R129 AMG6.0SLのエンジン不調に関するモジュール類の点検修理。。。

















先日KEモジュールを修復したが症状が改善されないとのお話。。。
こうなると現車のエンジン制御系統全体から疑う事になる。。。
しかし、現車は四国の修理屋さん。。。よってウチはモジュール単体でのみの手探り修復。。。
現車を見ていないので何とも言えないが何やら過去に凄まじいメンテナンスを受けて来た個体の様である。。。
取り敢えず他の制御ユニットの関連性を考慮して配線図を基に再検討。。。

現車が無いのであくまでもユニットの車両搭載状態については全て仮説の域を抜けられない。。。
この様な場合はKEモジュールを動作させる条件の一番の要。。。
先ずはKEモジュールを駆動する電源供給部分から疑う事になる。。。
この場合、、、制御ユニットに電源を供給している過電圧防止リレー(OVPリレー)の不良も視野に入れるべきだがオイラが直接トラブルシュートしている訳ではないのでOVPリレーは正常稼働している事を前提条件とします。。。
次の段階としてKEモジュールとエンジンコントロールに絡んでアクセスしているユニットを疑う。。。
この個体のシステムにはMASコントロールユニットが存在していてKEモジュールとの制御信号のやりとりをしている。
MASコントロールには燃料ポンプリレー、エアコンコンプレッサーコントロール、エアコン動作時のアイドルコントロール、排ガス浄化装置のエアポンプコントロール、スターターロックアウトコントロール、ATのキックダウンコントロールと言った機能を担うシステムが入っている。。。
MASコントロールユニット単体での試験はユニットの各端子での入出力状況を測定する。。。

同型式のMASユニットの入出力値との比較が一番判り易い。。。😅
当該のMASユニット基盤の経年劣化による動作遅延、規定外数値は見られたがコレがエンジン不調の原因に直結するかってーと、、、チョイと違う気がする。。。
お次に疑う部分は。。。

スロットルポジション信号に絡む制御を担うE-GASモジュール。。。
しかし、、、この時代のE-GASモジュールはオートクルーズコントロールのみの制御でKEモジュールとはホイール回転センサーのアクセスが共有しているだけでエンジンコントロールには直接関わってはいない。。。
が、、、E-GASモジュールの劣化による誤作動によってスロットルバルブアクチュエーターの異常動作に繋がる場合もあるので一応分解検査。。。








見事に経年劣化による不具合箇所が発見された為に補修適正化。。。
MASコントロール、E-GASコントロールユニットからは特に今回のエンジン不調に直接繋がる様な不具合は見られず、、、制御ユニットのみだけだとトラブルシュートに限界がありますな。。。
取り敢えず他の可能性を探る必要性がある様ですな。。。
と、、、ココで昼飯休憩。。。

昨日は近所の『魁力屋』さんで味玉九条ネギラーメン🍜のチャーハンSet。。。
ネギ好きのオイラには堪らない一品ですたい。。。🐯
現車無しで仮説のみのトラブルシュートは遠回り必至やわな〜。。。
やっぱり現車を前にしてエンジン音を聴いて大方の見立てを行なった上でのトラブルシュートが一番やね〜。。。
取り敢えずMASもE-GASも大きな不具合は見られないので基本的な清掃修復、部品交換を施して完了。。。


現車搭載時に発生する不具合はユニットのみだけだと中々判断し難く、、、
コトにモトロニックのHFMやLH制御と言ったシステムの様にCANシステムを搭載していて診断機による不具合情報を拾い出して問題箇所を絞って行く様なトラブルシュートが行えないので究極のアナログ手法によるトラブルシュートになりますけん。。。
勿論、KEシステム用の診断機による診断と言うモノも有りますがLEDの点滅回数やらLEDの点滅のインターバルから判断すると言う実に抽象的な方式なので問題の原点に行き着くには結構な遠回りを要する場合が多い。。。😓
今回の様にコレだけ面白い事象だと本音を言えば現車を前に勝負したくなる。。。😅
寅🐯の腹の中の悪い虫がお目覚めになりそうやねん。。。🤣
取り敢えず、KEモジュール周辺のセンサー、アクチュエーター類とのアクセスを図面と睨めっこして検討してみますか。。。