特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

80%の降水確率に“勝利”!@93回活動

2013年05月16日 03時41分34秒 | [東日本大震災]宮城県牡鹿半島十八成ボランティア

事務局長の久世@晴れ男です^^

11日(土)の宮城県石巻市の天気は曇りのち雨 降水確率70%。
「雨なので、活動が縮小だな」と誰もが思う、出発直前の10日(金)の天気予報。

しかし! 私はこれまでの2年間の活動の経験をもとに、
「天気予報は雨ですが、大丈夫です。皆さんが元気よく活動すれば、活動中は雨は降りません。
久世が行く時は振りません」と東別院での出発式で断言。
名古屋ではすでに雨が降り出していたので、誰からも信用はされていませんでしたが・・・

バスは雨の前線を通り抜け、午前7時すぎに門脇小学校へ。曇り。
しかし、最新の天気予報では、石巻地方は曇りのち雨。降水確率80%に!

5月11日。震災が起きて2年2カ月。
「がんばろう石巻」の看板の前で【黙祷】

そして、牡鹿半島・十八成に到着。曇り。

十八成の皆さんと一緒に【黙祷】

その後、各班に別れて活動。

≪くぐなり食堂≫
本日のメニューは
 梅ごまごはん
 小まめスープ
 メンチカツ
 えびのケチャップあん
 にんじんのごまマヨサラダ
 レタスきゅうりの浅漬け

今回の料理長は小牧さんは初料理長どころか、食堂班も初めて。
本職は作業療法士さん。マッサージの腕は抜群です。ですが、料理の腕は・・・

実は、今回の40人の参加者の中で、十八成ボラの経験者は5人ほど。ほとんどの方が初参加です。
料理班経験者は2~3人。誰に料理長をお願いすればいいのか困りました。
小牧さんは、何度もボランティアに参加し、十八成の方との絆が強い小牧さんにと考え、依頼メールを送りました。

小牧さんからは「料理班 やった事ないですが・・・」との返事。
しかし文末には「一生懸命やります」とあり、一安心。

大ベテランの勝谷さんに、状況を報告。
すると、「次週、参加予定だけど、一週前倒して参加して、小牧君のサポートをするよ」とのこと。
勝谷さんの応援を得られることになり、これで一安心^^

小牧さんは初めての経験でも、しっかりと信念を持ち、ボランティアさんに指示。
勝谷さんも小牧さんをフォロー。
そして、皆さんの団結で、なんと最速の出来上がり。
午前11時30分には、心配り班の皆さんは配達に出発。

直前の無茶なお願いにもかかわらず、しっかりやり切る小牧さんと勝谷さんに感動しました。
ありがとうございました。

   

  

≪こころ配り班≫
出発時の天気、晴れ!!
曇りの予報でした。
願えば叶う!!
皆さん笑顔で、こころ配り開始!!
出発式で、久世の言った通りに^^

初めて、こころを配るボランティアさんも
十八成の皆さんは笑顔で出迎えてくださいます。
ボランティアさんは、活動前より「笑顔に」。
そして、晴れ!!

≪チーム恭一with安吉&文吾≫
もちろん、恭一班の活動中も晴れ!!
暑い!

バスの発着の場所として使わせて頂いている敷地の生地が今週のミッション。
今までに100台近くのバスがこの場所で発着しているため、
道路と敷地の間に大きな段差が発生。
最近、ドライバーさんは転倒しないように慎重に運転していました。

 

そこで恭一さんが「スムーズにバスが発着出来るように」と
行政と掛け合い、整地用の砂利を確保。
ありがとうございました。

その砂利で段差に埋める作業。
恭一さんや安吉さん、文吾さんの一生懸命の姿に、ボランティアさんは触発され、
妥協することなく、完璧な出来を目指して、作業は12時近くまで続きました。

  

帰りには、運転手さんは段差に気を使うことなく、スムーズに出発できました。
みなさんお疲れさまでした。

 

≪本の朗読≫
以前、私は講演で、「強いからヒーローじゃない。人を喜ばせれる人がヒーローだ」
「どうしたら喜ばせられるかを考えてみて下さい」と話した事がありました。
その講演を聞いていた鈴木洸思くんが、「ぜひ十八成に行きたいです」と言ってくれました。

鈴木君は学校で演劇をしていました。また、ボランティアで本の朗読も行っていました。
そこで、談話室で本の朗読に挑戦することに。

鈴木君は演劇をしているだけあって、透き通ったきれいな声。そして、人を引き付ける話し方。
聞いていたボランティアさんは「スゴイ!」。
ゆうき君も、朗読に夢中。

 

鈴木君は2冊朗読するつもりでしたが、好評。念のためにと用意したもう1冊も朗読。
鈴木君、人を喜ばせるヒーローになりました。
ありがとうございました。

≪阿部邦子さんの語り合い≫
震災2年2か月経った今だからこそ、
ボランティアさんは被災者の生の声を聞きたがっています。

津波がどうだったのか?
仮設の生活は?
今後の十八成は?

その思いに答えて、邦子さんは語ります。
震災を風化をさせまいと、さらに心に強く響くお話をする邦子さん。

「生きて!」と語る力強さに、
皆さん「はい」と大きな声で答えていました。
テレビなどでは伝わらない生の声を聞き、
防災の重要性を学んだ時間となりました。

午後4時。雨。
本格的に雨が降り出してきました。
出発式の前に、食堂で使ったものやスコップなどの道具をバスに運びました。
その時はなんと!、小雨・・・助かりました。

そして
≪出発式≫
皆さん一日の活動を報告。
料理長の小牧さんが、エール。
そして、皆さんが「オー」と言いながらの笑顔が素敵でした^^

そして皆さんで集合写真。

最後に・・・
降雨確率80%!にもかかわらず、
活動中は、雨が降りませんでした。

昨年亡くなられた後藤前区長さんが、
「十八成に沢山のボランティアさんが来たんだから
晴れの中で思いっきり活動しなきゃね」と、
天国でにっこり笑って見守ってくださっている姿が見えた気がしました。

雨が降らなかったのは、私のせいではなく、
ボランティアさんの笑顔、
故後藤元区長さんの優しさの結果ですね、きっと。

後藤元区長さんと、また会えるために
これからもしっかり活動していきます。
また晴れの十八成をお願いしますね^^

写真を提供して頂いた皆さん、ありがとうございました。

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2 コメント

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ありがとうございました (鈴木洸思)
2013-05-17 19:08:48
ご紹介に預かりました、鈴木洸思です。
貴重な経験をさせていただき本当に感謝しています。ありがとうございました。

あ、集合写真欲しかったのでいただきます。
更新お疲れさまでしたm(_ _)m
Unknown (阿部邦子)
2013-05-27 20:26:31
お疲れ様でした。本当に不思議な天気でしたね!! 恭一さんに「梅雨とき、雨降ったら恭一班はどうするの?」と聞いたら「やる!決行!」と明快な返事。「で、濡れたら ホットマルのお風呂にみんなで入りに行く!」だそうで。 久世さん お天気男のあなたが雨に負ける日は 前もって 『恭一班の方は 雨が降っても作業します。そのあとお風呂に入りに行くので 小銭と着替えを用意して下さい』って お伝えくださいませね~~~・・・恭一班 楽しそう~~~~

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