先日からド嵌りにハマっているR129 AMG SL6.0のKEモジュール不良の修理。。。








車両搭載するとエアフロメーターのポテンションメーターの基本供給端子電圧がDC5V前後あるべきところで、、、0.2V〜3.0V間の実に低過ぎる弱小電圧に落ちる。。。
5V電源へのレギュレータ回路のDC12V入力も超弱電流な故、モジュールのアースを接続するとレギュレータ回路のDC12V入力も強力なバイアスがかかって≒0V付近に落ちる。。。
机上でのモジュール単体試験では入力電圧を12V印加するとポテンションメーターの基本供給端子電圧が4.8V前後出ているがポテンションメーターと同等のレジスター負荷をかけるとポテンションメーターのフィードバック信号出力が全ステップでほぼ0Vに落ちる。。。

同時にMASユニットへのアクセス試験を行うがMASコントロールユニットはKEモジュールから本来はING 87番電源のやりとりがある筈が0V。。。
その他、、、フューエルガバナーコントロールやアイドルエアバルブコントロールも端子解放時はコントロール電圧が印加されているが、負荷を繋ぐと0V近くに電圧降下する。。。
勿論、KEジェトロ車のアクチュエーター類のトラブルシュートマニュアルにも負荷時電圧が0Vとはなっていない。。。
よって、、、KEモジュール(E-CISユニット)の87番制御電流不良と診断しました。。。😅
で、、、E-CISユニットの87番電源入力回路を辿りバイアス回路を追って、、、電圧変換回路の動作を単体試験でチェック。。。
すると、、、



アクチュエーター類のコントロール電源を検出するトランジスタ回路基盤の地絡現象と判明。。。
原因は87番入力電源のレアショートが一番に考えられる。。。
更にマザーボード上の不良をチェックすると、、、

レギュレータコントロール基盤のバイアス異常も判明。。。
結果、、、87番電源入力からレギュレータコントロール回路、アクチュエーターベース電源回路、EHAコントロール電源回路に至るまで広範囲にダメージは及んでいた。。。
こうなると同等のランクのマザーボードの中古品にAMGのCPUを移植する方がコスト的にも現実的な範囲で済むので御依頼の業者さんに御説明差し上げました。。。
で、、、更に87番電源を供給しているOVPリレー。。。
ケースを開けようとするもリレー自体がかなり発熱したらしく絶縁シリコン材が溶けて基盤とケースが接着してしまっていた。。。
こうなると内部異常による過熱も考えられるのでOVPリレー内部のダメージも想定される。

過電圧検出ダイオードの劣化も予想されるので試験。。。


13.8Vの連続印加で見事に触れない位の過熱。。。
過電圧検出ダイオード(ZD)が温度上昇している。。。
こうなると過電圧検出電圧も不安定になって劣化が進むと13.8Vの常用域付近でドリフト現象を引き起こして通電停止に至る場合もあります。。。
このOVPリレーもZDが寿命と言うかダメージ品なので要交換ですな。。。
動作熱自体僅少な当社の無接点リレーを推奨致します。🤣
さて、、、取り敢えずココから先は御依頼の業者さんの指示待ちです。。。
To Be Continued……..