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(株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会

あなたのお店でしか食べられないオリジナルソフトクリームの開発・製造を通し、売り上げ向上のお手伝いをさせて頂きます。

コンサルタント業務のサービスをはじめました!

2019年03月21日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢です。

飲食店経営で最も重要なこと・・・。

色々あると思いますが、僕が思う『最も重要なもの』が「計画」です。

で、多くの飲食店経営者は、この「計画」をしっかりと立てることが出来ずに

「とにかくやってみよう!」

と思ってやってみて、だいたいが失敗して、修正が出来ずにやめていくのです。

当然僕も失敗しました。

何千万円と損失を出してしまって、その借金を返済するために、どれだけの時間と労力を失ったことか・・・。

「ただ・・・その失敗があったからこそ、今の僕がいるんだよね・・・」

と感慨深くなることもあるのです・・・。

と、だんだんと本題からズレ始めたので話を戻しますが、

初めて自分で商売を始める人は、大抵が「計画」を作ることが出来ないのです。

で、計画を作らずにやるので失敗するのです。

計画を作ることが出来ないのであればどうしたら良いか・・・?

この答えは簡単で、良い先生に教えを請えば良いのです。

良い先生・・・と言えば、

アイスクリーム・ソフトクリーム・ジェラート の開発・製造・卸・小売販売・店舗運営 のご指導のご用命とあれば、我々あいすくむりが賜ります!!!

 

 

と、前置きが長くなりましたが、ここ数年ずっと控えてきたコンサルタントの仕事を復活させたいと思います。

「本業である牛さんたちの乳搾りをしないといけないし、そもそも家から出たくないし、スタッフを向かわせても良いのだけど、他の仕事もやってもらわないといけないし、はじめましての人と会うのって怖いし、辛い思いをしてまで仕事はしたくないし、お金にも困っているわけではないからコンサル業務はやめよう・・・」

と思ってずっと断っていたのですが、色々な経緯があって2ヶ月前に特別に

「これからジェラート屋さんを始めたい!」

と思っている農家さんに対してコンサルタント業務を行ったのです。

で、自分自身が失敗した店舗や、その逆に成功した店舗。それらの経験を元にした「失敗しにくい計画」を組み立て、それに即した店舗レイアウトや人員配置。売上に対して人件費をどのくらいまで使ってよいのか・・・という計算方法や、集客商品や利益の出る商品。マスコミウケの良い商品などの商品アドバイス。

意外に喜ばれたのが、ジェラートマシンの選定で、

「ジェラートマシンの営業マンが言っていたこととは全然違いますね。」

というお言葉を頂戴致しました。

そもそもジェラートマシンの営業マンは、毎日ジェラートを作っているわけではないので、だいたいがパンフレットに書かれていることしか知らないのです。

それに平気で

「最近は冬でもジェラートは売れますよ」

とか言いますからね。僕からしたら

「確かに売れるよ!でも、僕らが聞きたいのは冬でも採算が取れるくらい売れるのか?ってことが聞きたいんだよ! 店舗を観光地かデパ地下か複合商業施設内に構えるくらいしか冬場は採算取れねんだよ!バーカ!」

って言いたいですもん。

で、我々あいすくむりはメーカーとの癒着がないので、どのメーカーのモノがお客様のニーズに合っているのかをフラットな立ち位置でご紹介できます。

まあ、そんなことをしていたら、とてもとても感謝をされたので

なんだろう・・・柄にもなく「やりがい」みたいなものを感じてしまい、やることにした次第でございます。

一応、その詳細です

 

 

あいすくむりのコンサルタント業務

業務内容:

① ジェラート販売店の店舗・製造室などのレイアウト(保健所対応)のご相談

② 機械の選定のご相談

③ 円滑な店舗運営のご相談

④ 商品開発に関するご相談

上記のご相談を 専門家 兼 実際に店舗運営をさせて頂いている先輩経営者の立場で、お客様の元へお伺いし、直接ご指導させて頂きます。

 

 

価格:

1回 50,000円(税抜)

※移動費は別途請求させて頂きます。

※時間は移動時間を除き最大6時間とさせて頂きます。

※本件は1企業もしくは1個人事業様に限ります。2社以上の企業様にご指導をさせて頂く場合は同条件で 100,000円 (税抜)をご請求させて頂きます。

※本件は大勢の人の前に立ってお話をさせて頂く講師業務は含まれておりません。

 

 

以上が詳細になります。

 

ちなみに・・・

講師業のご依頼も対応させて頂きますが、多少条件が異なりますのでこちらも併せてお願い致します。

 

講師業務の価格:

1講演 100,000円 (税抜)

※移動費は別途請求させて頂きます。

※1講演、質疑応答も含めて最大2時間とさせて頂きます。

※資料作成費なども含まれますが、場合によっては別途請求をさせて頂くことがあります。



一応こんな感じです。

もし良ければご利用頂けたら幸いです。 今日は、コンサルタント業務のお知らせでした。


 

(株)あいすくむり → http://aisukumuri.com/


「この人スゴイ!」 と思える経営者の共通点。

2019年03月13日 | ビジネス

こんにちは!

株式会社あいすくむりの加勢です。

このような仕事をしていると、様々な会社の経営者様とお会いする機会が多くあります。

で、そんな経営者の方々とお会いする中で「経営者」という肩書は一緒ですが、十人十色様々な人がおりまして、どの経営者の方々も素晴らしいのですが、ときとして

「この人は本当に凄いな・・・」

と、思える人に会うことがあります。

 

まあ、あくまでも個人的な尺度なのでアテにはならないかもですが、そういう

「この人スゴイ!」

と思える人たちには、共通の特徴があるので述べていきたいと思います。

 

まず1つ目が「とにかく目標が大きく、本気になってその目標を実現しようと行動している人」です。

平気で「世界を変える」とか「歴史に名前を残す」とか言うのです。

「年収3000万円欲しい」とか「ベンツのSクラスに乗りたい」

といった目標も決して悪くはないのですが、そういう「何かが欲しい」といった類の目標ではなく、もっと規模が大きい目標を平気で言って、さらにはその目標を現実化させるために行動をするのです。

例えば・・・

「海賊王に俺はなる!」

みたいなやつです。

サラリーマンなどの勤め人の感覚からすると変わっている・・・といいますか、少々頭のおかしい人に見えるかもしれないのですが、経営者とは人から指示を受けて仕事をするのではなく、自分の頭の中で考えた夢・目標・理想を現実に落とし込む、言わば「夢追い人」です。

そんな夢追い人が「世界を変える」「歴史に名前を残す」と言っているのです。

もちろん掲げている目標にもよりますが、そんなに簡単に実現できるものではないので、そのほとんどが「できない」ことが予想されます。

ただ・・・10回やったら1回くらいは成功、もしくは何らかの前進をします。それを諦めずに繰り返せばいずれは目標に近づき、運が良ければ到達したりもします。

まあ、口だけの人も当然いますが、経営に携わっていると勢いだけではどうにもならないことをすぐに理解することとなりますい、とかく経営とは非常に疲れるもの・・・。

で、独立開業時は大きい夢・目標を掲げている経営者も、5年・10年と経っていくうちに少しずつ夢や目標を言わなくなってきて、最後には

「オレはこれでイイ」

と、いうような言い訳をするようになります。

こういった考えになるのが、おそらく一般的な経営者です。

そんな中で、さらに大きな夢や目標を周囲に当然のごとく話し、その実現を図るために行動をしている経営者はとても魅力的に見えるのです。

 

続いて2つめは「知識」「経験」と「思慮の深さ」です。

経営をやっていれば経営に対する「知識」「経験」があればあるほど魅力的に感じます。

それに加え

「これからの時代はこうなる・・・」

という、予測が経てられる「思慮深さ」や「先見の明」と言われるものが経営にとってはとても重要で

「今後、このサービスの売り上げは落ちていき、逆にこういったサービスは伸びてくるだろう。なぜなら・・・」

というような、経験や情報をもとに理論的な思考ができる人はやっぱりすごいと思います。

たまたま先日、とある2人の経営者と鼎談をしていたのですが、その中で今話題の「コンビニの24時間営業」についての話になりました。

僕的には

「特に興味はない」

というのが本音だったので、とりあえず他の方に話を合わせていたのですが、その話の中で、一人の経営者の方が

「大手コンビニチェーンが24時間営業をやめたら、代わりに私がコンビニと同じサービスの店舗をやります。マスコミや消費者は『オーナーが可哀そう。24時間営業は廃止にしたほうが良い』とかバカなことを言っていますが、あれほど便利なサービスはないでしょう? コンビニが24時間営業で無くなったら不便極まりないと思いますし、現に大成功したビジネスモデルです。だからこそ、ここまでコンビニが普及したのです。現実的にはあり得ないとは思いますが、大手のコンビニが24時間営業をドロップアウトしたのであれば、私が代わりに新たなコンビニビジネスをやりますよ。」

とおっしゃっておりました。

さらに続けて・・・

「人材がいない・・・というのは確かに苦しい事情ではあると思いますが、セブンイレブンのFCでありながら、セブンイレブンの決めたことを守れないのであれば単純にFC契約をやめれば良いと思っております。セブンイレブンが長い年月をかけて組み上げた仕組みと商品とブランドを扱って商売をしているだけなのに、世論を味方につけて自分を正当化するのは、ある意味モンスター化していると言っても過言ではないと思っています。」

という、過激な意見をおっしゃっておられました。

この話を聞いて、当然賛否両論はあると思いますが、僕自身は

「確かに説得力あるな・・・」

と、思ったのと同時に

「この人・・・ちゃんと勉強しているし、マスコミなどの意見に惑わされることなく自分でしっかり物事を考えているんだな・・・」

と、感じたのでした。

これはあくまでも例えの1つですが、こういった物事をしっかりと自分で考えている経営者は「スゴイ」と思います。

 

 

そして最後3つ目ですが・・・

こは間違いなく辛辣な表現になります。ただ、あくまでも僕個人の尺度なのであしからず・・・。

ズバリ「年齢」です。

若ければ若いほど「スゴイ」と思います。

「新しいものに挑戦をするのに年齢は関係ない」

と言いますが、それはそれで間違いではないと思います。

しかし、多くの書籍や経営のカリスマたちが「時間」にこそもっとも価値がある・・・と言うように、僕自身もそのように思っております。

仮に30歳の経営者と50歳の経営者がいたとします。

で、夢や目標、行動力がほぼ同じで、同じくらいの「思慮深さ」があったのであればどうでしょう。

おそらく、50歳の経営者の方が20年多く生きていますのでその分多くの知恵や知識、経験を持っていることと思います。

ただし、順当に考えるなら20年分、30歳の経営者の方が長く生きられるのです。

仮にどちらも70歳まで仕事をすると仮定すると、20年と40年・・・。

しかも、これだけ環境がコロコロ変わるご時世です。

これは多くの人を雇用している経営者であれば尚のことよく理解できることだと思いますが、20代、30代、40代の従業員さんを雇用した場合、個人差もありますが、割合としては若い従業員さんほど素直に、そして物事に柔軟に対応してくれます。

年齢を重ねてくると、柔軟性が鈍り、その代わりに口が達者になってきて、人を使う立場からすると『面倒』なのです。

でもそれは経営者も同じで、僕も25歳から経営者として様々な仕事をしてきておりますが、34歳になった今、あの頃よりは知識と経験を積んだ分、仕事はなんでもできるようになっておりますが、新しいことに対する柔軟性や人の話を聞く素直さ。そんなものが少しずつ減っていき、見栄やプライドなどのような1円の価値すらないものを持つようになってきてしまっているのを感じます。

 

これが「人間の業」というものだとしたら、これでけ環境が変わる時代・・・。

環境に柔軟に適応できる「若い人」に、魅力を感じてしまうのは当然のことだと思います。

 

 

以上が、僕が「この人スゴイ!」と思える経営者の共通点でございました☆

僕も、そんなスゴイ経営者になりたいと思いますね☆

何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

(株)あいすくむり → aisukumuri.com/

 

 


飲食店の運営に向いている人と、そうでない人。

2019年02月17日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢と申します。

今日は「飲食店の運営に向いている人とそうでない人」についてお話したいと思います。

我々あいすくむりは、多くの飲食店様とお取引をさせて頂いており、それらの飲食店の経営者や店長さんとやりとりをさせて頂くことが多い仕事となっております。

時には、実際にユーザー様の店舗に赴き、販売のご指導をさせて頂くこともあるのですが、多くの店舗様を見てくると色々なことに気づくのです。

その1つが

飲食店の経営者や店長に向いている人とそうでない人がいる・・・

ということです。

先日、残念ながら廃業となった店舗様があるのですが、そのお店はとある製造業で成功した社長さんが、趣味の延長で営む飲食店だったのです。

で、その社長さんから

「自分のお店でしか食べることのできないオリジナルのアイスクリームをご提供したい」

とのことで当社にご依頼を頂き、お手伝いをさせて頂くことになりました。

で・・・

実際にお店に赴き、色々とお話をさせて頂いたのですが、そこで気づいたことが、その経営者の方がめちゃくちゃワンマン経営をされる方で、スタッフの方々も

「また社長の暴走がはじまった・・・」

と、いうような感じで、社長の指示に対して渋々仕事をしているような感じだったのです。

当時の僕は

「ワンマン経営は決して悪いことではない。むしろ会社を大きくする人間はワンマンくらいでないと務まらない。」

という価値観を持っていたので、さほど気にすることはありませんでした。

しかし・・・

残念ながら、その後、そのお店は売上不振が続き最終的には「廃業」となってしまったのです。

社長さんも色々と大変だったと思うのですが、

「中途半端な気持ちで飲食店なんてやるもんじゃないな」

と、苦笑いを浮かべておりました。

ただ、本業がしっかりされている方だったので、数千万円のお金を失ったくらいで済んだようです。

 

続いて別の店舗様のお話です。

この店舗様も、我々のユーザーの1つだったのですが

「商品の値段が高いから、もっと安くして」

という、ご相談を頂いたのです。

ただ、結局折り合いがつかずに取引をストップさせて頂いたお店になります。

そのお店のオーナーは小売業で大成功された方で、僕も1度しかお会いしたことがないのでどういった方なのかはよく分からないのですが、ここのお店の店長を任された方が、なかなかサイコパスな人物だったのです(^^;

僕には決して無礼な態度をとることはなかったのですが、そのお店のスタッフさんにたちに対する態度が、まるで召使を顎で使うかの如く横柄な態度で、挙句にソフトクリームの販売指導に伺ったうちの会社のスタッフに対して

「事前の打ち合わせとか普通あるでしょ? なんで時間ギリギリに来るの?」

と、烈火のごとく怒鳴りつけたのです。

午前10時に伺う約束をして、その5分前にお客様のもとに伺ったら怒鳴られたそうです。まあ、気持ちは分からなくはないですが、どんな理由であれ怒鳴ることは間違っていますし、事前に打ち合わせをしたいのであれば「先に打ち合わせをしたいので30分前には来てください」という一報があって然るべきだとも思っております。

案の定ですが、オープン直後は物珍しさから多くのお客様に来て頂いておりましたが、残念ながらしばらくすると急激に売上が低迷し、その店長さんはオープン3カ月でクビになってしまいました。

 

最後にもう1店舗ご紹介させて頂きます。

とても腰の低い社長さんが運営する店舗で、その奥様が店長を務めるお店になります。

ちなみに、このお店を運営するオーナーさんも本業は別にあります。

ただ、先ほど紹介したお店の責任者の方々とは違い、いつも笑顔で接してくれて、とても感じが良いのです。

スタッフとも仲が良く、冗談を言い合うような仲です。

お店も順調・・・なのかは実際に財務諸表を見ているわけではないので分からないですが、定期的にご注文を頂いておりますし、僕から見ても順調な店舗運営をされているにように感じます。

 

さて・・・

ここまでのお話をまとめると、各々の事業で成功を収めている『経営を熟知したオーナー』が副業でやっている飲食店・・・というのは同じなのですが、運営が上手くいっていない店舗と、その逆に上手くいっている店舗があり、その差はどこにあるのか・・・?

というものを考えてみたいと思っております。

で、これはあくまでも僕個人の感想ではありますが、スタッフさんに優しいオーナーさんや店長さんが切り盛りしている店舗は相対的に長続きしているように感じます。

その逆に、ワンマン体質のトップダウン型の飲食店は、ちょっと言いにくいのですが上手く行っていないことが多い・・・ように感じます。

重複しますが、あくまでも僕個人の感想です。

このことを僕なりに整理したのですが、やはり飲食店はサービス業であり、お客様と密に接するスタッフさんが「幸せ」であるのはもちろんですが「成果を出したら自分のお給料に反映されるような環境下」でないと、お客様に素晴らしいサービスがご提供できずくすぶってしまう・・・という形になってしまうのではないか・・・と思うのです。

先ほどご紹介した1つ目と2つ目の店舗のオーナーや店長は、完全にトップダウンで指示をだしており、スタッフの方々に

「よりお客様に喜んでいただけるためにはどうしたら良いか?」

というような、意見を求める場すら与えていない感じでした。

現場に立たないオーナーや店長が、

「こうしたらお客様は喜ぶだろう!」

という思い込みだけ商品やサービスを作り、現場で働くスタッフの意見を一切受け付けないで話を進めるのです。

確かに製造業のような一連の『作業』であれば、「仕組み」や「マニュアル」を作り、それに沿わせた形でスタッフを動かして、更にはトップダウンで物事を進めても、スタッフさんはイヤイヤ仕事をするかもしれませんが、お客様がそんなイヤイヤ仕事をするスタッフの姿を見ることはありません。

しかし、飲食店はその一瞬一瞬で判断しなければいけないことが多く、特に始めたばかりの小さなお店はたいていバタバタしているもので、そのバタバタを経験しながら多くのものを覚えていくのですが、指示を出すオーナーや店長と、最前線でお客様と接するスタッフさんとがうまく連携を取れていないと、何度も同じミスを繰り返し、ずっと同じようなバタバタが繰り返されているように感じるのです。

言い換えれば、組織としての成長が遅いのです。

 

まとめますが、自分たちが他の事業で成功した「成功法則」を活用して飲食店を運営してしまい、結果として上手くいかなかった・・・。

というものなのではないでしょうか。

そして成果を上げている飲食店のオーナーや店長は、まずは最前線でお客様と接するスタッフさんとの連携がしっかりと取れております。

すなわち、組織としての指示を出す側と、指示を受ける側の上下関係はあったとしても、人間同士に上下関係はなく、和気あいあいと、楽しい職場を作れる人が、結果としては飲食店などのサービス業のオーナーや店長のような責任者に向いているのではないか・・・。

と思うのです。

 

何度も言いますが、あくまでも僕個人の感想なのですが、多くの飲食店とやり取りをしていて気づいた点ではありますので、何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

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保健所とドンパチしてしまった件。

2019年02月04日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢です。

今日は「保健所とドンパチをしてしまった件」についてお話したいと思います。

飲食店の運営をしていると、必ずお世話になるのが「保健所」です。

昨年、とある企業から

「新規事業でジェラート店をやりたいのだけど、わからないから手伝ってほしい」

と、コンサルタントのご要望を受け、色々と折り合いがついたので引き受けさせて頂く運びとなりました。

で、店舗の場所や機械の選定、施工業者を決定し、クライアントの会社の担当の方が保健所に赴いたのですが、まあ大変だったみたいです。

※ちなみに僕はその日、同行はしておりません。

何が大変だったのか・・・。

「保健所」さんとのやりとりをしたことがある人はよく理解できると思うのですが、やはり「保健所」さんは「細かい」のです。 実際、細かくないといけないので、僕はそれは悪いとは口が裂けても言うことはできません。むしろ、きちんとお仕事をされているので、凄く立派なことだと思っています。

問題は、僕のクライアントの担当者の方。

「絶対に印象を悪くしないでください。保健所の担当の方も細かいことを言いたくて言っているのではなく、あくまでも決まりなので言ってくるんですよ。」

「で、保健所の方も人間です。こちらが好戦的な態度をとってしまうと、相手方も敵対してきます。それはお互いのためにはなりません。」

「保健所の担当者の方の意見をしっかり聞いて『全力でご指導して頂いた通りにさせて頂きます』と、最後に言ってください。」

と、お伝えしたのですが、結局

「なんで他のジェラート屋がやっているのに、うちの店ではダメなんだよ!」

「保健所の言うとおりにしてたら、金がいくらあったって足りねーよ!」

と、ドンパチをしてきてしまったらしいのです・・・。

 

気持ちは凄くよく分かるのですが、ここは我慢して欲しかったですね。

まあ僕もお金を頂戴しておりましたし、この事態を収束させないと前に進めないので、仕方なしに代行として、僕が保健所に行ってきました。

で、なぜか僕が

「申し訳なかったです! ウチの担当者も反省しておりました。で、この件に関しては私に一任されたので、代わりに対応させて頂きます。」

と、謝罪をしたのです。

まあ、取り合えず円滑に終わらせて、ようやく次のステップに進めるようにはなりました。

ただ・・・

小一時間ほど保健所の方とお話をしていたのですが、僕のクライアント様が怒りたくなるのもすごくよく理解できました。

無駄なアドバイスをしてくるのですよ。

「ここに窓をつけて、お客様にアイスを作るところを見せた方が良いのではないですか?」

「○○にあるジェラート屋さんは、こいった所に商品を卸しています。初めからそういうことを考えた建物の作り方をした方が良いのではないですか?」

などと、マーケティングのことをアドバイスしてくるのです。

衛生管理のことや、食品衛生・乳等省令のルールのことをアドバイスしてくれるのであれば全然問題ないのですが、商品の提供の仕方や建物のレイアウト、卸先のことなど「保健所の職員」という立場の人間がアドバイスしなくても良いところをクドクドとアドバイスしてきたのです。

しかも、浅はかな素人の考えを永遠と述べてくる・・・

「こっちに入口を移して、イートインができる場所をもっと広げた方がいいんじゃないですか?」

「スターバックスのようなコーヒーなんかも売った方が喜ばれますよ。」

「看板はここよりも、こっちに設置した方が・・・」

と、どうでも良いアドバイスが永遠と続くのです。

・・・

・・・

・・・全部言い返せる。

・・・そうしない理由。そうできなかった理由。

 

ただ、相手方も

「良かれ」

と思ってアドバイスをしてくるのです。

で、こちらもクライアント様のために、保健所の担当者の方のどうでもよいアドバイスに対して

「そうですね~」

「確かに、それは考えていなかった」

と言いながらメモをとる・・・。

我ながら、よく我慢したと思っております。

ただ、本音を言うのであれば

「お前よりもずっと多くのことを考え、限られた予算とスペースでやろうとしているのに、好き勝手なことを言ってくるんじゃねーよ!」

と思っておりました。

ただ、最後にはきちんと

全力でご指導して頂いた通りにさせて頂きます!

と、言ってきましたよ!

「オレ・・・偉い! よく我慢した!」

と、自我自賛しております。

 

この一連の話を聞いて

「衛生面のことはさておき、マーケティングのことも保健所に指導してもらった通りにするの?」

と、疑問に思う人がいるとは思うのですが、そんなことはありません。

頂いたアドバイスに対して、しっかり考慮し、実際にやろうとする態度を見せることにより、信頼に値する人間であることを演出することができるのです。

「あなたからのアドバイスをもらって、本当にそうしようと考えたけど、よくよく考えてみたら○○という理由があってできなかったんです。」

という風に、相手の意見やアドバイスをきちんと受け取り考慮をする。でも、色々な理由があって実際にはできないけど、より様々な視点で物事を考えることができました。あなたのお陰でより良いお店が完成しそうです!

という姿勢をきちんと見せることによって、人間関係が構築され、許可などもスムーズに所得しやすくなる・・・と、あくまでも感覚的なものではありますが、僕はそう思っております。

保健所に行く・・・

となると、やはり移動時間も含めると半日作業になります。

お互いいがみ合ってしまうと、人間ですから気持ちよくOKを出しにくくなってしまい、結果として訪問回数が増えてしまうのです。我々が行っていることはビジネスで、多くの時間を取られてしまうことは非常に非効率であり、それらはコストになります。感情に流されて無駄なコストをかけてしまうことは、なるべく避けなければいけません。

これは保健所さんに限ったことではなく、様々な業者さんとのやりとりでも同じです。

僕は保健所の方には怒ったことはないのですが、過去、何回か業者さんにぶちギレてしまい怒鳴り散らしたこともあります。

まあ、その後の仕事に支障が出てしまい、やりにくいことこの上なしでした・・・。

どんなにイライラしても、ぐっとこらえて円滑な仕事をしていただければ良いと思う出来事でした☆

 

何かの参考にしていただけたら幸いです。

 

 

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間違ったお店の「個性」で廃業した飲食店のお話

2019年01月30日 | ビジネス

 こんにちは。

(株)あいすくむりの加勢です。

今日のお話は、タイトルにもありますように

『間違った「個性」で廃業してしまった飲食店』について述べたいと思います。

まず、飲食店経営のためのノウハウ本や、ネットでの記事などを読むと

「自分のお店の個性(専門性)をしっかり打ち出さなければいけない。」

「個性(専門性)がなければ、たくさんの商品を扱う大手チェーン店に負けてしまう。」

などと、書かれています。

実際、僕自身もそのように思います。

個性(専門性)に関しては「ない」よりは「ある」方が絶対的に良いと思います。

しかし、

「自社の個性(専門性)に特化すべき。」

というのは、すごくよく理解できるのですが、これはあくまでも考慮すべき項目の1つであって、中途半端にこの事に囚われてしまうと、逆に失敗をしてしまう可能性が高まってしまう・・・と僕は過去の経験から思うのです。

 

ちなみに・・・

人口が多い地域では、当然ライバル店が多く存在し、数あるお店の中からお客様は自分の好みのお店を選びます。

味・価格・雰囲気・接客・立地・外装やインテリア・・・・

単に空腹を満たすための食事であれば、近くて安いお店に行くと思います。

しかし「空腹を満たす」という目的のためだけに、飲食店があるわけではありません。

素敵な異性とのデートであったり、ゆっくりと仕事の打ち合わせをしたり、家族と過ごしたり、共通の趣味を持つ者同士が集まるお店・・・なんてものもあって然るべきだと思います。

そのときそのときのニーズに合ったお店をお客様は選びます。

その際に、お客様から選ばれるお店になるためには、お客様のニーズに沿った「お店の個性」を打ち出す必要があるのです。

 

さて・・・

ここで少し話は変わりますが、僭越ながら僕の失敗談を1つお話させて頂きたいと思います。

僕の地元、新潟県長岡市(旧わしま村)では、飲食店・・・と言えば、3~4軒の定食屋さんと、1軒の道の駅があり、どのお店も ラーメン・そば・うどん・定食 などのメニューを揃える店舗になっています。

そんな中、僕は2017年4月に地元で「もつ煮込み」と「もつ煮込み定食」しか販売しないお店を開業しました。

 

 

 

地元産の良質な豚モツを使用し、隠し味に「ガンジー牛乳」を加えました。

ちなみに「ガンジー牛乳」は、日本で約200頭ほどしか飼育されていない乳用種「ガンジー牛」から搾った牛乳で、濃厚でありながらさっぱりとした味と、高い栄養価が特徴の牛乳になります。

製造方法にもこだわり、しょうがを入れてしっかりと茹でこぼしをすることで、モツの独特の臭みと脂を落とし、モツが苦手な人でも食べれるようにしました。

また、茹でこぼしした際に逃げてしまう旨味を、ガンジー牛乳で補う・・・という製法を用いており、食に精通する多くの玄人の方々からもご好評を頂いておりましたし、

「もつ煮込みしか売らない」

ということで、ご注文を頂いてからすぐにご提供出来る上に、席をカウンターのみにしたので1人オペレーションで対応が可能になりました。

少ない経費で運営できる仕組みを作り上げた結果、特盛のもつ煮込み定食を頼んでも 800円台 という破格の値段で食べれるお店をつくりました。

しかし、こんなに個性の強い商品を売る店舗ですが、残念ながら2018年9月に閉店をさせて頂きました。

1年半での撤退。

お恥ずかしながら、完全に失敗してしまったのです。

なぜ失敗したのか?

様々な要因がありますが、ぎゅぎゅぎゅーっとまとめると、全ては

「お客様のニーズを読み間違えてしまったこと」

にあると思っています。

 

まず、痛切に感じたことは

人口の絶対数が少ない地域で飲食店を行う場合は、子供からおじいちゃん おばあちゃんまで、どの年代の人でも足を運べる店舗にしなければ、来客数が伸びず、収支のバランスが保てない・・・

というものです。

僕が失敗してしまったお店ではカウンター席しかないので、お子さんを連れたお客様は入ってきませんし、仮に入ってきたとしても、小上がりが無いことを確認すると、注文はせずすぐに去っていきます。

そして「もつ煮込み」しか売っていないので、もつ煮込みが嫌いな方はまずお店には入ってきませんし、グループでいた場合でも、その中に一人でも「もつ煮込み」が嫌いな人がいたら来店はしてはくれません。

もともと地元にあった周囲のお店も「もつ煮込み」をメニューの1つとしてご提供している店舗があり、「もつ煮」を食べたいのであれば、その他のメニューも揃えている既存のお店に行ってしまうのです。

ちなみに、僕が失敗をしてしまったこのお店の主たるお客様は「働く男性」になり、だいたい1人~4人程度のグループでご来店される方が多かったように感じますが、カウンター10席のみの店舗だったので、4人連れのお客様が2組来るだけでお店はパンパン。

当然、若い女性は入りにくくなりますし、団体のお客様も入れません。

もっぱら「働く男性」のお客様しかいない店舗になってしまったのですが、残念ながらお店をオープンした場所は人口密度の少ない田舎です。

多くの働く男性は、日中働く場所がある街中や工業団地に行っています。 

そのため、メインとなるお客様がほとんど周囲にいない地域でお店の運営をすることになってしまい、残念ながらオープン早々撤退という、とても恥ずかしい結果になってしまったのです。

 

このような経験から、個性は出せば良いというものでなく、出店する場所で生活をする「お客様のニーズ」を読み取り、そのニーズに合わせて柔軟に「個性」を変えていくか、自身の持つ個性を求めるお客様が多くいる地域に出店をしなければいけない・・・

という教訓を得たのでした。

 

ただ、一応申し上げておくと

 

お店の運営には失敗しましたが、こだわりのもつ煮込みをパウチにした商品は、近所の直売所や道の駅で販売をしており、一応、突っ込んだ資金の回収はきちんとできていますので、そこらへんは抜け目なくやっております('◇')ゞ

 

 何かの参考にしていただければ幸いです。

 

(株)あいすくむり → http://aisukumuri.com/