医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

伊東忠太と仏教美9

2006年12月20日 11時24分31秒 | Weblog
 仏教はインドからチベットにも伝わり、「チベット仏教」として独自の発展を遂げ、日本ではいわゆるニューエイジや怪しげなサブカルチャー領域で取り上げられて、少し歪んだ情報として伝わってきておりました。

 しかしチベット仏教の法王、ダライ・ラマ14世はノーベル平和賞も受賞しており、現在は中国による弾圧のためインドに亡命し、チベット亡命政府の指導者でもあります。

 また「チベットのモーツァルト」で有名な中沢新一氏も、チベット仏教のニンマ派を修めましたが、かの東大中沢事件でなにやら宙に浮いてしまい、その後のオウム擁護によって経歴が汚れてしまい、ニューアカ(現代思想)ブームも一気に終焉したように思えます。

 西欧で絶対神を捨て、いわゆる仏教徒になる方は、残念なことに大乗仏教ではなく、このチベット仏教へ帰依するようで、リチャード・ギアも熱心なチベット仏教徒です。

 怪しげなカルト教団や邪教に簡単にだまされて入信したりしないためにも、基礎知識をきちんと備えましょう。

 ちなみに僕はその手の者ではありませんし、若干カルト好きの普通の一般市民、宗教的には中立、パンのみで生きるわけではありませんが、宗教や思想だけではパンが食べられないことも自覚しており、「美しい」ものに興味があるだけの現実主義者です・・・このブログで洗脳されるわけでもございませんのでご安心を。


 さて、ヒンドゥー教ですが、三神一体(トリムルティ)とよばれる近世の教義では、中心となる3神、

1. ブラフマー (創造神)
2. ヴィシュヌ (維持神)
3. シヴァ(破壊神)

がいます。

 ブラフマーは宇宙の創造、ヴィシュヌは宇宙の保持、シヴァは宇宙の破壊をそれぞれ担当するといわれます。