真理に対する畏敬
真理に対する畏敬。ヒューマンサービスを生業にしている人はもちろん、学問の世界や法と関わる仕事でも、非常に重要な態度、人品ということですね。 学問を生業とし...
横浜市の傾いちゃったマンション、一部上場の大企業 三井不動産レジデンシャルが
販売したものです。三井不動産レジデンシャルのホームページ(http://www.mfr.co.jp/philosophy/quality/)を見ていると、三井不動産レジデンシャルは、「徹底的な品質管理」をうたい文句にしています。そして、「多くの人の手で膨大な作業を経て建てられるマンション。三井不動産レジデンシャルでは、長年のノウハウを結集し、独自の設計標準を定め、建設における全ての工程において、施工会社などの検査だけにたよることのない、社員自らによる徹底したチェックを行っています。」と会社の高い品質管理と高いモラルがあるやのようにおっしゃいます。この≪話し言葉≫を≪出来事≫にしていれば、マンションが傾くはずがありませんよね。傾いちゃった横浜のマンションに住んでいる方が、この、三井不動産レジデンシャルの≪話し言葉≫を眼にしたら、どんな気持ちになることでしょうか? 「言ってることとやってることが真逆で、頭に来ちゃうよ!」、「呆れちゃうわ」…。
ところが、消息筋によりますと(「ゼネコンは全部知っている」~専門家が語る旭化成建材のデータ偽装(前)http://www.data-max.co.jp/271023_dm1345/、「ゼネコンは全部知っている」~専門家が語る旭化成建材のデータ偽装(後)http://www.data-max.co.jp/271026_dm1345_02/)、実態は、三井不動産レジデンシャルの謳い文句とは、全くの別物のようです。マンションの杭が強固な地盤に届くか届かないかは、「掘ってみなくちゃぁ分からない」みたい。想定よりも、地盤が浅ければ、杭を切って使うこともできます。しかし、問題になるのは、想定よりも地盤が深い場合です。現場に持ってきた杭では、地盤に届かないのであれば、「届く杭を持ってくればいいじゃないか?」と、思うはずですね。しかし、そう思い、それを≪話し言葉≫にし、それを≪出来事≫にすべく実行しようとすれば、販売会社の三井不動産レジデンシャルや施行受注会社の三井住友建設にも、嫌われて、仕事を干されてしまうと言いますね。消息筋は次のように語ります。
「私の主観ですが、「ゼネコンは全て知っています」。そのうえで、旭化成に責任を押し付けている。旭化成は重機を持ちません。管理しなければならないのは当然ですが、ほぼ工事を受けた地場の下請業者に外注しているはずです。しかし杭のほとんどが受注品なのです。もし下請が杭の長さが想定よりも短いと気づいて、「もっと杭の長さが必要だ」と訴えそれが例えゼネコン側の耳に届いたとしても、ゼネコンの監督は聞かないふりをします。聞けば長さの合わなかった杭を持って帰らないといけない、そして適切な長さの杭を作り直さなければならない。そんなことをしていては1週間、10日かかり、お金もかかります。
さらに今回は既成コンクリート杭。杭打ちしている時には、もう横に生コン車が来ている。打ち直しになると、生コン車も無駄になる。それをしないように、岩盤まで届かない杭のまま、工事を終わらせてしまった。それが今回の誤魔化しの真相だと思います。杭の短さを真面目に訴えた下請は嫌われてしまうし、追加の費用はもらえない。
真面目なほど、下請は仕事で干される。ゼネコンの監督は現場の諸事情を全部知っています。でも都合の悪いことは知りたくない、知らされて自分で判断したくないから、聞かぬふりをする。
当件の場合、ゼネコンですが、報道中に三井住友建設(株)の名前があまり出てこないのは、おかしい。どうも口裏を合わせて、会社にとってのダメージを最小限にとどめるシナリオを作っているように感じます」
責任を下請け企業に押し付けて、利益を一部上場の企業がせしめる構造があります。これって、イジメとカツアゲでしょ。しかも、このイジメとカツアゲを、その無責任体制を、国が「建築確認」制度という、「無責任な『傾いちゃうようなマンション』を正々堂々と作っていいですよ」無謀な制度をつくって、お墨付きを与えてる訳ですね。「一部上場企業が無責任を堂々とやっても、自分らに献金してもらって、選挙に勝ちゃぁ、それでいい」と、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちは考える訳ですね。
かたや、日本軍。日本軍のイジメ体質、無責任体質も有名です。なんの理由もなく、上官が兵隊を殴る訳ですね。イジメが日常化してんですね。下士官が古参兵を、何の理由もなく殴る。殴られた方はたまんないですけれども、上官を殴り返す訳にも行きません。当然不満が募りますよね。古参兵は、その不満を上官にぶつける代わりに、初年兵にぶつけるようになります。こうして、古参兵は、何の理由もなく、初年兵を殴るようになります。これを丸山眞男教授は「抑圧移譲」と呼んだんですね。イジメが、日本軍の序列の上から下へと、次から次へと移っていくんです。簡単に言えば、「イジメの連鎖」ですね。「イジメの連鎖」のある日本軍は、「無責任の組織」であったことは、いまや常識でしたね(こちら http://d.hatena.ne.jp/cangael/20140805/1407191322をご参照ください)。
ゼネコンと下請け企業の、傾いちゃうマンションでも平気で作る 「NO」と言えない、無責任構造が、「NO」と言えない、日本軍の「イジメ連鎖」の無責任構造と全く同じですね。
この解決策は、丸山眞男教授が、また教えてくれてますね。
それは、「NO」と、損は覚悟で、ハッキリと、パレーシアに言うことですね(あなたは、間違いに対して、ハッキリ「NO」が言えますか?)。