最近結構連続して入庫率の高いW201の190E 2.3or2.5-16V系の個体。。。
またしても 先週エンジン不調修理で入庫です。。。
今度は東北地方は山形県からの御入庫で御依頼内容は温間時のエンジン不調と突然のエンスト症状の修理の御依頼。。。
この手の個体に多い黒煙排出ではなくどちらかと言えば今回はW124後期モデルに多い不調である。。。
それもその筈、、、この個体にあってはパワートレインがW124後期モデルの104の3.2Lエンジンに換装されていてインジェクションもモトロニック仕様に換装されているのだ。。。
現車のヒストリーを聞けば元々のオーナーさんは島根県の当社を厚意にして下さる自動車屋さんの元社長さんの愛車であったのだがココ一年、二年前に紆余曲折があったらしく売却された個体である。。。
当社に入庫後、元々のオーナーさんに御一報差し上げた上で売却時の状況等細かくお話を聴かせて戴いた上で今回の不調に至ったフローチャートを寅🐯の頭の中で組み立てて仮説をたてた。。。
売却後、一番最初の不調発生時にはOVPリレーが焼損してしまったと言うヒストリーから先ず最初に疑うべきは何処ぞの社外オルタネーターによる実害である。。。
当社に入庫時にはドイツの社外メーカーのオルタネーターが装着されていたが、過去にOVPリレーが焼損した段階で入庫した修理屋さんから当社への電話相談で社外オルタネーターの過電圧発生によるOVPリレーの焼損の可能性が大きいのでオルタネーターを純正品に交換する様にアドバイス差し上げた記憶もあるので恐らくオルタネーターを純正同等品と言う事で交換したのだと考える。。。
オルタネーターの過電圧発生はオルタネーターのICレギュレータ不良に因るモノが一般的だが、、、巷で格安で販売されている社外オルタネーターは大体ICレギュレータの半導体が製品個体毎にばらつきのある大陸製粗悪半導体が使用されていて充電電圧の振幅幅も大きいし、出力波形も実に汚い。。。オマケに充電電圧を12V車ならば14.0V以下にレギュレートすべきところをコンマゼロ何秒のタイミングで25V以上の電圧、、、酷いモノだと48V近い電圧を発生する場合がある。。。
過去にW124ブームだった頃に大陸で製造した構成部品を日本で組み立てて『日本製』を語り低価格で高性能を謳い巷の『専門店』と代理店契約を交わして乱売されたア◯バン◯のオルタネーターは特に酷かった。。。
当社のチラつき防止技術が入っているLEDのメーター照明がチラつくだけでなく、終いにゃ切れたと言う事例の100%がアド◯ンスのオルタネーター装着車だったのと、、、『オルタネーターを交換したらやたらとエンストする。』と言う問題もア◯バン◯のオルタネーターが発する過電圧が原因だったり、、、W124 500Eに至っては『アイドリングでしゃくる。』と言う問題もこの大陸製部品のオルタネーターが発する過電圧をGMモジュールが捉えて一瞬GMモジュールの供給出力電圧をカットしている動作だったとか。。。😱
酷いのになるとGMモジュールの制御電源回路に派手なダメージが及んでいたりして。。。😖
車両搭載のモジュール類の電源回路の入力上限電圧はメーカーの設計値でオルタネーターが逝った場合に一瞬出力される過電圧に対して安全牌を取って40V/秒程度のキャパは持たせてあるので社外オルタネーターでモジュールがダメージを受けたケースは稀だったが、、、それでも大容量を謳った出力140Aとかの大陸部品構成のオルタネーターだと破壊力は素晴らしくW124後期モデルのHFMを修理不可までやっつけた事例がある。。。最早Bomb❗️爆弾💣とも言える。。。
今回も疑わしきところで先ずはT/LLRモジュールを現車より脱着。。。
装着箇所はW124と同じ様な搭載位置だったので遭難しないで済みました。😅
モジュール内部検査の結果、モジュール内蔵基盤上の電源回路に大きなダメージを喰らっている事が判明しました。
取り敢えず弊社のテスト用T/LLRモジュールを接続してエンジンを始動。。。
エンジンが温まっても少々ダルな感じは残ってますが取り敢えずアイドリング不良は見られない。
が、、、ココでいきなりストーンとエンスト。。。
直ぐに再スタートを試るが始動困難。。。😖
10分位放置すると再びエンジン始動。。。数分後エンストの繰り返し。。。
エンジン始動動作の際は燃料ポンプコントロール電圧は出とる。。。
コリャ〜燃料ポンプ系統にも異常有りと言う判断になりますな。。。
先ずはモジュール類の修復と燃料ポンプ&フィルターの交換見積。。。
後は推奨事項として当社取扱いのDENSO製SCオルタネーターへの換装の御見積やね。。。
To Be Continued….