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チラシの裏

目録マニア

2006年02月10日 | others
生来の溜めこみ型人間なので、知らないうちにいろんなものが本棚に溜まっています。そんな中で意外に面白いのが各社文庫の目録。 目録には文庫の簡単な解説が書いてあって、下手なガイドブックよりずっと楽しいんですね。文庫担当者が売れるように知恵をしぼって書いた解説を、多少の誇張といっしょに楽しみたいところです。 コレクションのなかで自慢したいのは、親戚からもらった60年代のもの。「こんな本が出ていたのか . . . 本文を読む
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伊福部昭氏が死去

2006年02月09日 | アニメ・特撮
伊福部昭氏が死去。 ゴジラのテーマで有名ですが、さまざまな映画音楽を手がけていました。 わたしの一番は「怪獣マーチ」。「三大怪獣地上最大の決戦」だったかな? X星人の円盤に向けてAサイクル車が進んでいく場面にかかる音楽です。 これがかかると、いまでも血わき肉おどります。 難波弘之が同じ東京音楽大なのですが、 入学試験の面接で、よく学生からサインをねだられていたそうです。 わたしも欲しかった、その . . . 本文を読む
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ジーン・ウルフ

2006年02月09日 | SF
ジーン・ウルフの「デス博士の島~」が今週末には書店にならぶそうです。 ジーン・ウルフといえば「調停者の爪」4部作ですが、最近ハヤカワSF文庫から重版かかったみたいですね。 遠未来SFファンタジイかと思いきや、プロットは凡百のファンタジイの決まりごとを見事に外して、なんだかわけわかんない方向で終わっています。まあ、よく理解できなかった、ということなんですが。それでもイメージの素晴らしさだけは、脳み . . . 本文を読む
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魔法戦隊マジレンジャー

2006年02月08日 | アニメ・特撮
日曜日の朝にやっている「魔法戦隊マジレンジャー」、 特撮もきれいだし、面白いですね。 「ハリー・ポッター」のパクリと言えばそうなんですが、 なんでも飲み込んでしまう胃袋の奥深さは日本じゃ珍しいのでは? 最終回はメンバーがマスクを外して戦うようです。下はコスチュームのままです。 マスクヒーローがマスクを外して戦うときは、深い意味があるような。 . . . 本文を読む
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ディクスン・カー月間

2006年02月06日 | JDカー
2月から3月はディクスン・カー月間のもよう。 まずは原書房から、カー唯一の未訳長編 『ヴードゥーの悪魔』が刊行。ニューオリンズ3部作のひとつ。 お次はハヤカワ・ミステリ文庫クラシック・セレクションから 『剣の八』の新訳。妹尾アキ夫のポケミスは文章変だし、フェル博士はオカマみたいな口きいているし、新訳は期待大。 で、曲球は『ジョン・ディクスン・カー ラジオ・ドラマ作品集』。 アメリカ・CBSの . . . 本文を読む
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ポール・アンダースンの続き

2006年02月05日 | SF
と書きましたが、ハヤカワSF文庫の青背でも出ていましたね。 「脳波」は地球の全生物の知能が突然に高くなってしまう話で、シマックを連想させました。 ハヤカワSFシリーズ(銀背)で出ていた「審判の日」は宇宙船が帰ってきたら地球は滅んでいて、地球を滅ぼした宇宙人を探すという壮大なミステリでした。 ちなみに「天翔ける十字軍」はイラストが深井国なんですね、大好きです。この人の昔の作品を集めた画集って出て . . . 本文を読む
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ポール・アンダースン「地球帝国秘密諜報員」

2006年02月04日 | SF
ポール・アンダースン「地球帝国秘密諜報員」を読んでいる途中。 ポール・アンダースンは評論家水鏡子(すいきょうし、ウォルター・ミラー・ジュニアの当て字)によると、アメリカSFの標準点となるんだそうです。作品のどこを切ってもアメリカSF、ということでしょうか? ハインラインと同じくタカ派みたいですし、科学の発展イコール叡智と思っているみたいですし、古代の荒くれ騎士たちの精神に憧れているようでもありま . . . 本文を読む
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国書刊行会、驚愕の新企画

2006年02月03日 | SF
またもや国書刊行会が2006年に放つ驚愕の新企画。 《短篇小説の快楽》 秋刊行開始予定。 『キャロル・エムシュウィラー短篇集』 『レイモン・クノー短篇集』他 キャロル・エムシュウィラーですと! SF老舗の早川、創元、かつてのサンリオ、NW-SFでも噂さえもなかった、キャロル・エムシュウィラーの短編集。 大貫妙子の「地下鉄のザジ」好きな方にはクノー短編集。 『浅倉久志エッセイ集(仮)』 夏刊行予 . . . 本文を読む
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見仏記

2006年02月02日 | others
角川文庫で出ている「見仏記」「みうらじゅん・いとうせいこう著)は、同世代(昭和30年代中生まれ)ならいちど読んでみても損はしないと思います。 二人が仏像見物の旅をするのですが、みうらじゅんの絵と文がやたらに面白いんです。「螺鈿」をカーリーヘアーとか、5体の仏像を「釈尊ズ」(ジャクソンズ、お釈迦様が5人だから)とか、外タレ扱いにするかと思えば、寺と仏像のたたずまいを秘密基地と怪獣にたとえるとか、抱 . . . 本文を読む
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もしもビートルズがいなかったら

2006年02月01日 | others
「ビートルズ・ファンタジー」 ラリー・カーワン著 安藤由紀子訳 扶桑社刊 ラブ・ミー・ドゥを出したあとビートルズが解散していたら? というIF小説。ポールはモンタナという芸名でアメリカで活躍、最近ちょっと落ち目。リンゴは奥さんの美容室手伝いという名目のヒモ。ジョージは神父。ジョンは失業者で変人。イギリスはビートルスのいなせいで(?)ファッショの国となり、リヴァプールの町は人種差別の小競り合いが日 . . . 本文を読む
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