さて、舞台の感想をつれづれに書いてみようかと思いますが、
じゅりのことはひとまずおいといて、女優さんについての所感から。
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今回の注目ポイントの一つは、麻里亜役の女優さんが
一昨年の公演時と変わってることなワケですよね。
名古屋、神戸、福岡、札幌などの公演を見た、アテクシが交流のある
J友や先輩方に感想を聞いた限りでは、「蘭ちゃんのほうが良かった」
という声のほうが多いかな~という感じかしら。
まあ確かに、蘭さんは元トップアイドルだけあって、すごく華やかでしたよね~
折れそうな細ボディに「一般人はまず着ないよね」な、ピンクのパンツスーツ、
カナーリ明るい色の茶髪で、後れ毛はクリクリさせててぬかりは無いし、
コケテッシュな魅力全開で、『グッバイ・マリア』の主人公をそのまま具現化した
みたいな雰囲気があったと思いますわ。
このお話って、短い時間にかなりのエピソードが詰め込まれてるのもあって、
新さんがどうして麻里亜に惹かれていったのかな~?という過程が、
ちょっとわかりにくい部分が、もともとあると思うんですけど、
そのへんのストーリー的に弱い部分も、蘭さんのちょっと現実感薄い雰囲気というか、
「物語的な存在感」が、うま~くカバーしてた面があった気がするんです。
で、そこいくと、高泉淳子さんの麻里亜は、キリッとキャリアウーマン風になってて、
ファッションも黒髪に地味色スーツで、「あれー?前回と雰囲気違うわ~」というのが
率直な第一印象。
ちょっとキレイでちょっと才気ばしった感じではあるものの、
ぐっと一般の生身の女性に近い印象になってませんでした?
鉄兄が「えらい別嬪さんや~」とか「この店始まって以来やで~」
というほどのヒロインオーラでは、正直無かったし、
海の見えるベンチで「このまま謎めいた女で居たいわ」といった麻里亜は
その時点で既に、あんまり謎めいた印象ではなかった・・・気がする。
不思議ですよね~。セリフはまったく同じなのに。
でもじゃあ、高泉さんの麻里亜はイマイチか?っていうと、
アテクシ個人としては、決してそんなことは無いと思いましたよ。
何て言うんだろ、全体的に存在感にリアリティがあるので、
麻里亜という役柄の「報われなさ」加減が、
より説得力を持って浮かび上がってきてたんじゃないかな~と。
ストーリー的なことで言うと、
この「麻里亜」の半生って、ほんとドロドロじゃないですか。
継母とうまくいかなかった少女時代。
都会に出て看護師になって、12年付き合った外科医の男にポイ捨てされて、
半ばヤケクソで不倫略奪婚。
そしたら今度は夫の連れ子とうまくいかず、夫は元妻とヨリを戻すし、
マジかよ~ってんで、自分もまたヤケクソで不倫・・・
確かに「言ってて吐きそうになる」話だけど、
この独白シーンを聞いてて、アテクシ今回は、
「この人(麻里亜ね)、女としての"立ち回り"が上手くないよなあ・・・
いつもがむしゃらに頑張ってんのに、その割には全然ケナゲに見えないし。
損だよね、こういう女・・・・貧乏くじ引いてるよなあ・・・・」
って思っちゃったんですよね。
・・・・蘭ちゃん麻里亜のときは、ドロドロの半生を告白してても、
若干棒読みっぽい?(蘭さんゴメンナサイ)セリフ回しのせいか、
はたまた姫っぽい雰囲気のせいか、あんまりそう思わなかったんだけど。
高泉さんの麻里亜は、ややハスキーな声で、情感たっぷりなもんで、
セリフを聞いてると、どんどん内容に引き込まれちゃう感覚があったもの。
「そうなんだ・・・マリア~(←友達か)アンタ、バカねえ・・・辛かったのねぇ・・・」
と語りかけたくなっちゃう感じ。
あのですね。
独断と偏見ですけど、男性って、ちょっとほんわかしてて謎っぽい、
「不思議ちゃん」風な女性が好きな人、多いじゃないですか。
例えば、リアルじゅりだって・・・・・・・ってまあ、それは、
今は置いときますけど。
ってか、ずっと置いときますけど(汗)
で、この脚本だと、前妻の本城登美子役なんかも、そのタイプですわよね~
友永と(元夫婦とはいえ)不倫関係になった経緯を
「まあ、なんとなく・・・・そういうことに・・・(しおらしい顔)」と、
おっとり清楚な主婦っぽい雰囲気キープのまま、
いけしゃあしゃあとご披露したときにはアテクシ、
「"なんとなく"って、何なのかしら~っ?お前は田中康夫かぁ~!」
とツッコミたくなりましたけど、
男性的には、きっとこういうのがいいんでしょうねぇ。ええ。
で、死んだ友永(麻里亜の夫)も、最後に心を許していたのは本城登美子だったわけで、
結局誰からも一番愛しては貰えなかった麻里亜、超カワイソスでしょ~。
最後の最後まで、本城登美子に(登美子はそんな気なかっただろうけど結果的に)
してやられたわけで、
「あの女ーっ!!」とバシバシベッドを叩いて激高するのも解るわ・・・
(↑このシーンの迫力がハンパ無かったっす。蘭ちゃんマリアの何倍もの迫力・・・)
登美子は何にもしなかったけど、私はあなたの娘のカタキを討ったのよ!
私のほうがあなたのために、これだけのことをしてあげられる!ってんで
♪愛のため人を刺し~♪
だったわけですよね・・・・・
うーん、確かに、報われない話だわ。
で、結局何が言いたいのかと言うと。
新さんと麻里亜が恋愛関係になる過程は、
蘭ちゃんバージョンのほうが違和感無かったけど、
麻里亜が「犯罪の動機となる心情」に至る過程は、
高泉さんバージョンのほうが説得力があった。
と、そういうことが言いたかったのでした。
長々と勝手な感想を書き散らしてすみませんね~
でも、それが箱クオリティなんで・・・・
じゃ次はいよいよ、じゅり編ということで。
(え、もういい?)
じゅりのことはひとまずおいといて、女優さんについての所感から。
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今回の注目ポイントの一つは、麻里亜役の女優さんが
一昨年の公演時と変わってることなワケですよね。
名古屋、神戸、福岡、札幌などの公演を見た、アテクシが交流のある
J友や先輩方に感想を聞いた限りでは、「蘭ちゃんのほうが良かった」
という声のほうが多いかな~という感じかしら。
まあ確かに、蘭さんは元トップアイドルだけあって、すごく華やかでしたよね~
折れそうな細ボディに「一般人はまず着ないよね」な、ピンクのパンツスーツ、
カナーリ明るい色の茶髪で、後れ毛はクリクリさせててぬかりは無いし、
コケテッシュな魅力全開で、『グッバイ・マリア』の主人公をそのまま具現化した
みたいな雰囲気があったと思いますわ。
このお話って、短い時間にかなりのエピソードが詰め込まれてるのもあって、
新さんがどうして麻里亜に惹かれていったのかな~?という過程が、
ちょっとわかりにくい部分が、もともとあると思うんですけど、
そのへんのストーリー的に弱い部分も、蘭さんのちょっと現実感薄い雰囲気というか、
「物語的な存在感」が、うま~くカバーしてた面があった気がするんです。
で、そこいくと、高泉淳子さんの麻里亜は、キリッとキャリアウーマン風になってて、
ファッションも黒髪に地味色スーツで、「あれー?前回と雰囲気違うわ~」というのが
率直な第一印象。
ちょっとキレイでちょっと才気ばしった感じではあるものの、
ぐっと一般の生身の女性に近い印象になってませんでした?
鉄兄が「えらい別嬪さんや~」とか「この店始まって以来やで~」
というほどのヒロインオーラでは、正直無かったし、
海の見えるベンチで「このまま謎めいた女で居たいわ」といった麻里亜は
その時点で既に、あんまり謎めいた印象ではなかった・・・気がする。
不思議ですよね~。セリフはまったく同じなのに。
でもじゃあ、高泉さんの麻里亜はイマイチか?っていうと、
アテクシ個人としては、決してそんなことは無いと思いましたよ。
何て言うんだろ、全体的に存在感にリアリティがあるので、
麻里亜という役柄の「報われなさ」加減が、
より説得力を持って浮かび上がってきてたんじゃないかな~と。
ストーリー的なことで言うと、
この「麻里亜」の半生って、ほんとドロドロじゃないですか。
継母とうまくいかなかった少女時代。
都会に出て看護師になって、12年付き合った外科医の男にポイ捨てされて、
半ばヤケクソで不倫略奪婚。
そしたら今度は夫の連れ子とうまくいかず、夫は元妻とヨリを戻すし、
マジかよ~ってんで、自分もまたヤケクソで不倫・・・
確かに「言ってて吐きそうになる」話だけど、
この独白シーンを聞いてて、アテクシ今回は、
「この人(麻里亜ね)、女としての"立ち回り"が上手くないよなあ・・・
いつもがむしゃらに頑張ってんのに、その割には全然ケナゲに見えないし。
損だよね、こういう女・・・・貧乏くじ引いてるよなあ・・・・」
って思っちゃったんですよね。
・・・・蘭ちゃん麻里亜のときは、ドロドロの半生を告白してても、
若干棒読みっぽい?(蘭さんゴメンナサイ)セリフ回しのせいか、
はたまた姫っぽい雰囲気のせいか、あんまりそう思わなかったんだけど。
高泉さんの麻里亜は、ややハスキーな声で、情感たっぷりなもんで、
セリフを聞いてると、どんどん内容に引き込まれちゃう感覚があったもの。
「そうなんだ・・・マリア~(←友達か)アンタ、バカねえ・・・辛かったのねぇ・・・」
と語りかけたくなっちゃう感じ。
あのですね。
独断と偏見ですけど、男性って、ちょっとほんわかしてて謎っぽい、
「不思議ちゃん」風な女性が好きな人、多いじゃないですか。
例えば、リアルじゅりだって・・・・・・・ってまあ、それは、
今は置いときますけど。
ってか、ずっと置いときますけど(汗)
で、この脚本だと、前妻の本城登美子役なんかも、そのタイプですわよね~
友永と(元夫婦とはいえ)不倫関係になった経緯を
「まあ、なんとなく・・・・そういうことに・・・(しおらしい顔)」と、
おっとり清楚な主婦っぽい雰囲気キープのまま、
いけしゃあしゃあとご披露したときにはアテクシ、
「"なんとなく"って、何なのかしら~っ?お前は田中康夫かぁ~!」
とツッコミたくなりましたけど、
男性的には、きっとこういうのがいいんでしょうねぇ。ええ。
で、死んだ友永(麻里亜の夫)も、最後に心を許していたのは本城登美子だったわけで、
結局誰からも一番愛しては貰えなかった麻里亜、超カワイソスでしょ~。
最後の最後まで、本城登美子に(登美子はそんな気なかっただろうけど結果的に)
してやられたわけで、
「あの女ーっ!!」とバシバシベッドを叩いて激高するのも解るわ・・・
(↑このシーンの迫力がハンパ無かったっす。蘭ちゃんマリアの何倍もの迫力・・・)
登美子は何にもしなかったけど、私はあなたの娘のカタキを討ったのよ!
私のほうがあなたのために、これだけのことをしてあげられる!ってんで
♪愛のため人を刺し~♪
だったわけですよね・・・・・
うーん、確かに、報われない話だわ。
で、結局何が言いたいのかと言うと。
新さんと麻里亜が恋愛関係になる過程は、
蘭ちゃんバージョンのほうが違和感無かったけど、
麻里亜が「犯罪の動機となる心情」に至る過程は、
高泉さんバージョンのほうが説得力があった。
と、そういうことが言いたかったのでした。
長々と勝手な感想を書き散らしてすみませんね~
でも、それが箱クオリティなんで・・・・
じゃ次はいよいよ、じゅり編ということで。
(え、もういい?)