弁護士早瀬のネットで知財・法律あれこれ 

理系で特許事務所出身という経歴を持つ名古屋の弁護士があれこれ綴る雑記帳です。

「戦後史の解放Ⅰ」を読んで

2015-07-29 22:46:16 | その他

暑い日が続きます。

自転車で裁判所に行ったりすると汗だくです(>_<)

 

さて,このブログは,本来,自分の政治的主張を披露する場所ではありません。

 

でも,賛否うずまく安保法制が政治的に大きな問題となっている中で,

週末に読んだ本の納得感が半端なかったので,今日はちょっと趣向を変えてみます。

 

読んだのは次の本。

 

戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書)
細谷 雄一
新潮社

 

慶応大学法学部,細谷雄一教授の最新刊です。

 

この細谷教授はブログも書かれてて,

安全保障の問題などについて,左右に振れることなくニュートラルに意見を表明されているので

なるほどなあと思いながら,ちょくちょく読ませていただいています。

 

 

本書は,

国際社会の中における日本という視点に基づいて,

国際社会の認識と日本の認識がいかにズレていたのか,

そのズレが,第一次大戦後から現在に至るまで続いているのではないかということが,

これまで日本がたどってきた歴史とともに,わかりやすく書かれています。

 

週末,一気読みでした。

 

 

最後に書かれている,

 「戦前の日本が,軍国主義という名前の孤立主義に陥っていたとすれば,戦後の日本はむしろ平和主義という名前の孤立主義に陥っているというべきではないか。」

という一文が,日本の状況を的確に示しているんではないかなと思う次第。

 

戦後日本が陥っている孤立主義の一例として,憲法9条にノーベル平和賞を求める運動が指摘されていますが,

それも,第一次大戦後から続く国際社会の機運や,戦争に至る日本の歴史をかんがみれば,美しいものではないと,手厳しい。

 

いや,とても勉強になる良い本です。

ぜひご一読を! 

 

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