かなり本気で)。
繰り返しになるけれど、これで黒楽勝なら元々5子ではないはず!
強い人が見たらどう見えるのだろう?
なんだか落語の親子喧嘩みたい・・・酔っ払いの親子喧嘩、酔っ払ったオヤジが道楽息子にお説教!
「テメーみたいなろくでもない息子にこの家はやらねー」
「こっちだってこんなグルグル回る家なんか欲しくネエやい」
傍から見たらそんなもんだろうな。