打越通信

日記ふういろいろ

きりたんぽの夜(秋田)

2020-10-06 17:45:58 | 旅行
日本海の海岸線は続くが、なかなか駐車する場所もなく過ぎていく。
晴天で海も穏やかでコバルトブルーの海が続く。
ちょっとしたパーキングがあったのでクルマを停める。
海岸にそって遊歩道があったので行ってみた。



目の前には目をみはるばかりのブルーの海が広がり、水平線が真一文字に線を引かれていた。
灯台がありそこまで遊歩道はあるようだが、途中の東屋で海を見て休憩した。



眼下に目を向けると、これぞ好ポイントと思われる磯で釣り糸を垂れている人たちがいた。
ふかせ釣りをしているようで、この辺りでは何を狙って釣っているのだろう。
チヌ(クロダイ)やクロ(メジナ)といった九州とは違う対象魚なのだろうか?
あとでネットで調べてみると「羽後三埼灯台」という山形県と秋田県の県境の所だった。



秋田県に入り、にかほ、由利本庄と進むと、前方にうっすらと男鹿半島が見えてきた。
秋田市内には16時頃に着き、ホテルでしばらくゆっくりとして夜の街に繰り出した。
ホテルは秋田駅の近くにあり、とりあえず駅に向かった。



割とこじんまりした駅で、駅前のバス乗り場はまるでイカ釣り漁船の集魚灯を思わせる風景だった。
秋田に来ればきりたんぽを食う。
駅前にそれらしき(というかそのもの)の店があるので入る。
玄関を入ると秋田の田舎風の凝った作り。



席に座りメニューを見るときりたんぽにしょっつる鍋、ガッコにジュンサイちょろぎなどなど。
まるでよその国に来た感覚で、スマホを取り出し調べていた。
モンペ姿の秋田こまちにメニューを説明してもらう。
しょっつるとは(塩汁)という意味の事、ガッコとは(漬物)いぶりガッコが有名のようで大根やその他野菜をいぶしたモノを言うらしい。
ハタハタのしょっつる鍋もよろしいのではないかなと思ったが、やっぱりきりたんぽ鍋は食うべきだろう。
運ばれているきりたんぽ鍋の量からするととても一人では食いきれない量だった。
モンペ姿の秋田こまちを呼び、きりたんぽ鍋を一人前ときりたんぽを2本追加して注文した。



しばらくビールでも飲みながらお通しを食べていると、鍋を抱えたこまちがやってきた。
火を点け鍋が出来上がるまで紙芝居が始まった。
きりたんぽ鍋が生まれるまでの物語だった。
店内には秋田民謡が流れていて、三味線に合わせ世の中の事を面白おかしく歌っていた。
はっと気が付いたが、これは沖縄の三線民謡の雰囲気だ。
汁がうまく野菜がうまい。
きりたんぽは一本のお米の量が多く、さすがに二人で3本は食いきれなかった。
それでも秋田の純朴な味に満足だった。
ホテルに戻り、最終目的地のホテルの予約をして就寝した。


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