特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

謹賀新年

2013年01月01日 00時00分00秒 | スタッフのつぶやき

あけましておめでとうございます。代表の久田です。

旧年中は愛知ボランティアセンターの様々な活動を支えてくださり、ともに被災地・被災者応援活動に携わって頂きましたこと、心よりお礼を申し上げます。

2012年の現地ボランティア活動は、1月13日~15日の第39回(くぐなり食堂17回)から始まり、12月21日~24日の第79回(くぐなり食堂57回)まで、41回を重ね、約1,800人の方々が参加されました。これだけの回数と参加者数の現地ボランティア活動は、日本中でも稀有なものといささか自負しています。そして、それは十八成浜の皆さんへの確かな応援となり、関係を深めていきました。くぐなり食堂には仮設住宅の三姉妹が参加しました。心配り・心ひろいは、邦子さんからのアドバイスに、ゆうき君も毎週のように参加しました。外周りの活動全般のチーム恭一はその名の通り、恭一さんをリーダーとして、仮設の安吉さんや武さんも一緒に活動されました。年末の餅つきは、仮設住宅の皆さんと楽しくお餅をつき、丸め、十八成浜の皆さんに仮設の方々がお餅をお届けされました。このように、愛知ボラセンの現地ボランティア活動は仮設の皆さんとともにしていることにも特徴があります。阿部邦子さんが「石巻かほく」に連載された「がれきに咲いた花」では、連載50回のうち、実に9回が愛知ボラセンの章となっていることにも、それは現れていると思っています。

震災孤児遺児1,721人(2012年8月現在)に、応援金を直接届けるワンコインサポーターズの活動は、2012年に新たに約2,000口増え、合計4,170口になりました。リゾートトラストさんをはじめ、大口の寄付も含め、943人の孤児遺児の皆さんに1人7万円(総額6,601万円)の応援金を、サポーターさんたちの応援のメッセージとともにお贈りすることができました。一民間団体が孤児遺児の皆さんに応援金を直接お贈りするということも実は稀有なことです。

2030年まで続ける孤児遺児応援活動を縦軸、被災者との関係を深め継続的に応援する現地ボランティア活動を横軸とした愛知ボラセンの活動。被災者応援活動の軸を明確にしていることで、先読みをしながらぶれることなく活動を続けられていると思っています。

とはいえ、愛知ボラセンの活動がこれだけ継続的にできているのは、高校時代から災害ボランティア活動を経験してきたスタッフの自主的、献身的、創造的な活動、十八成浜での被災者の皆さんとの出会いと、積極的、自発的、継続的に活動に参加されているボランティアの皆さんとの出会いのお陰の賜物であることはまちがいありません。

2013年も皆様とともに、被災者応援活動を続けて参りたと考えています。また、もしかしたら、復興支援の画期的な一年になるかもしれません。今年も誠実に熱心に活動を続けていきます。ともに被災者応援活動を続けていきましょう。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (典子(優輝の母))
2013-01-01 13:32:33
あけましておめでとうございます。
昨年も大変お世話になり、ありがとうございました。
たくさんの皆さんと出会い素敵な一年でした。
今年もよろしくお願いいたします。

元旦のくぐなりは、晴れて静かな良い日です。
この一年も穏やかに過ごせることを願っています。
Unknown (阿部 優輝)
2013-01-01 13:37:20
明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
Unknown (あけましておめでとうございます)
2013-01-01 21:24:25
年が明けました。一日過ぎただけなのに 大晦日から元日に移行すると 空気が澄んで感じられるのを 毎年不思議に思っています。
思えば一年前 久田ボスとスタッフの方々と 鮎川で 水平線から昇る初日の出を拝んだのでした。
一年って速いです!!
速いから 無駄な一日をもったいないと思うけど 時にはぼーっとする時間も必要ですね。
おととしの9月に 石巻かほく新聞に 被災者としての連載をと依頼されて とても書けない 書くことなんかない 書き残したくない  そう思いました。
それが。 昨年3月ぐらいまで との依頼だったのに 結局は10月まで 50回の連載になりました。 そのおよそ五分の一 9回を 愛知ボラセンについて書かせていただきました。 決してボスに強制されたのではありません。最初は三回ぐらい と思ったのが すぐに五回となり・・・そして九回。
私の被災体験は 愛ボラとともにあり だったのですね。
多くの方と出会いました。 もしかしてお互いに 誤解し合ってしまった方もおられるかも知れないし 避難所時代はとにかく心身ともに余裕がなかったので こちらの真意が伝わらなかった方もおられるかも知れません。 もしそうならとても残念ですけど  ご縁がありましたらまた お会いしましょう そして今度はじっくりと 語り合いましょう   
被災者の方々 そして愛ボラの皆様 そうして日本の 地球の皆さんが  今年 昨年より一回でも多く 笑顔でいられますように
十八成から世界へ (久田光政)
2013-01-02 01:31:45
典子さん、優輝くん、邦子さん 
あけましておめでとうございます。
十八成の方々からのコメント、とてもうれしく思います。太平洋から昇るすばらしい初日の出を拝んでから、もう一年。今年も十八成は晴れて穏やかな良い日とのこと、今年も(あるいは今年こそ)いい年になるのではないかと思えますね。

恭一さん、邦子さんから、私はたくさんのことを教えていただきました。

震災が起きる前から、6つほどの活動を主宰していた私は、自分にできるのはこのくらいまでだなと自分に限界を設定し、いつしかそれに満足していたように思います。実際にこれだけでも毎月のように大小のイベントがあり、学校の仕事もありですから、それなりにたいへんではあるのですが…。年齢も考慮し、「守り」に入っていたと思います。56歳ですから、それも当然かもしれません。

しかし、愛知ボラセンを起ち上げ、すばらしい人々に出会い、多くの学びがある中で、もっと志を高くしようという思いが沸々と湧いてきました。

十八成から日本へ、そして世界の被災地へが今の私の思いです。

優輝くん、世界に目を向けよう。不条理な困難に苦しんでいる人々は世界中にとてもたくさんいます。世界の人口は約70億人。そのうちの14億人は一日100円程度で暮らさなければいけない貧困状況にあります。そういう地域での自然災害は復旧の見通しすら立たないような状況になってしまいます。

十八成の復興の応援を、そして世界にも応援をというのが、私の今の「妄想」です。

すべては「妄想」から始まると信じて^^

皆さん、一緒に「妄想」を見ませんか^^;
妄想とはひらめきなり (阿部邦子)
2013-01-03 02:18:03
あっという間に新年の二日が過ぎました。
ボスのコメントを拝読して多くのことが心に浮かびました。

①久田ボスは愛知県・東海中高校の国語の先生です。東海高校と聞いて先日行った歯科医師の方が「すごい学校だよ、医学部で東海高校出身と聞くと へえと一目置くぐらいに」と言っておられたほどの学校です。そこの国語の先生!!
言葉について多分久田ボスにモノ申す方はおられないでしょう・・・・と言いながら 一言。 妄想と言うと勘違いする人もいるかもよ と思っちゃいました。 久田ボスはシャイな方だからそのような言い回しをなさるのかな。 
想像力は大切だけど 空想癖は現実逃避、妄想となると夢うつつ・・・ってな感じと思っておられる人はことのほか多いようです。「そう思われても俺は別にかまわないもんね~~」と仰る気もしますが、久田光政というお方は「ひらめきの人」であると私は思っています。「これはいける!」とのひらめき。直観力。そしてそこにプラス 企画力と統率力と行動力。
ひらめきをそのまま放置したらそれは妄想で終わります。ひらめきをどうすれば形にできるだろうか、と思うことから物事は動きだし、周りの人の共感を生み、やがては歴史を作れるのだと思います。
そして久田光政というお方は、とても「素直な方」です。素直という言葉は子供だけに使う言葉ではありません。
相手を認める心。常に学ぼうとする心。たがいにわかりあおうとする心のある人を、私は素直な人だと思っています。そして久田光政と言うお方には「遊び心」があります。
私と久田ボスは出会って最初のころは お互いに積極的に話そうとはしていなかったような気がします。もしかして内心お互いに 相手を怖がっていたのかもしれませんが。
ですが 泊りのボランティアをなさってくれていたときに、団体の弾丸ツアーのバスが、お盆帰省の渋滞に引っかかって朝の9時に十八成着のはずが・・・・途中から電話をくれて「・・・・もしかして夕方つくようになるかもしれない」と。 それを聞いた瞬間に、私は考える間もなくはじけるように笑ってしまい、最初憮然としたようだった久田ボスもすぐに笑い出し、二人で大声で笑いあい、・・・・・その時だったと思います、ボスと私の間にあった 垣根のようなものが消えたのが。
その日以来、沢山のことを話し合ってきました。私はこれで案外気も使うタイプなのですが(ほんとです!!) ボスには本音を本気で話せます。 「それは違うと思う!」・・・。その都度ボスも本気で考えてくれて、そして本音を言ってくれ、最後には「今までよりもっとわかりあえたね」と思いあえます。  ・・・・・これは私の こうだったらいいけどな、という妄想かもしれませんが??・・・・・。
私は愛知ボラセンに関わってくれた皆さんに会えて本当に良かった。スタッフの方に出会えてよかった。そしてそのリーダーが久田光政氏で良かったと、心からそう思っています。

②親を亡くした、震災遺児孤児がどれだけ大変か。
それは心底わかります。でも実は、実際に被災地で生きていると、「・・・・みんな大変なんだよなあ」と思えてしまうのです。 私には多くの情報が入りやすいので、尚のことそう思えるのかもしれませんが。、
「親を亡くした子には、国やいろんな団体から支援金がはいりやすい。でも子を亡くした私には、心をいやしてくれるものが何一つない」「親を亡くした子に同情は集まるが、年老いて妻を亡くした俺には、誰も、言葉もかけてくれない」・・・・・そう言う思いを話してくれる人たちも多い中で、「いや、親を亡くした子が一番大変!」とは言い難いのが被災地での現状なのです。
でも、愛知ボラセンに関わって 19か月が過ぎた今、 被災地そのものの空気が変わってきたということもあるかもしれませんが、私の意識は確実に変わってきています。
私は実家の両親を思うとき、 父は、何があっても私を助けてくれる存在、母は、何があっても私を信じてくれる存在、そう思えます。 両親亡き今でもそうです。 多分多くのお子さんにとって、両親とはそういう存在ではないかと。 その、守ってくれる、信じてくれる大事な存在を、理不尽にもいきなり海に奪われてしまった子供たち。 どんなにか心細いだろう、辛いだろう、寂しいだろう。
正直に言います。今の私にはまだ 心身ともに余裕はありません。ですから、親を亡くした子に、世界中の辛い思いをしている人たちに、・・・・と言われても、「。。。。わかるんだけど・・・・」と言わざるを得ないのが現状です、情けないですけど。
でも この19カ月でまだ微妙にではあるけれど 微妙にではあるけれど確実に、 気持ちは。視点は外に、世界に向けられ始めています。 
久田ボスが、あと17年 遺児孤児応援をしてくれる・・・・それってもしかして私の、心の変化を測ってくれる、とてもいい物差しになってくれるような気がします。

 
Unknown (久田光政)
2013-01-04 22:44:43
邦子さん 過分なお褒めの言葉、たいへん照れます。
おととしの6月に憩いの家の避難所で初めてお会いした時は、私と同じくらいか若い方と思っていました^^;
お盆渋滞・大遅刻。困った事態になったと深刻にとらえていた私。あの大笑いで一気に気持ちが楽になりました。一気に理解や信頼が深まった瞬間だったと思います。
「妄想」とカギカッコがつけてありますからね。本当の妄想とは違いますよってことなんですん。想像力というのは確かにちょっと照れますからね。

災害ボランティア活動を長期間続けるためには、長期にわたって、多くの人が共感できる明確な目標・目的と、そのための分かりやすく参加しやすい活動が重要だと私は考えています。震災孤児遺児応援活動の柱があったからこそ、阪神大震災から18年間も被災者応援活動を続けてこられたと考えています。この明確な柱を堅持しているからこそ、横軸としての幅広い被災者応援活動を展開することができるのだと考えています。
なお、活動の手段として孤児遺児応援をしているのではないということをわざわざつけ加えることもないかと思いますが、念のためにつけ加えておきます。
また、孤児遺児への思いは、被災当事者の邦子さんと、被災していない私とは異なるものだということがわかり、とても興味深い邦子さんのコメントだと思います。

被災者と応援者が心を通わせながら、互いの考えを率直に述べ合うことができる関係。これが愛知ボラセンの大きなおもしろさの一つだと自負しています。


Unknown (もとあん)
2013-01-05 18:02:12
遅ればせながら、
明けましておめでとうございます!!

私ごときがコメントするのは気が引けますが、
一言述べさせて下さい。

中々現地ボランティアに参加できず、
参加されている方々を羨ましく思っています。
愛知ボラセンのような参加し易いボランティア団体はあまりありません。
スタッフの方々も気持ちの良い方が多く、また参加したくなる不思議なボランティアだと思います。
それもこれも組織としての軸がぶれない事、現地の方々としっかりした関係が結べているからだと思います。
微力過ぎて私の力など微塵も役に立たないかもしれませんが、名古屋のボランティアだけでも参加したいと思っています。
『また現地ボランティアにも参加したい!』
その気持ちは失っていません。
なるべく長く続けて頂ければ…と思っています。
是非また参加させて下さい。宜しくお願いします!

最後になりましたが、
今年の冬は随分寒さが厳しいようです。
皆さまお身体ご自愛頂き、
健やかにお過ごしくださいませ。

本年も宜しくお願いします。


Unknown (久田光政)
2013-01-08 19:23:06
もとあんさん ありがとうございます。
一人ひとりの力はみんな微力です。
微力ですが無力ではありません。
微力もたくさんになることで大きな力になります。
今年も皆さんと力を合わせて、活動していきたいと思います。

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