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本物の生き方とは?
スピリチュアルな人間が必要みたいですね。 p108 下から9行目途中から。 ...
トラウマって、震災や戦争など、日常生活とは無関係な、万が一の場合のことだ、という誤解が非常に多い。残念ですね。ヴァン・デ・コーク教授も最初はベトナム帰還兵のトラウマを研究してたそうですよ。だけど、日常生活の中で、心と心が響き合わない関係の中で育てられた場合は、ベトナム戦争に行った兵士に、勝るとも劣らないトラウマを子どもが負わされる、ということに気付いた時の衝撃を、ヴァン・デ・コーク教授は語ってますよ。
この気付きが、今回のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』に集約されています。
今日は、p.205の第2パラグラフから。
トラウマがあれば、あなただって、自分で自分をコントロールしたり、次の章で私が「自分のことは自分で決めて,やる」と呼ぶことができなくなっちゃいますよ。トラウマから快復する課題は、自分の身体と自分の心、すなわち、自分自身を取り戻すことです。つまり、圧倒されたりせず、激怒することもなく、恥ずかしい思いや意識を失うこともなく、何の気兼ねや心配もなく、物事を知ったり、感覚や感情を感じることができるようになることです。ほとんどの人にとって、このことは次のことを含みます。(1)落ち着いたり、集中したりする方法を見つけること、(2)いろんなイメージ、いろんな考え、いろんな音、いろんな体感で、トラウマのもとになった過去を思い出すものに触れても、落ち着いていられるようになること、(3)いまここでイキイキ・ピチピチしていられて,周りの人たちと関われる方法を見つけること(4)自分自身にウソをつかないこと、たとえ、それまで何とか生き続けてきた術に関することに関しても、ウソをつかないことです。
トラウマがあると、集中することが難しいので、集中力が必要な勉強ができません。いろんな音や言葉がトリッガーになるため,過剰に警戒感を感じるため、真面な人間関係がなかなか持てませんし、いろんな活動に参加することもできません。度重なる危険と不安、それから一人ぼっちの体験から、激し怒りを持ちやすく、その激しい怒りを自分で上手にコントロールすることができません。
したがって、トラウマがありますと、知的な遅れ、対人関係の発達の遅れ、情緒不安の臨床像を示し、発達障害のように見えてしまいます。日本では児童精神科医の多くも、発達トラウマ障害(DTD)のことを知りませんから、驚くべきことですが、誤診と間違った投薬が、むしろ常態化しています。また、禁忌とされるルールや日課の強制・指導が、学校や児童施設などで、常態化しています。
それとは対照的で、気持ちのいい秋晴れの空