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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

心のビョーキ

2015-10-28 07:17:17 | アイデンティティの根源

 

 

 
集団を超える≪超越≫
  加藤周一さんによれば、日本人はその1000年以上に歴史の中で、集団を超える≪超越≫に関わったのは、鎌倉仏教くらいだ、と言います。しかも、彼岸も基本的にはない。...
 

 

 

 

 アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが跳梁跋扈する(身勝手にノサバル)、今の日本においては、「どんな犠牲を払おうとも、沈黙はしてはならないし、不正に与することはあってはならない」は、1つの大切な見識です。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.236の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 1525年5月、小作農たちは大量殺戮されました。最初は、物量に勝った砲兵隊によって大量虐殺され、次に、残忍な歩兵らによって大量虐殺されました。それはフランケンハウゼンの戦いでのことでした。全部で130,000人の小作農たちが戦争で殺されました。6月には、ルターは「神が私を通してこの世になし給うことは、全て忘れ去られます。…さあ、主よ、修道者たちも、小作農たちも、全て私に反対し、死をもって私を脅かせています」と記しています。でもね、宗教改革は道半ばでしたし、ルターはヴィッテンベルグの、安全地帯にいて、空き家になった修道院の主となり、大学教授にして、牧師として、給料をガッポリ手にしていたんですね。

 

 

 

 

 

 ルターは、信頼を回復したときみたいに、新鮮な気持ちでいることができなかったみたいですね。すると、言ってることと、やってることがだんだんずれてきます。ルターが焚き付けた小作農たちが、何十万も殺されている中で、給料をタンマリ手にして、のうのうと暮らすことができたわけですから。

 アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちや、その一味でもある、三井不動産レジデンシャル、東芝、東電…は、なおさらです。増々、言ってることとやってることの乖離が、ギネス級に広がってきます。それは、人格がバラバラだからなんですね。スピリットが、心が、ビューキだからです。

 

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心のともしび

2015-10-28 06:35:04 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
戻っておいで、私の時間
  形は中身が大事なので、日々中身を確かめなくちゃあいけません。悦びなのか? 真実なのか? それとも、「人間を上下2つに分けるウソ」なのか? まがいものなのか? ...
 

 

 

 陽気で楽しいことが、意識と無意識を結びつける唯一の道です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p87の2行目途中から。

 

 

 

 

 

例によって、フロイトが意識を「輝く光」に擬えるという、ほとんど宗教的表現をしたことに、皮肉な注釈を付けて、意識について次のように言っています、「私どもの人生について言えるように、意識が非常に価値があると言うのじゃぁなくて、意識しか私どもにはない、ということです。意識という特性が光を照らしてくれなければ、深層心理学のあいまいさの中で自分を見失ってしまうはずです。」と。しかし、いつものことですが、フロイトの翻訳者にとって、「光」と訳した言葉は、ドイツ語のdie Leuchte に相当します。

 

 

 

 

 

 意識は灯台ですね。「心のともしび」と言ったりする場合がありますけれども、意識は文字通り、「心のともしび」でしょう。無意識も、意識と言う「心のともしび」があれば、折り合いのつくものになるんですね。ですから、無意識を意識に結びつけることの出来る≪陽気で楽しい≫ことが何よりも大事になる訳ですね。

 

 

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柔道や剣道も、愛着障害の子どもの治療に役立つ?

2015-10-28 03:03:01 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
集団を超える≪超越≫
  加藤周一さんによれば、日本人はその1000年以上に歴史の中で、集団を超える≪超越≫に関わったのは、鎌倉仏教くらいだ、と言います。しかも、彼岸も基本的にはない。...
 

 

 

 気持ちを整理すること、それを助ける術を知ってることは、発達トラウマがある愛着障害の子ども等と関わる時に、とっても大事な要素になります。それは、「治療の窓」と呼ばれている場です。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.209の第5パラグラフから。

 

 

 

 

 

 西洋の精神科治療と心理的治療の伝統の主流は、自分のことは自分でコントロールすることを大事にしてきませんでした。西洋のように、薬に頼ったり、話しをするセラピーに頼ったりするのとは対照的に、世界中からもたらされた他の伝統では、マインドフルネス、身体の動き、リズム、活動に頼ります。インドのヨガ、中国の道教や気功、アフリカの至る所にあるリズムのあるドラム演奏は、その例です。日本や韓半島の文化は、いろんな武道を育んできました。このいろんな武道は、今現在中心をなしている目的的な行動を養うことに着目してくれますし、トラウマを負わされた一人一人の能力を養うことにも注目してくれます。合気道、柔道、テコンドウ、剣道、柔術、ブラジルのカポエイラは、その例です。このような技法は、すべて、身体の動き、呼吸法、瞑想をやります。ヨガ以外は、西洋発でない治療の伝統で、PTSD治療のために研究されているものは、ほとんどありません。

 

 

 

 

 

 

柔道や剣道まで、発達トラウマ、愛着障害の子ども等の治療に役立つかもしれない、というのは、驚きですね。意外にも、身近なものが、発達トラウマ、愛着障害の子どもの治療に役立つんですね。

 合気道、柔道、テコンドウ、剣道、柔術を、愛着障害の子どもの治療に役立てる臨床と研究は、日本人がして良いんじゃないかしら?

 

 

 

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イワンのバカ

2015-10-28 01:59:10 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
自分自身を信頼すること はじめの一歩
  信頼は、やり取りの中で必須事項。欠くことが出ません。信頼があるからやり取りが成立するんですね。 p114第2パラグラフ。  ...
 

 

 『イワンのばか』。読んだことはなくても、その名前くらいは知っている人が多いのではないでしょうか? トルストイの民話で、岩波文庫に入っています。私も大学生の時に、トルストイの民話集が好きで、繰り返し読んだことがあります。その一つが『イワンのばか』でした。

 イワンは、4人兄弟です。軍人の長男セミョーン、商人で布袋腹の次男タラース、そして、農家の三男イワン、さらに妹の聾唖のマルタです。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちみたいな、悪魔が、兄弟仲を引き裂くために、小悪魔をそれぞれに遣わします。名誉が全てのセミョーンも、お金が全てのタラースも、小悪魔に騙されて、没落してしまいます。しかし、イワンだけは、小悪魔たちはいくらやっても騙せません。逆に、イワンが小悪魔を捕まえてしまいます。しかし、バカでも心は優しいイワンは、小悪魔たちを逃がしてやります。その時、イワンは「イエス様の恵みがおまえにもあるように」と言って逃がします。すると、2度と小悪魔たちはイワンの前に姿を現すことはなかったと言いますね。地中に潜ったから。つまり、小悪魔たちは死んだんです。しかも、イワンの口癖は「いいよ」です。相手を否定せず、肯定します。また、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちのような、ウソを平然と言って、人を傷つけることがありません。さらには、イワンは、額に汗して、手にはタコができるほど畑で働くことを何よりも大事にします。

 このバカなイワンのような人を、「聖なる愚者」Holy Fool ホーリー・フールと言います。「馬鹿」「損」を喜んでやるからです。世間の人たちは、そういう人を見れば「馬鹿だね~」と言いますもんね。そして、自分が損しないように、と、小賢しく振る舞うものでしょ。

 イワンは、小難しいことを言わずに、矢内原忠雄先生や井上ひさしさんのように、単純です。分かり易いことを大事にします。しかし、それだけじゃぁ、ない。

 イワンは、この「馬鹿」、この「損」を通して、「この世の価値を超越する価値」へと、私どもを導いてくれんですね。チャップリンの映画や藤山寛美さんの演劇を見て、あるいは、寅さんや「釣りバカ日誌」の浜ちゃんを見て、心洗われる気持ちになるのは、「この世の価値を超越する価値」を感じるからでしょう。心と心が響き合う温もりだったり、悦びだったり…。

 バカに徹していきたいものですね。

 

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