打越通信

日記ふういろいろ

啓蟄

2017-03-06 20:53:19 | 日記ふう
福岡から直接ジローさんが入院する病院に駆けつけ、自宅に戻ったのは夜の8時過ぎだった。
何故か疲れてそのまま2階の寝室に入り熟睡だった。
息子たち夫婦は土曜の夜はデートのようで、いつ帰ってきたのかも知らないままだった。
割と暖かな朝だったので朝食後に散歩に出かけた。
坪井川遊水公園の堤防を急ぐこともなくゆっくりと歩く。



春らしい気候に道端の草花もにぎわいを見せていた。
都心に広大な手つかずの湿地帯のオアシスがひろがっている。
ビルの谷間に暮らしている福岡の生活とは全然違う世界が広がっていた。
ウグイスはまだ早いようだが、ひばりの甲高い声や小鳥たちの声がうるさいくらいに聞こえてくる。
鳥たちにとっても楽園のようでさまざまな鳥が飛び交っていた。



その湿地帯の真ん中を坪井川がゆっくりと熊本城に向かって流れている。
遊水公園の北側は公園として整備されていて、子供たちの遊具広場や野球場、サッカーグラウンド、テニスコートなどが点在している。
坪井川に沿って遊水地として整備されている。
坪井川下流の氾濫を防ぐため、この遊水地に川の水を引き込むために造られている。



私たちが引っ越してきたときは、まだ公園整備はされておらず、それこそ草ぼうぼうの湿地帯だった。
それからかなり長い年月をかけ少しずつ整備されて行った。
ぶらりぶらりと散歩をしていると犬を連れた人と出会う。



きょうは11才になるメスのレイちゃんだった。
体は大きいが甘えん坊で体を摺り寄せて甘えてくる。
飼い主の人とたわいもない会話を交わす。
犬たちにとっても楽園のようで多くの愛犬家たちが行きかうのだ。
去年の今頃は青ガエルの引退で多くのカメラマンや報道陣が来ていた。



今ではすっかり元ののんびりとした風景の中、くまモンで飾られた電車が走り去っていく。
外に出てあらためてこの場所の良さを知る。
そんな穏やかな啓蟄の朝だった。