「無理」それは、必要か否か?ではある。
当時に出来なかった事だったか、それとも、それは解らない。
技術の蓄積、というのは面倒を呼びはする。
「ウィザードリィの様なゲームは創れないのか?」
「アルカディア」このゲーム機は「最大で8KB」しかROM容量が無い。ウィザードリィにどれだけのアイテムとどれだけのモンスターが登場しただろう?それを考えると、シンプルに「無理」だが、しかし。
二値化されたデータは想像以上に小さくはある。ブロックモードは違う視点では3×2の塊ではあり、5×6キャラなら?15×12ドットでの再現が可能だ。なら、16×12,2バイト×12,24バイトでモノクロ1キャラ、という視点もある。20体も出れば十分、というなら、24×20=480バイト、これがモンスターのグラフィックデータという事に。
そしてマップ。ブロックでの再現ではあるが(つまり扉は1ブロックの壁になる)1階層16×16の広さ、という事にすると。これも32バイト、1マップ上のイベントとして20位ある、と考えると、+40バイト程度。一階層72バイト×10階層でも720バイト。これがマップ容量。
後はアイテムなどの名前として、一つ16バイト×50としても?800バイトくらい。今までの合計でも、2KB位で収まっている?事に。
・・・何とかならない?
・・・何とかすべきなのか、これは。
それよりも問題は、3Dマップ表示などの為に使用されるプログラムのサイズではある、が。2KBは汎用サブルーチンで埋まってるとしても、残り4KB、なら後は、ゲームデザインで何とかなりそうなならなそうな、不意に、人を巻き込む誘惑には駆られてくる・・・そんな状況ではある。
「後進国を救う」それを目的にする、それからはふいに、何かのズレを感じない事も、無い。
ゲームデザイン的にリアリティか?は考える、セーブは無い、のだ。ウィザードリィをセーブなしに?というのは現実的じゃない、少し方向性は考える事になる、筈。疑似3DダンジョンRPGなのか或いは。ただ「3Dマップを移動してモンスターとエンカウント戦闘する」それが再現できる?なら、要求されるオーダーの幅も少しは広くなる、訳だが。
”目的”を、忘れているような、忘れてない様な。
確かに当時、「アルカディアが出た4か月後からは、ファミコンもSG-1000も、スーパーカセットビジョンも出ている」のだ、最初の4か月を凌いだ、としても。その後に有るハードパワーの襲来に、果たして?ではある。その時、こういうネタは対抗し得るのか、或いは。
今も当時も、似たようなモノ、だろうか?
でもやっぱり、PS5がある今と当時とでは、何かが大きく違う気もする。
今、アルカディアのゲーム構想?に「面白い」とか感じるそれは、当時のそれじゃないのでは。
何かの性の様な物かもしれない、その先は無意味だ、それに何だか踏み込んでいく感覚。
誰かひとり落ちていった後の、そんな逡巡ではある。
「出来る」という事の提示は、果たして。