打越通信

日記ふういろいろ

お遍路さんの島だった

2019-01-16 21:11:08 | 旅行
年末から旅行を計画していたが、入金上の手違いやら休日だと思っていた日が出社になったりと計画は2度ばかり流れてしまった。
地図を見てはため息をついていた。
ジローさんとの四国旅行(結局これも流れてしまった)の事を思い出し、四国に渡るにはどうしたら良いのかを考えた。
九州と本州は1本の道(橋とトンネル)で繋がっているが、本州と四国は3本の橋で繋がっている。
九州からはいったん本州に渡ってその3本のどれかの橋で渡る方法と、直接フェリーで渡る方法だ。
いずれにしても移動には半日以上の時間が必要で、北海道や沖縄より遠いところのような気がする。
実はまだ四国の地を踏んだことが無い。
一体どんなところか気になっている矢先に家人が四国ツアーの話を持ち掛けてきた。
パンフには「しまなみ海道」や「道後温泉」というちょっとロマン溢れる響きの言葉が並んでいた。
即決しネットで申し込み、完全に入金を確認して流れてしまわないようにと固めたのだ。
未知の地なのでクルマで行くには時間的にまた体力的にもわからいので無難なツアーとなった。
土曜の朝8時半に博多駅集合だった。
新幹線で新尾道駅まで行き、あとは観光バスで道後温泉まで行くという日程なのだが、その観光バスに海坊主のような大きな躯体のスキンヘッドが乗り込んできた。
一体何が始まるのかと思いきや、ガイドでも無いようだし、博多から添乗員も同行していたので添乗員でもない。
自己紹介があり始めて正体が分かった。
この人はお遍路さん達ちの間では「先達」と呼ばれている人だった。
話を聞いていても良くはわからなかったが、どうも四国88か所のどこかのお寺の住職(かな?)の人で四国八十八ヶ所霊場会の公認先達の人のようだ。
それからバスの中ではお遍路のさんの話が絶えなく続いた。
改めてパンフを見ると「しまなみ海道 新春参拝」と書いてあるだ。
まあ、仕方ない、あこがれの四国に渡れるのであれば。
前回来た尾道の街並みをしまなみ海道の橋の上から眺め最初の島に渡る。
あいにくの雨で視界は悪いが何本か橋を渡り、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)というところに着いた。
何かの総本山という由緒ある神社のようで樹齢2600年といわれる大楠があった。
大きなつり橋を渡りやっと四国の地を踏むことになった。



しかし次の行先は金剛院南光坊(第五十五番札所)というお寺だった。



初めて来た四国で初めにあった人たちがお遍路さんという、いかにも四国らしい。
真言宗のお寺という事で説法を聴くことになったが、真言を唱えるという不思議な体験をすることになった。
プロのお遍路さん(というと変だけど)に交じって霊場回りがどういうものなのか体験できたわけだ。



道後温泉に着いたのは薄暗くなりかけた5時ころだった。
ホテルの部屋はかなり広い部屋だった。
夕食を済ませ道後温泉街に繰り出した。
割と背の高い温泉旅館が立ち並び、温泉街の雰囲気がある。



道後温泉といえばこの建物、日本最古の温泉といわれるだけあり、その雰囲気には神の世界があるような佇まいで、ここも神社仏閣なのかと思わせる。



道後商店街をブラブラ歩き、カラクリ時計にやってきた。
ちょうど夜の7時前だったのでカラクリを見ることにした。



あまり派手ではないが坊ちゃんゆかりの地なので大正昭和の雰囲気のあるカラクリだった。
宿に帰り温泉に向かう。
少し風邪気味だったのであまり長くは浸からなかったが、割とあっさりとした湯だった。
旅行前のイメージとずいぶんとかけ離れた一日で、まるでミステリーツアーのような日だったけど、四国=お遍路さん、このイメージが出来上がったようだ。

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