そもそも仏教は、紀元前1000年出生とも言われている、釈迦一族の王子、釈尊(ゴータマ・シッダールダ)が出家して、インド北東部、ネパールとの国境付近の現ビハール州にあるブッダガヤというところで、現在ではマーハボーディー寺の菩提樹のもとで悟りを開き、仏陀となり、教えを進め、紀元前386年(紀元前486年とも紀元前949年とも・・・いずれにしても80歳入滅とは合わない)2月15日入滅(仏滅)します。
そこまでは僕も理解しております。
その後、般若経の支持によって大乗仏教が生まれます。
大乗仏教は釈迦入滅後700年を経て龍樹によって確立され、凡夫でも善根を積んで仏陀の道が開かれるという法華経により明確化されていきます。
龍樹、ナーガアルジュナ(ナーガ=龍、アルジュナ=英雄)はインドの高僧で、「南都六宗」に天台・真言を加えた中国八宗の祖といわれ、真言八祖(しんごんはっそ)の一人であり、また、浄土真宗七高僧の一人だそうです。
日本にはその大乗仏教が伝わり、南アジアは自己の修行により自己一人のみが救われる小乗仏教=上座部仏教が広まります。
小乗仏教のほうが伝統的正統派であり、大乗仏教は新興宗教ですから、小乗とは言わないようにと決められているそうです。
ところが仏教は本場インドではヒンドゥー教(ヒンズー教)に押されて廃れていってしまいます。
諸説がありますが、仏教が成立したのは紀元前5世紀くらいとも言われておりますので、キリスト教やイスラム教よりも歴史はあるようですが、よくわかりません。
そして、そもそも古代インドでは紀元前13世紀くらいから、「バラモン教」がありました。
バラモン教のバラモンはとは僧侶、正確には「ブラーフマナ」、中国での音訳「婆羅門」から日本ではバラモンという事が多いようです。
元来は、コーカソイドのアーリア人(イラン人)がインダス文明の担い手である、古代インドの原住民ドラヴィダ族を支配化するために生まれたのが、バラモンを筆頭としてインド社会に残る身分制度、「カースト制度」といわれます。
その最高級職であるバラモンは祭祀を通じて神々と関わる特別な権限を持ち、「宇宙の根本原理ブラフマン」(→バラモン)に近い存在として先住民に敬わさせたようです。
バラモン教は古代の「ヴェーダ」の宗教とほぼ同一の意味で、「古代ヒンドゥー教」と理解しても良いと思います。
バラモン教にインドの各種の民族宗教、民間信仰が加えられて、徐々にいろいろな人の手によって再構成されたのが現代インドの80%が信者であるヒンドゥー教です(仏教は0.76%)。
ヒンドゥーは多くの特徴をバラモン教から引き継いだ多神教であり、ですから現代インドにも残るカースト制度もこの名残です。
ヒンドゥー教は、輪廻や解脱といった独特な概念が特徴的です。
輪廻とは、生き物が死して後、生前の行為つまりカルマ(karuman)の結果、次の多様な生存となって生まれ変わることであり、信心によって次の輪廻(来世)においてカーストが上がるといわれています。
仏教においても、伝統的に輪廻や解脱が教義の前提となっておりますが、輪廻を苦としてとらえ、そこから解脱をすることが目的ですし、カーストもあまり関係がなさそうだし、個の存在も無、つまり無我ですから、ヒンドゥーのそれとは少しニュアンスは違うように感じます。
そこまでは僕も理解しております。
その後、般若経の支持によって大乗仏教が生まれます。
大乗仏教は釈迦入滅後700年を経て龍樹によって確立され、凡夫でも善根を積んで仏陀の道が開かれるという法華経により明確化されていきます。
龍樹、ナーガアルジュナ(ナーガ=龍、アルジュナ=英雄)はインドの高僧で、「南都六宗」に天台・真言を加えた中国八宗の祖といわれ、真言八祖(しんごんはっそ)の一人であり、また、浄土真宗七高僧の一人だそうです。
日本にはその大乗仏教が伝わり、南アジアは自己の修行により自己一人のみが救われる小乗仏教=上座部仏教が広まります。
小乗仏教のほうが伝統的正統派であり、大乗仏教は新興宗教ですから、小乗とは言わないようにと決められているそうです。
ところが仏教は本場インドではヒンドゥー教(ヒンズー教)に押されて廃れていってしまいます。
諸説がありますが、仏教が成立したのは紀元前5世紀くらいとも言われておりますので、キリスト教やイスラム教よりも歴史はあるようですが、よくわかりません。
そして、そもそも古代インドでは紀元前13世紀くらいから、「バラモン教」がありました。
バラモン教のバラモンはとは僧侶、正確には「ブラーフマナ」、中国での音訳「婆羅門」から日本ではバラモンという事が多いようです。
元来は、コーカソイドのアーリア人(イラン人)がインダス文明の担い手である、古代インドの原住民ドラヴィダ族を支配化するために生まれたのが、バラモンを筆頭としてインド社会に残る身分制度、「カースト制度」といわれます。
その最高級職であるバラモンは祭祀を通じて神々と関わる特別な権限を持ち、「宇宙の根本原理ブラフマン」(→バラモン)に近い存在として先住民に敬わさせたようです。
バラモン教は古代の「ヴェーダ」の宗教とほぼ同一の意味で、「古代ヒンドゥー教」と理解しても良いと思います。
バラモン教にインドの各種の民族宗教、民間信仰が加えられて、徐々にいろいろな人の手によって再構成されたのが現代インドの80%が信者であるヒンドゥー教です(仏教は0.76%)。
ヒンドゥーは多くの特徴をバラモン教から引き継いだ多神教であり、ですから現代インドにも残るカースト制度もこの名残です。
ヒンドゥー教は、輪廻や解脱といった独特な概念が特徴的です。
輪廻とは、生き物が死して後、生前の行為つまりカルマ(karuman)の結果、次の多様な生存となって生まれ変わることであり、信心によって次の輪廻(来世)においてカーストが上がるといわれています。
仏教においても、伝統的に輪廻や解脱が教義の前提となっておりますが、輪廻を苦としてとらえ、そこから解脱をすることが目的ですし、カーストもあまり関係がなさそうだし、個の存在も無、つまり無我ですから、ヒンドゥーのそれとは少しニュアンスは違うように感じます。