カリフォルニアン・キッズ

4年を過ごしたカリフォルニア生活も終わり・・・
帰国子女となった子供たちとの日々をのんびり書いています

ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛

2008年05月29日 10時12分12秒 | カリフォルニア生活
ちょうど三年前アメリカに来た夏にナルニアの一作目がこちらで公開中でした。懐かしい・・・。もちろん当時は子供たちが見て英語がわかるとも思えなかったので、DVDだけを買ったんです。でも一回しか見ないままにほぼ三年が経過。それが二ヵ月ぐらい前からでしょうか、子供たちが毎日見ているディズニー・チャンネルで新作映画のThe Chronicles Of Narnia: Prince Caspianの激しい宣伝が始まりました(笑)。予告編の戦闘シーンを見て興味を覚えた息子は、一作目を引っ張り出してきて見たところ、どうやら非常に気に入ったようで、このところ毎日のように見ていたんです。そしてもちろん新作映画も見たくてたまらなくなり・・・完全にディズニーの宣伝戦略にはまっていますね。

私もまあ見に行ってもいいかなと思っていたのですが、二週間前だったでしょうか、公開直前に新聞San Jose Marcuryに載ったレビューの見出しは、「Narnia Lost the Magic.」。ええっ?!「前作のような魔法のような魅力は失われ、戦闘シーンばっかり」と厳しい批評で、二つ星評価。そうなんだあ、つまらないのかあ。でも子供たちは行きたがるし、メモリアル・デイ・ウィークエンドが暇だったので、この前の土曜日に見に行きました。

クパティーノの去年できた新しい映画館AMC。もちろんシネプレックス・スタイルです。個人的には昔よく言った有楽町の銀座マリオンのような大舞台風のレトロな映画館のほうが好きなんですけれど。その週末はインディ・ジョーンズが公開されたので、そちらには行列ができていましたが、ナルニアは7割ぐらいの入り。大人10ドル25セント、子供7ドル25セントの入場券は日本よりは安いですよね。

凡作を覚悟して、子供たちにはスプライトとポップコーン、自分はスタバのカプチーノを手にして暗闇の中椅子に腰を下ろしました。実は映画を映画館で見るのは久しぶり。映画が始まる前の真っ暗の中でのわくわく感はいつも大好きです。ナルニアは知らないうちに始まっていて、ロンドンの地下鉄、懐かしいなあ、ナルニア国に飛んで、綺麗な海と空、いいね・・・とわりあい始めから引き込まれ、ええと、実はかなり面白かったです・・・。ストーリーに意外性があるわけではないし、傑作とまでは言えませんが、二つ星はないでしょう、三つ星は挙げてもいいでしょう。

映像は非常に美しいです。4人兄弟姉妹のキャラクターが良く描かれていて、それぞれに感情移入できます。一番下のルーシーが大きくなっていたこと、次男が凛々しくなっていたこと、長男のピーターが可愛くて素敵になっていたのにびっくり。逆にプリンス・カスピアンは影が薄いですね。敵方の人たちの顔が似ていて(みんな髭面)、誰が誰やら混乱しました。4人のきょうだいの英語は純粋なイギリス英語で大体わかるのに、カスピアンと敵の人たちの英語がアメリカ英語とも違って、とても聞き取りにくかったです。(子供たちは問題なかったようですが。)戦闘シーンが山のようにあったのは、やっぱりちょっと気になったかな。息子は怖いほどの大興奮で、影響を受けすぎ。映画が終わったときは、場内からパラパラと拍手が起きたりして、見た人たちはおおむね満足だったようです。

すでに次の続編の製作が決定しているそうですね。うちの子供たちはハリー・ポッター・シリーズには少し幼すぎたので、このナルニアが同時代映画となりそうです。次の映画を見るときに子供たちがどうなっているのか楽しみですが、もう英語では見れなくなっていたりして。ちなみに日本語では「ナルニア」ですが、英語での発音は「ナーニア」(ナと二の間に軽くRの音)です。最初息子に言われたときは何のことかと思いました。